見出し画像

【レポ】M-1グランプリ2020準決勝のライブビューイングの感想、今年も熱い!

昨日、M-1グランプリ2020の準決勝、そして決勝者進出の発表がありましたね!

私、ブー吉は、家から一番近い映画館でライブビューイングを見てまいりました。
現地の様子と、映画館の雰囲気や笑いの量を、漫才のネタバレ無しでお伝えしたいと思います!

※感想はあくまで主観です!


▶Aブロック

1:ラランド

トップバッターとは思えない安定感で、現地では笑いの量も多かった。私はもう少しで涙が零れてしまうというくらい笑った。映画館は、まだどれだけ笑い声を出していいのか悩んでるような雰囲気もあり、笑い声が響くとまでは行かなかったが、トップバッターのワイルドカードでこのレベル……!と期待値が爆上がりしたのは間違いない。

2:タイムキーパー

前半が少し笑いが少ないか…?と思ったら、後半で拍手笑いが起きた。拍手笑いは爆発力や構成力があってノリに乗った時に起こるものだと、私は考えている。そうそう起きないもので、このような審査の場においてはいわば「最高難易度技」と言っていいだろう。それが二組目でいきなり!?という衝撃。映画館もだいぶ温まった。

3:金属バット

おかしいくらいウケる。もう初手のボケで大爆発して、その爆発が終わりまで続いていた。スカったボケは一つもなく、漏れなくウケる。正直、笑いの量なら準決勝トップに入ると思う。笑いにくい雰囲気だった映画館が、金属バットを皮切りにゲラゲラウケた。そして、拍手笑いも起きた。早速、決勝候補か!?と思ったくらいだ。

4:ウエストランド

金属バットの笑いの波に負けず、むしろ波をかっさらっていったようにウケた。「失うものはない」と言っているような迫力と勢いがあって、それが流れずにお客さんにバンバン刺さったようだった。魂の乗ったお笑いという感じが伝わり、お笑いファンも熱くなった瞬間の一つだろう。映画館のお客さんが一体となった感覚があった。拍手笑いあり。

5:ニッポンの社長

金属バット、ウエストランドの波にのり、初手のボケで大ウケしたものの、後半に向かうに連れて失速していった印象。ネタ自体は面白かったが、出順とネタの内容が上手く反応しなかったタイプのように思う。それもあって、審査員が「何かもう少し展開があると良い」と言いそうだなと感じた。

6:ランジャタイ

ニッポンの社長で、一度波が落ち着いたところにぶち込まれた変化球という感じだった。私は悪夢を見ているのか?(褒めてる)と頭を抱えながら笑った。映画館では、笑ってる人と笑ってない人がバッサリ分かれているように感じた。まぁそういうタイプだよな、この人らは……。


▶Bブロック

1:祇園

小休憩が入って、一旦フラットになった後であったため、ウケは中くらい。勢いや内容の密度はあったのだが、上手くハネないような感じだった。映画館でも笑いは起きていたが、今までと比べるとウケが少ない印象であった。私は、「木﨑ってこんなに声ガラガラだっけ?」と思った。

2:マヂカルラブリー

いつもの自己紹介の掴みでウケていたので、「おっ、もしや」と思ったが、大爆発した。今回の準決勝で私が唯一涙を流したのはマヂカルラブリーだった。映画館でも、声を出す笑いというより、息が出来ない笑いをしている人が多く、前後左右から息を吸う変な声がよく聞こえた。マヂカルラブリーが会場にハマった時は強い。

3:からし蓮根

マヂカルラブリーのあとだったので、正統派漫才感が凄かった。笑いの量も中くらいで、やはり他と比較してしまうと少ない印象であった。ネタ自体はツッコミが秀逸で面白いのだが、我々お笑いファンの悪いところ(?)なのか予習、既視があったために笑いが少ないのかな、とも感じた。

4:カベポスター

ゆったりとしたテンポの漫才であったので、それが苦手な人には刺さりにくいのかなと感じた。笑いの量は中くらいで、映画館も笑っている人と笑っていない人の両極端だった。それまでのBブロックの三組が、勢いやテンポが良かっただけに、お客さんの調子合わせが難しかったこともあるかもしれない。

