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春夏秋冬「夏」の詩
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氷砂糖

氷砂糖

甘い氷は対極的な味がする

常温でも平気そうな中からひとつ

宝石をみつけた手のひらで

汗に触れて溶けだした

価値の消えた宝石をアリの巣へ

群がるアリは宝の氷山をみつけた。

花火

花火

「もったいないから」と

仕舞われた僕は湿気ていて

「綺麗」の声と夜が

待ち遠しいことはなくなった