見出し画像

「Good Looking Guys」の理由

ジェイク・リー選手には華があります。

数年前に女性週刊誌で「イケメンレスラー」として紹介されていました。背が高く、しぐさや振る舞いがエレガントで、なおかつ弁も立つ。完璧です。

昨年末に全日本プロレスを退団し、元旦からプロレスリング・ノアへ参戦。ジャック・モリス&アンソニー・グリーンと“GLG”(Good Looking Guys)というユニットを結成しました。

「加入条件イケメン」って普通は言えません。でも彼の場合はまったく嫌味にならない。実際カッコいいから? それだけではない。いくらイケメンでも、自称されると軽くイラッとしてしまうのが人の性です。

すべては「自分は見た目だけのレスラーではない」という確たる矜持のなせる業。むしろ「ルックスで判断してくれるな」とやんわり伝えたいがために、あえてこんな名前にした気もします。

ちなみに彼を初めて生で見たのは2018年の4月。全日本プロレス・後楽園ホール大会のグッズ売り場でした。怪我で欠場していましたが、復帰への決意を語るべく来場していたのです。

もちろんケーブルTVや動画で試合は何度も見ています。しかし不覚にも、当時の私は「このスタッフ、笑顔がさわやかだなあ」「背も高いしモテそう」と的外れなことを考えていました。あとで彼がリングに上がり、マイクで話し始めたときになって「さっきの人、ジェイクか!」と気づき、話し掛ければよかったと後悔しました。

私が間抜けなのは間違いありません。しかし5年前の彼には「背が高くてさわやかなイケメン」という印象しか抱けなかったのも事実。いまだったら、たとえ欠場中の私服姿でも一瞬で気づきます。それだけの雰囲気を纏っているから。そのスター性を育んだのはやはり全日本で積み重ねた闘い、そして己で選んだ新たな戦場に対する自信だと思うのです。

清宮選手とのタイトル戦、楽しみにしています。

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!