5:ゆにばーす

カベポスターのテンポに調子合せしたところに入ったためか、ゆにばーすにしてはウケが少なかった(ちなみにこのあとキュウなので、ゆったりに挟まれた)。面白いのにハネないもどかしさがあり、以前のM-1決勝でのゆにばーすを思い出してしまった。

6:キュウ

ゆったりと不思議な感覚で進む漫才で、まさにシュールの極みだった。そのため、こちらも刺さる人と刺さらない人の差が激しく、映画館の笑い自体もゲラゲラというよりはフフフwタイプが多かった。好みが分かれそうだが、誰とも被らない漫才に、私は「決勝行くかもな」と思った。

7:アキナ

さすが、超安定していたアキナ。「これぞアキナ」と思うような安心感があり、笑いの量もどんどん増えていった。ここで久しぶりに拍手笑いも発生しており、賞レースチャンピオンしか出ない某ネタ特番を見ているくらいの心地よさがあった。


▶Cブロック

1:おいでやすこが

長めの休憩を挟んで完全にフラットになったところに、ダークホース。ウケすぎでは!?というくらい全てウケる。金属バットに並ぶトップの笑いの量で、見ていて気持ちいいくらいにバカスカウケた。拍手笑いも起き、お客さん全員が「これ決勝いくぞ」と思ったはず。それくらい、ある意味で異常だった。

2:オズワルド

おいでやすこがの大爆発の後では、相当しんどいだろうなと思ったが、すぐにオズワルドの世界に入り込めて、何の心配もなく笑わせてくれた。拍手笑いや大爆発はなかったもの、後半に向けての抑揚もあり、安定的にずっと笑いを起こし続けていた。

3:ロングコートダディ

Aブロックのニッポンの社長と同様、前二組の波にのって初手のボケは大ウケしたものの、後半にかけて失速した印象だった。こちらもネタ自体は面白いものの、審査員が「何かもう少し展開があると良い」と言いそうだなとまた感じた。個人的にオチがスンッと終わってしまったのがむず痒かった。

4:インディアンス

お馴染みの密度の高い漫才で、すぐにインディアンスの空気に変えた。それが彼らの醍醐味でもあるが、同時に話していて聞き取れない部分がいつもより多く感じた(構成的に内容よりも騒がしさ重視なのだろうけどちょっと気になった)。拍手笑いも起きていた。

5:東京ホテイソン

初手のボケで大爆笑が起きた。前がインディアンスだったこともあるが、他の組と比べてもボケ数は少ないように感じたが、その全てにおいてしっかりお客さんを仕留めていた。全体的に安定して面白く、拍手笑いも起き、後半に向けての盛り上がりもあった。「今年こそは…いくぞ…」と思わせられた。

6:コウテイ

いつも通りのド派手漫才。個人的に予想よりもウケが少ないと感じた。九条の声がデカすぎて、マイクが音を上手に拾えてなかったことに笑ってしまった。爆音で音割れは不快にもなるので、そういう点ではちょっと残念ポイントかもしれない。


▶Dブロック

1:学天即

ラストイヤーを感じさせる落ち着きと風格で、超安定した漫才だった。ただ、決めのボケが最初上手くハネず、天丼が大ウケにならなかったのが残念だった。構成的には拍手笑いが起きてもいいのかな、と思ったくらいだったので。

2:ダイタク

ダイタクらしい漫才。問題なく面白いのだが、全体的に笑いの量が中くらいで、大きなハネや後半盛り上がりが無かったことが、他の組と比較したときに気になった。大きい画面でまじまじと見たことが無かったので、意外と大と拓って顔違うなと感じた。

3:見取り図

師匠のような雰囲気を醸し出す安定漫才。アキナ同様、チャンピオン感がもうあるような感じ。継続して笑いを取り続け、拍手笑いも起きていたのだが、いつもの見取り図に比べたら……という劣りを感じなくも無かった。多分、我々が疲れてきているのと、見取り図特有の爆発ワードみたいなものが無かったからかなと思う。

