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小学校6年生に届く言葉とは。

精神保健福祉士の和賀です。

ある方のご縁で、小学校6年生向け『いのちの授業』の講師として呼んでいただきました。1年間で色々なテーマでゲストを呼んでいるそうで、私には、病気(主に「がん」)のことについて話して欲しいとのオーダーでした。

小学校6年生に届く言葉はどんな言葉を使えば良いのだろう?と考えながら、先生と打ち合わせをしました。打ち合わせの中で、私は医師ではないので病気そのものの話はできないけれど、がんの患者さんの家族の立場では話が出来ること。

そして、本業であるメンタルヘルスについては是非お話ししたいと伝えました。来月から中学生となる時期に、不安な気持ちもあるだろうから是非お願いしますと快諾してもらいました。

スライドを作ってみると、伝えたい事が多く自分でも驚きました。より早い段階で知っていて欲しいことは意外と多いかもしれないと改めて思います。

死の話はなぜタブーなんだろう?

がんの話、生と死。
死の話はなぜタブーか、病気の話、精神病院の話、自殺の話、自分を大切にするってどういうこと?などなど、5.6時間目をもらって話しました。

また、聴いているだけでは飽きてしまうので、「話す」と「聴く」を分けて、3人1組でのシェアタイムを2回行いました。

そのルールを説明すると、最初はえええ?私も話したい!聴くだけなく話している人に質問したい!と言っている子もいました。

1回目はわいわいと声が聴こえて、「話す」と「聴く」をなかなか分けられない様子でした。2回目の時には、なぜ「話す」と「聴く」を分けるのかのこちらの意図を伝えると、子どもたち自身の吸収力で1回目とは大きく違い「話す」と「聴く」を分けて取り組んでいて何だかとても感動しました。

インドの火葬場の写真

2月に行ったインドの火葬場の写真をスライドの中に入れました。これは、少し迷ったのですが、実際に行って見聞きしてきたことをシェアして考えてもらう良い機会になるのではないか。感じたことは色々あったと思いまが、インドの火葬場の写真は真剣に見ている子が多かったように思います。

また、インドには関西の小学校6年生も一緒に行ったんだよーと話すと、俺も行きたい!と言ってる子もいました。また、タブーの話の時には色々な反応もありました。小学校6年生は、思春期に差し掛かったタイミングで自分の中にある色々な想いをまだ言葉にしていない子も多いかもしれません。

私の言葉を聴いてイヤな気持ちになったり、または響いたり。きっと色々感じていると思います。とはいえ、時々、私の話す言葉が伝わっていないなと感じる時もありました。少し難しかったのか、表現が足りていなかったのか、ここはまだまだ私は修行が必要です。

言い換えたりもしましたが、出来るだけ子供扱いしないで対等に話したいと思っていたので、私にとってチャレンジさせてもらえた有難い機会でした。

考えてみたら今までの研修で1番若い対象年齢だったと思いました。
そして、久しぶりに学校の給食を食べました。控室に、給食を持って来てくれた男子3人が、一斉に喋るので思わず笑ってしまいました。

講座が終わった後には、卒業式の準備で壁にあった飾りを私が撮っていたら、男子2人が寄って来て3人で写真を撮ったり、少し目をウルウルさせながら、感想を一生懸命に話に来てくれた女子がいたりしました。

学校給食のカレー!久しぶりで美味しかったです。

学校の先生からは和賀さんは聞いてない子がいても、圧をかけずに話に集中させていくのが上手いですねと褒めてもらいました。ただこれは単純に大人の研修の方が、もっと話を聞いてないことが多く、それは自分の話に夢中になって、楽しくなるから。なので、私は気にならないのかもしれません。

私自身、こういう機会をもらえて、聴いてくれた人からもらえることの方が多いのです。後日、聴いてくれた6年生の感想を共有してもらえるそうなので、楽しみに待つことにします。

【和賀からのお知らせ】

4月5日(金)20時から21時、オンライン(zoom)でチャリティートークイベントを行います。

12月9日のイベントのアーカイブを有料で公開をしています(ご好評につき4月まで延長してます)

弊社サイト内のコンタクトフォームから、

12/9日アーカイブ希望にチェックを入れてお申し込みください。
その後、お支払いについてご案内致します。
アーカイブは3000円となります。指定の口座に振り込みをお願いします。
お支払いを確認できましたら、アーカイブを送らせて頂きます。
わたしに、話してみませんか?こんなこと言っていいのかな、を、どうぞ私に話してください。HUGするように、話をお聞きします。
自分や、もしかしたら近くの家族、友人、知人、会社の人にもしかしてこれはHUGが役に立つのかもと思ってくださったら、LINE公式よりご連絡ください。

精神保健福祉士による従業員様への個別サポートを軸に柔軟に対応するサービスのサイトができました。企業や団体からのお問い合わせも多くいただいています。

対話を通じて働く人の心をケアする。福利厚生としてのHUG、こちらのサイトも是非ご覧ください。



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