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「26歳の海野翔太」と「24歳のオカダ・カズチカ」

先月末にオカダ・カズチカ選手が退団した新日本プロレス。

26歳の海野翔太選手が、次のエース候補と目されています。オカダ選手の新日本所属ラストマッチ(2月の3大会にはフリーとして参戦)が組まれた1月24日の後楽園で、彼はメインを任されました。

相手はヒールターンした元盟友の成田蓮選手。ラフな展開は予想通り。ただ海野選手が自ら机を持ち出し、その上へ成田選手をパワーボムで叩きつけたのは「?」でした。反則OKの試合形式ならまだしも、通常ルールでやるのは違うような。。。

相手がどんなに卑劣な手段を使ってきても一切を受けとめ、クリーンファイトで倒す。エースを目指すなら、まずそういう基本の作法を磨いてほしいと考えた次第です。

思い出すのは2012年7月。24歳のオカダ選手が中邑真輔選手と組み、全日本プロレスの諏訪魔&近藤修司組と対戦しました。

途中、諏訪魔選手がオカダ選手を場外へ出し、イスや机を投げつけました。しかしオカダ選手は不敵に笑って「もっと来い」とアピールするのみ。そして正攻法のファイトで闘龍門時代の師である近藤選手から3カウント。

試合後に諏訪魔選手が突っかけてきても、相手にせずレインメーカーポーズ。週刊プロレスには「向こうがイスとか机とか出してきたけど、あんなのに頼るのはレベルが低い」というコメントが載りました。

全体を通じて諏訪魔選手の強さが目立ったのは事実です。当時も思いましたが、この時点では彼の方がオカダ選手よりも上だったはず。ただ改めていま見ると、24歳のレインメーカーがやけに頼もしく映りました。ストロングスタイルを掲げる団体の次期エースに求められる振る舞いをちゃんと理解している。こういう若手がいれば新日本は安泰と感じました。

海野選手にもそういう存在になってほしい。新世代の誰が抜け出すか、要注目です。

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