眞琴

悲しみは乗り越えない、共に生きていく。

眞琴

悲しみは乗り越えない、共に生きていく。

最近の記事

文学フリマ東京39にむけて⑤「汽水域」っていう誌名

おはようございます、こんにちは、こんばんは。 いかがお過ごしでしょうか。私は毎日同人誌づくりに勤しんでおります。 そんな同人誌ですが、このたび誌名が「汽水域」に決まりました! 淡水と海水が行き交う豊かな水の交差点、汽水域。 個性的な作家陣があつまっている私たちにぴったりの名前になったと思います。 いやー、やっと決まりました。 なかなか決められなかったので、感慨深いです。 なかなか決められなかったことも含め、すでに愛着がわいています。 編集長権限で決めることも可能でしたが

    • 文学フリマ東京39にむけて④作品紹介のスペースを開催してよかったことと課題

      いち早く集まった原稿を紙面の形にレイアウトして、いちおうの完成。 あとは他の作家さんの作品が集まるまで寝ていてもらって……なんてもったいない! せっかくなら作品を知ってもらおう!紙の形で読んでみたいって思ってもらおう!ということで作品の紹介や解説のスペースを開きました。 まぁ、もともとは編集しながら単語や方言の意味とか歴史上の人物とかいろいろ私の辞書になくて頭に「?」が浮かんできたので、スペースで公開質問しよう!という企画だったわけですが。 わからないなりに編集し、完成

      • 文学フリマ東京39にむけて③アンソロジーづくりの始まり

        おはようございます、こんにちは、こんばんは。 個人誌としての1冊目が完成し、文学フリマ東京39まで半年を切りました。            ……もう1冊つくれそうなくらいの時間があるな。 そう感じた私は、2冊目の個人誌の紙面にフォロワーさんの作品を載せることを思いつきました。あれこれいろんな方と話をしているうちにまた思います。       ……これ、もっと人をあつめてアンソロジーつくれるのでは。 2冊目としてアンソロジーをつくることになった経緯としてはざっくりこんな感じで

        • 短歌(~2024/6、ちょっと7)

          よかったら読んでいっておくんなまし。 「好きです」という文字を見て「私かも?」と思った人みんな友だち 元カレを遠くからふと思うけど 生きているって保証もないな 香水をギャルから借りてつけてみた 手首の香り日をまたいでも いま彼といい感じかも? 落ち着いてドリンクバーの泡が引くまで 腰殺す高速バスに揺れながら 1秒1秒君に近づく 僕の耳に届く君の周波数 録音ボタンをそっと押しま

        文学フリマ東京39にむけて⑤「汽水域」っていう誌名

        • 文学フリマ東京39にむけて④作品紹介のスペースを開催してよかったことと課題

        • 文学フリマ東京39にむけて③アンソロジーづくりの始まり

        • 短歌(~2024/6、ちょっと7)

          文学フリマ東京39にむけて②入稿フォーマットと印刷所えらび

          こちら、なにもかもがはじめて、本づくり超初心者の備忘録的記事となります。 なお、記事は2024年7月時点での情報となります。 仕様や値段、リンク先等は変わっている可能性もありますので、ご自身で最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。 このような記事でも、どなたかの参考になれば幸いです。 ■入稿フォーマットについて フォーマットを自作できる方は、この項はスルーしてくださいね。 前回の①失敗と教訓でも記載したことですが、入稿のフォーマットをつかって制作をすすめな

          文学フリマ東京39にむけて②入稿フォーマットと印刷所えらび

          文学フリマ東京39にむけて①失敗と教訓

          こんにちは、こんばんは、ご無沙汰しております。 現在、文学フリマ東京39にむけて本(ZINE)の製作中です。 原稿はおおむね完成し、試し刷りのために入稿を終えたところです。 いまわかっている失敗や無駄な手間について記録し、教訓をここで共有したいと思います。 ■失敗 表紙をページ数にカウントし忘れてオーダーし、内容を削らなければならなくなったこと。また、表紙のページ数を2ページと思ってしまったこと。 ■教訓 印刷枚数は本文のページ数ではない。 表紙は4ページ分(表紙・裏表紙・

          文学フリマ東京39にむけて①失敗と教訓

          過去ツイートあれこれ(2021~2023)

          こんにちは。 過去ツイート放流のつづき、2021~2023年です。 眞琴@読書とか @book_cafe_maco 2021年1月9日 自称「ずっとにわか読書ファン」こと私も同じ思い。 「読書垢だけどあんまり読了ツイートあげてなくてすみません」 「読書垢だけど日常ツイ多くてすいません」 なんて思わなくていいと思う。 あと、積読は増えるものだから気にしなくてよい。 ※2024年5月補足 相互さんのツイートへの引用リツイートです。 眞琴@読書とか @book

          過去ツイートあれこれ(2021~2023)

          過去ツイートあれこれ(2019~2020)

          過去のツイートのアーカイブを取り寄せたので、いくつかをここに放流します。多くの方にとってフォロー以前のツイートがほとんどだと思いますが、よかったら読んでみてください。 なお、当時のアカウント名は「眞琴@読書垢」です。ゆうて垢って汚れだよなぁ……って思って2023年にいまのアカウント名に変えました。「あ」を「と」にしただけのインスタント変身ですが、割と気に入っています。 では。 眞琴@読書とか @book_cafe_maco 2019年2月4日 四月物語 明日春がきた