4:ぺこぱ

スタイルを作り上げた漫才は、賞レース連続出場ではだいぶ不利だと思うのだが、そこに屈せずに磨き上げたネタだと感じた。笑いの量は中くらいであったものの、拍手笑いが起きる場面もあり、「人気だから」というだけではない漫才になっていた。

5:滝音

相変わらずのワードセンスに思わず笑ってしまう。やはり、これも刺さらない人には刺さらないのかなと感じた。映画館でも、半々とは言わないが、3割くらいは刺さってない人がいた印象がある。安定的にずっとウケていたが、爆発力や盛り上がりは少なく感じた。

6:ニューヨーク

全ボケが綺麗にウケていたが、前のボケでまだ笑っているのに、次のボケでまた笑えて、と良いタイミングでボケが投入されるのが心地よかった。そのため、映画館でもずっと笑い声が継続している印象があった。全然関係ないが、スーツが誰よりもオシャレだった。

7:錦鯉

錦鯉が大トリというだけで笑えてしまう。ウエストランドと同様に、お客さんに一体感が生まれたのがまさに錦鯉だった。無双と言わんばかりに笑いをかっさらい、拍手笑いも起こして、結果的に大トリに相応しかった。錦鯉が終わってすぐに、決勝進出者発表までの休憩があったのだが、多くのお客さんが開口一番「錦鯉ある!」と言っていたのが微笑ましかった。


▶決勝進出者について

決勝進出者に選ばれた9組、

アキナ、マヂカルラブリー、見取り図、錦鯉、ニューヨーク、おいでやすこが、オズワルド、東京ホテイソン、ウエストランド

文句なしであると感じた。

誰が決勝進出してもおかしくないくらいレベルが高かったが、こうやって並べてみると、かなり納得が行く結果だったのかなと思う。
やはり、拍手笑いが起きることは、賞レースでだいぶ指標になると思った。

個人的に、今回落ちてしまった「金属バット」と「キュウ」は、決勝進出すると思ったので意外だった。敗者復活戦で応援したいと思う。


そして、何と言っても、熱いストーリーを持つ組がいくつかいる。

この発表映像をスクリーンで見た時、錦鯉とウエストランドの発表にて他の芸人さんたちも喜びが漏れているが、映画館でも超盛り上がった。
私、泣きそうになりました。

特にこの2組は、錦鯉がSMA所属、ウエストランドがタイタン所属と吉本興業ではないところも注目ポイントだ。大暴れしてください。


他にも、小説になりそうなストーリーのコンビがいっぱいいて、

あの上沼恵美子事件、最下位からの返り咲きを目指すマヂカルラブリー。
この中で唯一バイトをしている50のおじさん、売れてほしすぎる錦鯉。
松本人志の「つまらない」を見返しにきたニューヨーク。
本業のピン芸人の夢であるR-1の規則変更により、R-1を断たれたピン芸人コンビ、おいでやすこが
霜降りと比較され、ずっと準決勝止まりだった東京ホテイソン。
決勝になかなか上がれず、さらには失うものなしのウエストランド。

他のコンビにももちろんストーリーがあるが、題材的にピックアップされそうなストーリーを持つコンビがこんなにいる。みんな応援したくてたまらない。

この中から、スターが生まれると思うと興奮冷めやらぬ。

今年のM-1は超熱い。

追記:【分析】M-1グランプリ2020の個人的な総評 をしました。


🌈最後までお読みいただきありがとうございます

▶今まで書いたnoteをまとめたサイトマップはこちら

▶関連記事

▶私のnote
人間愛好家という「究極の人間好き」の目線から、大好きなエンタメの話やマイノリティの話、日常の気づきなどを書いています!


この記事が参加している募集

イベントレポ

気に入っていただけたら、是非サポートお願い致します。いただいたお気持ちは、興味関心のある新しい分野に使わせていただき、その体験談などをnoteで共有しようと思います。有意義な体験、経験として昇華していけたら嬉しいです。