【本とわたし】 6月の読書記録
7月の入りましたね。夕方18時でも空が明るく、夏風が心地よく感じる季節。早めにお風呂に入って、ベランダに置いている椅子に座って、火照った身体を休める。風が気持ちよく、流れる雲を眺めながら、ぼーーっとするのが好きです。
6月も、いろんな感情や気づきがありました。
買ったアイスが美味しくてうれしかったこと
私の話をじっくり聞いてもらえたこと
怖くなったときに、ちゃんと「怖い」と言えたこと
亡くなった人を思いだし泣いた夜のこと
悲しみはひとりで味わうもの「孤独」と気づいたこと
本当に大切なことは目に見えないこと
どうすればいいのか答えは決まっていたんだ、と気づいたこと
子どもは相当な力を持っているんだ、と気付かされたこと
「今失敗しないでね、いつ失敗するの」と言われた先生の言葉
生きている、生かされている喜び
今日は、6月に読んだ本の記録です。
写真にはありませんが、西加奈子さんの「くもをさがす」も読みました。
詩集、小説、エッセイ、満遍なく読みました。
▼はーばーらいと 吉本ばなな
一見、恋愛小説のようなんだけど、そうではない。
ただの恋物語として終わらせていないところが、またいい。
信仰と自由、初恋と友情。訣別と回復。
それぞれが折り重なるように、物語が続いてゆく。
ばななさんが描く世界観
重苦しくない、希望だ、
心が澄んでいく感じがした。
▼本屋、ひらく
書店が減っているといわれる中で、
新しい本屋を開く人たちがいる。
本屋を開いている人たちの、それぞれの人生。
それはいいお話だけではなくて、苦労や辛さも含めて。
人が何かを始めるときの情熱、そして覚悟。
文章からその思いは滲み出ている。
そしてその商いを「継続させていくこと」
読んでいるだけで、何か背中を押されるような
勇気をもらえた。
▼いかれた慕情 僕のマリ
読んでよかった、出会えてよかった。
わたしも、この本を見つけて読むことができて
嬉しいです、、、と伝えたい。
私の感想が、この本の良さを弱めてしまわないかと
思ってしまう。
ほんと、すごく良いから読んで!しか言えない。
▼アムリタ上・下 吉本ばなな
登場人物、それぞれに抱えているものがある。
ずっと、生と死が横たわっている物語。
だからこそ、その日常のなかに光があり、希望の言葉がある。
私にとってはあまりにもメモしたくなるような言葉が多すぎて
付箋だらけになった。
ばななさんの描く世界観が好き
▼やがて満ちてくる光の 梨木香歩
梨木さんの好奇心、自然に対する思いと考え。
文章を書き始めた初期の頃から最近の作品を集めたエッセイ。
アンテナ高くたっている方の視点から眺める物事は奥深い。
自分は同じ方向からしか見ていないんじゃないかとハッとする。
ため息つきながら、でも言葉にうっとりする。
▼死者の贈り物 長田弘
▼深呼吸の必要 長田弘
長田さんの詩集は
よし、読もう!と構えずに
読みたい時にさらりと読める。
薄いけど、中の言葉は深い。
「死が遠いものではない」と
感じている私にとって、
死者の贈り物は、
日常のなんでもないものに目を向ける
今、あることにそっと目を向ける
温かな眼差しのよう。
川上弘美さんの「あとがき」にまた胸が響く。
読書は心と魂を満たしてくれる
自分自身を見つめ直すひととき
物語や知識が心に響くとき、
人生の色を豊かにしてくれます。
7月も読書を楽しみましょう!
今日もありがとうございます!