          過去ツイートあれこれ(2019~2020)

          連作短編「閉じ込めた悲しみの、透明な匂い」

          諦念な暮らし 1 「好きなドーナツはなんですか?」 淡いピンク色をした入力欄に、私はそう打ち込んだ。風俗情報サイト「ハピハピタウン」の「お気に入りチャット」はその名の通り、お気に入りや気になっている風俗嬢と直接やりとりすることができるチャット欄だ。  四十近くにもなれば自然と甘いお菓子よりも質素な和食なんかを好むようになると思っていたが、どうやらそうでもないらしい。子供のころから変わらず甘いものはおいしいし、複雑な味のものは味が定まっていないような気がしてすすん

          連作短編「閉じ込めた悲しみの、透明な匂い」

          短編小説「開拓」

          開拓 眞琴こと  ゲームハード、プレイステーション3。通称PS3(ピーエススリー)は急遽生産が再開され、思わぬ形で現役電子機器へと復帰することとなった。もっとも、それはゲーム機としてではない。時間観測および干渉の機器としてだった。これは、PS3を使って過去の時代に干渉できることが発見されてから一世紀近くが経った時代のおはなし。 ひとりの骨董好きなエンジニアによる偶然見つけられた「PS3の中核を担うCPU(中央演算処理装置)のCELL/BE(セルビーイー

          短編小説「開拓」

          読書会に縁がない

          ほぼほぼ読書会というものに参加したことがない私ですが、応援している作家さんがゲストとして呼ばれる読書会が開かれるとこのことで、これは絶対参加しようと決めていました。 はじめて参加するリアルの読書会!わくわく! 今月下旬はトークイベントとサイン会にも参加する!どきどき! 一応お話ししておきますと、リアルの読書会はなんとなく避けていました。 ほら、こんなアイコンでTwitterやってると、実物とのギャップがあるから(ひとことで言ってしまうと)恥ずかしくて。 それから、作品につい

          読書会に縁がない

          短編小説「躱す」

          躱す                               眞琴こと モブキャラクターとは、漫画、アニメ、映画、コンピュータゲームなどに登場する、個々の名前が明かされない群衆(主要キャラクター以外の“その他大勢”)のこと。(Wikipediaより) 1 この物語の主人公は皆口翔也である。 ヒロインは廣井桃香で、皆口のライバルとなる人物は門倉武流である。 ――十月のある日のホームルーム。二年A組に転校してきた皆口翔也は自己紹介をし、席に着いた。

          短編小説「躱す」

          鉄人ですか、そうですか

          小説を書いています。 「小説を書いています」ってちょっとまだ恥ずかしい。 まだ短編一編書いただけじゃん。 自信を持って言える人が少しうらやましい。 先日アップした短編、読んでくださった方、ありがとうございます。 この場を借りて御礼申し上げます。 まじでうれしいです。 丁寧に感想までくださった方、読書アカウントの形をした神でしょうか。 ほんとうにありがとうございます。 はじめての小説を書き終えたタイミングで読み始めたのが『東京都同情塔』だったから、あたりまえ体操ながらものす

          鉄人ですか、そうですか

          短編小説『諦念な暮らし』

          『諦念な暮らし』                眞琴こと 1 「好きなドーナツはなんですか?」 淡いピンク色をした入力欄に、私はそう打ち込んだ。風俗情報サイト「ハピハピタウン」の「お気に入りチャット」はその名の通り、お気に入りや気になっている風俗嬢と直接やりとりすることができるチャット欄だ。  四十近くにもなれば自然と甘いお菓子よりも質素な和食なんかを好むようになると思っていたが、どうやらそうでもないらしい。子供のころから変わらず甘いものはおいしいし、複雑な味のもの

          短編小説『諦念な暮らし』

          すべて真夜中のごみたち

          小学生の頃、捨ててしまうものから作品をつくるのが好きだった。 ごみから生まれたブルドーザー型基地、ごみから生まれたオブジェ「夏」。 いまも思い出として残っているが、モノとしての末路は結局ごみになってしまったはずである。 自由帳に描いた漫画や迷路も、陶芸体験でつくった鱗が鉛筆のかたちになっている魚のオブジェも、ぜんぶ捨てられてしまったはずである。 結局私はごみになるものしか生みだせないのではないか。 思考は飛躍して、果てはすべての芸術品も捉えようによってはごみなのではないか。

          すべて真夜中のごみたち

          おじいちゃんんとおばあちゃんの渦

          このところ、腰が痛い。 運動はおろか散歩すら碌にしていないからだろうか。 今日は背中を寝違えたのか背中もキリキリ痛む。 自転車屋時代に使っていたコルセットを引っ張り出してきて胴に巻く。 自転車屋時代は「頭痛・胃痛・腰痛」が社内三大職業病のように多くの社員に蔓延していた。本当に不健康な労働環境だったと思う。よく14年もやってたな。 ロキソニン、太田漢方胃腸薬Ⅱ、コルセットがともだち。 すごく寄り添ってくれてた。いまでも感謝。 ちなみに、レッドブル、モンスターエナジー、ZONE

          おじいちゃんんとおばあちゃんの渦