「君たちはどう生きるか」それは自ら考え道を切り拓くこと
様々な物議を醸している「君たちはどう生きるか」を観に行った。
レビューや知り合いの感想を聞くと「よくわからなかった・・・」という声が結構多い。
実際に作品を観て、好きか嫌いでいうと好き。
しかし、正直内容はよくわからなかった。
だから、考察などではなく純粋に感じたことをつらつらと書いていきたい。
ジブリ作品の中で1番ジブリ色が強い
ジブリってファンタジー。
その観点からすると、過去観てきた作品の中でも1~2番にジブリっぽい。
あえて近しい作品をあげるとしたら「千と千尋の神隠し」
現実世界と異世界が繋がっていて、主人公が大事なものを取り戻すために、冒険に出て成長するところが似ていると感じた。
答えや意味を簡単に求める現代への問題提起
内容の分かりやすさより、宮崎さんがクリエイターとして表現したいことを優先したように感じられた。
恐らく20年前だったら、こんなに賛否がわかれていなかったのではないか。
昨今だと分かりにくいコンテンツは、受け手に見向きもされないので、分かりやすい構成のものが多い。
そのため、様々な暗喩を散りばめている本作のような作品に免疫がなく、結果自分の理解できないものとして吐き捨てるように扱う。
「分からなければ、分からないでいい。」
宮崎さんも誰かに理解して欲しいと思っていないだろう。
純粋にクリエイターとして、歩んできた自らの軌跡をストレートに残したかったのではないか。
それは、長編の制作指揮を執るのが今回最後であることを物語っているようにも思えた。
「どう生きるか」は自分で考え道を切り拓くこと
この作品のタイトルにも入っている「どう生きるか」自分の人生なのに大事な決断を他人に委ねてしまう人が多いと感じる。
私自身も、自分の弱いところであるが、その節はある。
でも、他人に委ねたって全て自分に跳ね返ってくる。
だったら、失敗するにしても自分で考え決断したほうがましではないか。
主人公のマヒトは、全ての決断を自らの意志でして、その決断に悔いがないように見られた。
最後に
宮崎さんがこの作品を通じて伝えたかったことは解釈に正解なんてない、頭のなかで考え自分が正しいと思ったことを伝える。
こんな事ではないのだろうか。
終
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