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「新鮮な景色」と「幕の内弁当」

新日本プロレスが誇る真夏の祭典「G1クライマックス」。

まさか清宮海斗選手が参戦するとは。嬉しいニュースです。

ただ調べてみたら、プロレスリング・ノアで開催される「N-1 VICTORY」と日程が被っていました(G1は7月15日~8月13日。N-1は8月6日~9月3日)。

「所属団体のリーグ戦には出ないの?」と言いたいわけではありません。他団体で輝けばノアに還元されますし、そういう役割は誰にでもできることではない。清宮選手にはどうしても応援したくなる真っ直ぐさと強大な敵に立ち向かう反骨心を感じます。ぜひ熱いファイトで新日本ファンの魂を揺さぶってほしい。

私が勝手に懸念しているのは、責任感の強い彼が「両方出ます!」となりかねないこと。少し前に脳震盪を起こしていますし、無理はしてほしくない。

↓を読みます。

話を戻すと、今年のG1参加選手は史上最多32人。新鮮な顔触れが目に付きます。一方で枠が広がったからこそ、漏れたレスラーの顔が脳裏を過ぎる。

たとえば高橋裕二郎選手。ヒールユニット"HOUSE OF TORTURE"では爆発力のあるEVIL選手とSHO選手の間で緩急を付け、要所でネジを締め、試合にアクセントを作っています。

こういうスニーキーで味のあるファイトをする存在も、リーグ戦に厚みを持たせる意味で必要ではないでしょうか? 活きのいい選手が危険なムーブや華麗なテクニックをバンバン繰り出す。そればかりでは見る側の感覚がマヒし、リアクションが薄くなる。するとレスラー側もどうにか沸かせようともっと危ないことにトライする。

余計なお世話なのは百も承知です。

日本人はいろいろな物を少しずつ味わえる「幕の内弁当」が好きだと「こち亀」で読みました。あえて書きます。今年のG1で見たいカードは「清宮海斗 vs 高橋裕二郎」だと。

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