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書店業界の「ややこしい」を考える

笑ってしまいました。

でも当事者からしたら切実なはず。

たとえば新刊コミックやアイドル写真集の特典で、公式が「三省堂書店限定」と紹介しているのをお客さんが勘違いして三洋堂で買い、なぜもらえないのかと騒ぐケースは普通にありそうです。

某書店に勤める知人から以前に聞いたのですが、年に数回は「アップルパイまだ残ってる?」みたいな電話を受けるとか。スーパーと混同しているのでしょう。読み方も一緒だし仕方ないのかもしれない。

池袋のサンシャインシティには「アルパ」と「アルタ」があります。さらにかつては「アルパ」の2階に「新栄堂書店」が、そして「アルタ」の1階にCDショップの「新星堂」が入っていました。初めて行く人は少なからず戸惑ったはず(いまはどちらも閉店)。

あと会社によってブックカバーが有料だったり、レジ袋の値段が異なったりします。いつだったか「紙の袋でお金取るの? 信じられん!」とお客さんに怒られました。お気持ちはわかります。スイマセン。ただ宅配の送料にも言えることですが、無料を当たり前とみなすのは。。。

表参道にある青山ブックセンターは、プラスチックのショッパーを廃止しています。袋はすべて紙でサイズによって値段が異なる。一方プラスチックの袋は有料だけど、無料で紙の封筒へ入れてくれる本屋も存在します。

普段後者のお店しか行かないお客さんは、それがスタンダードだと思いがち。大半の方は「当店のレジ袋はすべて有料なんです」と伝えたら納得してくれます。しかしごく稀にそうじゃない人がいらっしゃるのも事実なのです。

ややこしくて申し訳ございません。とりあえず「三洋堂」と「三省堂」は違うこと、レジ袋やカバーの有料or無料、および値段は会社によってまちまちであることをご理解いただけると幸いです。

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