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支援者とお金の話。タブーにせずに話していこう。

こんにちは。和賀です。今日はお金の話。
病院を退職し、起業して気が付いたことがあります。それは自分自身も含めて、支援者はお金の話をオープンにしないこと、お金の話が苦手なこと。

例えば、仕事の話をする時に、企業の人と話をする時には、業務内容とお金の話が同時に出ます。支援職の人は、依頼内容の話だけで決めて欲しいという感覚で、最後までお金の話は出ないのです。何なら、研修が終わってお支払いの時に初めて私は金額を知ります。そして、「少なくてすみません」と申し訳なさそうに言いながら渡されます。有難く頂くのですが、何だかこのあたりがとても象徴的な感じもします。本当にこれはリアルで、最近はおいくらなんだろうと予想しながら待つことにしています。

私から聞けば済む話だし、例えば折り合わなければお断りしても良いのだろうけれど。何だか頑なにお金の話をしようとしない雰囲気も感じて、聞かない方が良いかなと慮ってしまうのです。私は支援職からの依頼は、特に余程内容が趣旨と合わないことがなければ受けたいし、依頼はとても嬉しいのです。

福祉の支援者と対価としてのお金の話をすることはない


社会起業家の知り合いがお薦めしていたこちらの本。福祉の支援者と、自分の仕事に対しての価値、対価としてのお金の話をすることはないのです。あまりにもタブーになり過ぎているような気もします。お金の話をするのは、銭ゲバ、下品、悪いこと、などそんなネガティブなイメージしかないようにも感じます。これは何とかならないかなと思います。私はそのこともあって意識してお金のことは話すようにしています。

高木 俊介さんの著書「危機の時代の精神医療」にある、シーザーのことを魂のことに取り戻す―対人支援の仕事とお金、という章があります。この章を読んだ時に、震えたというか痺れて。

ああ、これをちゃんと言わないといけないのだろうなと思ったし、この事さえも未だタブーなのかもしれないと感じたのです。私は本は好きですが、何度も同じ本を読むことは基本ありません。けれども、この本の、特にこの章は何度も読み返すのです。

読み返し過ぎて、どうしても直接お話したくて、思わず高木さんにFacebookのメッセージを送ってみました。自分でメッセージを送っておきながら、返信にスマホを落としそうになるほど驚いて、鼻息荒くイベントにお招きしたい事をお伝えしたところ快諾してもらいました。

メンタルヘルスと自分の幸せを考えるイベント

支援者だけではなく、支援者じゃない人にも聴いて欲しい。メンタルヘルスの医療や福祉の世界と、そこで働く人もそうじゃない人にも一緒に感じて、考える機会になること。高木さんの著書を会場にて購入できるのと、サインご希望の方は是非高木さんのサインをもらってください!私もサインもらう気満々です。また、会場参加の方は高木さんのリードによるオープンダイアローグのミニミニ体験も出来る予定です。オープンダイアローグってなに?という方もどうぞ気兼ねなくご参加ください。

精神科医、弁護士、精神保健福祉士の3人の鼎談というと、とても難しそう?または堅苦しいものなのでは?専門用語が多くて支援職でないとわからないのでは?いえいえ、そんなことはありません。

専門用語のオンパレードにはならない3人です。難しい話を難しい言葉で話すのではなく、難しいと感じられる話をわかりやすい言葉で話す、そんな3人のセッションだとイメージして頂くと良いと思います。

師走は忙しく過ぎてしまうもの、そんな時こそ少し立ち止まる時間を持つ。そんなイベントになっています。会場で、オンラインでお待ちしております。

【和賀からのお知らせ】

〜12月9日:メンタルヘルスと自分の幸せ〜イベントのご案内〜要予約

支援者自身のメンタルヘルスの大切さを。そして、メンタルヘルスについて知りたい人の入り口になるようなイベントになるように。
会場、またはオンラインでご参加をお待ちしております!

わたしに、話してみませんか?こんなこと言っていいのかな、を、どうぞ私に話してください。HUGするように、話をお聞きします。
自分や、もしかしたら近くの家族、友人、知人、会社の人にもしかしてこれはHUGが役に立つのかもと思ってくださったら、LINE公式よりご連絡ください。

精神保健福祉士による従業員様への個別サポートを軸に柔軟に対応するサービスのサイトができました。企業や団体からのお問い合わせも多くいただいています。

対話を通じて働く人の心をケアする。福利厚生としてのHUG、こちらのサイトも是非ご覧ください。


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