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「半信半疑」のススメ

2011年にメキシコでデビューし、2019年から新日本プロレスに参戦。異国の地で長年生き抜いた苦労人の言葉は重いです。

どこの会社でも先輩や上司のアドバイスには様々なものがありますよね。私の実体験ですが、それらの中には「なるほど!」と目を開かせるものが必ず含まれています。人生の転機になる金言も。

一方で部下を己の好みに変えたがる人もいます。せっかく自分なりのやり方を掴みかけていたのに「それは違う」と全否定して「俺はこうやって成功した」と押し付けてくる。しかもこういう連中に限って無駄に面倒見が良く、指導力があると妄信しているケースが多い。

プロ野球の世界でもキャンプに一日だけ来たOBが無責任におこなった助言を真に受け、フォームを崩してしまう事例があるようです。特に有名選手ほどいじりたがる年長者が群がってくるとか。

書店でもたま~に来る役員がモヤモヤする提言を残して帰ることがあります。ほぼ時代錯誤。善意はありがたいけど混乱の元です。

こういう場合、どう対処するのがベストか?

新日本プロレスの内藤哲也選手が練習生時代の高橋ヒロム選手を一から指導したのは有名な話です。彼はその際「他のレスラーに何か言われても無視しろ」というルールを作りました。これもひとつの解決策でしょう。

もうひとつは、ひろゆき氏の名言「それはあなたの感想ですよね」を胸に刻んでおくこと。優れた指導者は必要なことだけを的確に教えるし、求められたときしかアドバイスしない。でも多くの人はそんなセンスを持ち合わせていません(もちろん私も)。

その前提を踏まえ、いわば「半信半疑」で聞くのです。そして「ああ言っているけど自分にとってはどうかな」とワンクッション置き、後で落ち着いて吟味し、役立つ点だけを活かすわけです。

そもそも「アドバイス」とはそういうもの。参考意見。結局は「その都度、自分で判断する」という習慣づけがいちばんの対処法なのかもしれません。

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