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【本とわたし】 今日は読書の日、前編。

 10月27日は読書の日。1947年に、出版社・取次会社・書店・公共図書館・マスコミなどが共同で制定されました。日付の由来は、10月27日〜11月9日までと定められている「読書週間」の初日であるということ。新しい本を手に取ったり、読書の習慣をはじめたりすることで、知識を増やしたり語彙力あげたり、またストレスの軽減など、多くのプラスを得ることができます。
読書は知的な活動であり、豊かな人生を送るための一つの鍵とも言えます。


▼読書の10のメリット

 読書習慣を持つことは、さまざまな利益やメリットをもたらすことがあります。改めて、10個をまとめてみました。

  1. 知識が増える: 読書は新しい知識や情報を得るための素晴らしい方法のひとつです。さまざまな本やジャンルを読むことで、幅広い分野に関する知識を獲得できます。個人の成長や自己啓発に貢献します。

  2. 語彙力の向上: 豊かな語彙を身につけることができます。新しい単語や表現を学び、コミュニケーション能力を向上させることができます。

  3. ストレスの軽減: 良い本を読むことは、リラックスやストレスの軽減に役立ちます。良い物語に没頭することで、日常のストレスから解放され、心の安定感を得ることができます。

  4. 想像力と創造性の向上: フィクションやクリエイティブなジャンルの本を読むことは、想像力と創造力を刺激します。物語のキャラクターや状況を自分の中で想像し、新しいアイデアを生み出す力が養われます。

  5. 集中力の向上: 長時間の読書は集中力と注意力を高める手助けになります。本に集中することで、注意散漫からくる問題を軽減し、集中力を鍛えます。

  6. エンターテインメント: 良い本はエンターテインメントの一形態でもあります。物語や冒険に没頭することは楽しみであり、ストレスから解放される重要な手段となります。

  7. 他者の視点を理解: 他人の視点や経験に触れることで、共感力や対人関係の向上に寄与します。異なるキャラクターや著者の視点を理解し、多様性を尊重することができます。

  8. 自己成長: 読書は自己成長の一環として捉えることができます。自己啓発書や実用書を読むことで、人生やキャリアに関するアイデアや洞察を得ることができます。

  9. 情報リテラシーの向上: 読書は情報リテラシーを高めるのに役立ちます。情報を評価し、信頼性のある情報源を識別するスキルを養うことができます。

  10. 新たな楽しみの発見: 読書を通じて、新しい趣味や関心を発見することがあります。特定のジャンルや著者に魅了されて、新しい趣味を追求することで、生活が豊かになります。


▼私の本棚から、気まぐれの8冊。 

誰かの「生きる」「生きていた」を読むこと。


▼旅の断片 若菜晃子

▶︎登山の専門出版社の編集者を経て文筆家として活躍している著者による、随筆集第2弾。さまざまな国の風景や人との交流、旅を通じて広がってゆく思考を、静謐な文章でまっすぐに綴ります。個人的な旅の記憶が濃やかに表現され、読者も体感できる情緒豊かな一冊。

 若菜さんの文章は本当に静かだと思う。冒頭にある『もうひとつの人生』続けて『プリークの夜』を読んで、あ、いいなと思った人は、ぜひそのまま買って読んでみて欲しい。若菜さんと海外の町へ行ってきてください。

大人であれば誰しも、今生きている現実生活ではない別の世界をもつことが、本来の自分に立ち返る近道であり、人生を豊かにする手段であり、かちまた自分を救ってくれる場所であることを、成長する中でいつしか知るようになる。

P130

▼死ぬまで生きる日記 土門蘭

▶︎日常生活はほとんど支障なく送れる。「楽しい」や「嬉しい」、「おもしろい」といった感情もちゃんと味わえる。それなのに、ほぼ毎日「死にたい」と思うのはなぜだろう。カウンセラーや周囲との対話を通して、ままならない自己を掘り進めた約2年間の記録。

 これまでの作品を読んでいてもそうだった。なんだか勝手に、同じ匂いがする人だなぁと思っている。そしてこれ読んだ私は、、、蘭さんと一緒にカウンセラーを受けてるみたいな気分になり、だんだんと自分事のように感じてきて、やや苦しくなって辛くなってしまった。。Rさん、Rさん・・と書いてあることが、自分と重なってしまったことも相まって。しかし、私も救われたような気がした。この本を必要としている人がきっと、きっといる。
時々今も、また開いて読んで泣いている。

過去は変えられなくても、
捉え直すことはできます。


▼私のことば体験 松居 直

▶︎敗戦後、子どもたちが心から楽しめる本がなかった日本で、絵本の世界を作り上げてきた松居直。その根底にはことばへの思いがありました。寝る前、母親に本を読んでもらえる至福のひと時。夕食後、仏壇の前であげるお経を正座して聞いた時間。幼いころ、どのようにことばに触れ、どのように感じてきたのかが、彼の口から語られます。そして、成長する過程で出会った人々や感銘を受けた本、月刊誌「こどものとも」刊行のいきさつや、日本の絵本の歴史を作り上げてきた絵本作家たちについて、思い出とともに話はつづきます。

 ぐりとぐら、だるまちゃん・・・・私も子どもの頃に母が読んでくれた、今は子どもに読んでいる「こどものとも」こうやって生まれたんだ、と、はじまりの物語。松居さんのこのような“ことば体験”がなかったら、今私たちが当たり前に読んでる「こどものとも」は生まれなかったのかもしれないなと思うと感慨深いものがある。

とくに小学校に入る前までの子どもにとって本というのは、語り手のものだということを、覚えておいて頂きたいと思います。読んでくれた人のことは、声や表情、手の動かし方までちゃんと覚えている。そこに意味があるんです。

P174


▼水中の哲学者たち 永井玲衣

▶︎みなが水中深く潜って共に考える哲学対話。「もっと普遍的で、美しくて、圧倒的な何か」それを追い求めて綴る、前のめり哲学エッセイ!

 自分の中で何かが崩れる割れる・・・「ガシャン」という言葉で表現する永井さんが好き。私の頭の中で鳴る音。その瞬間を味わいながらも、自分がどこにいるのかが本当にわかるのよね。言葉によって確かめている、お互いに。そしてわたしもまた新しく何かを作っていく。

わたしたちはバラバラで、
同じ海の中でつながっている。

P60


残りの4冊は『後編』でご紹介いたします。
今日もありがとうございました!

こんな場所で読書したいですね。
紅葉見に行きたい🍁



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