似て非なる別物

『５都道府県の緊急事態宣言発出を検討せよ』

↑は国民民主党代表・玉木雄一郎氏のブログです。

消費税を1年間５％に下げて、なおかつ総額表示義務を免除する。「よくぞ言ってくれた！　ありがとう！」です。低所得者への20万円給付と現役世代の所得税10万円還付も素晴らしい。

Go Toを感染拡大の主要因と決めつける声に釘を刺す姿勢にも賛同します。寒くなって空気が乾燥すれば免疫力は落ちますし、換気もしにくくなるから陽性者が増えるのは当然。医療従事者への支援の拡充を訴えている点もさすがです。コロナに対する考え方には「ブルータスおまえもか」となりましたが、ツイッターの「2分動画」などで現実的な政策を提案し続けていることはもっと評価されるべきでしょう。

ステージ4以上の5都道府県限定の緊急事態宣言。なるほど。
実際ウチの職場も週末の混雑ぶりはすさまじいものがありました。「何でこんなに混んでるんですか？」と眉をひそめるお客さんがいましたけど、こちらが訊きたかったです。マスコミが恐怖を煽る報道をして視聴率を稼いでいるのは事実ですが、実は国民の多くはそこまで本気では恐れていないのかも。もしくは「それはそれ」という感じなのでしょうか。

鎌田實さんが著書で書かれていましたが、脳卒中を防ぐためには減塩が不可欠だと講演で話した際、「わかりやすい」「勉強になった」と言ってくれた人が、直後に「さあ、お茶お茶」と言って山のような野沢菜の漬物を出してきてショックを受けたとか。人間、頭でわかるだけでは即行動に結びつかないものなんですね。

私は「日本における」コロナの正体はほぼ見切ったと思っているので、緊急事態宣言には反対です。でもコロナを怖がっているはずの人たちが他方でマンガを買うために異常に長い列を作り、建物の中で並び続けている。あれはどういうことなんでしょう？　マスクしていれば大丈夫とでも？　店員も店員。私はお客さんを長く待たせないために会計やラッピングを手早く済ませますが、やたら時間をかける人が多い。包装をお断りしないまでも、せめてギフト用の袋に詰めるだけのオペレーションにするなどの措置を講じるべきでは？

今後コロナによく似た、もっと危険な感染症が入ってきたときにも同じことが起こりそうだという危惧があります。わかった上で恐れないこととよくわからないけど自分だけは大丈夫と盲信することは、目に映る行動は同じでも中身が全く異なるのです。