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vol.32 “ならでは”の「物件探し」と「暮らしづくり」を、編む

「編む、ブルースタジオ」とは
「編む、ブルースタジオ」は、毎回一つのテーマに沿って、住まいのタイプやジャンルを超えて事例・サービスを再編集し、お届けします。いつもの分類とは少し異なる目線から、“役に立つ”だけではない、“大切”なモノ・コト・時間を見つけ出すnoteマガジンです。

いままで何度か編むの記事でもご紹介していた、ブルースタジオ“ならでは”の「ワンストップサービス」。
「物件探し」から「暮らしづくり」までを一貫して行うサービスですが、ブルースタジオならではのワンストップサービスとはどんなものか、どんな人たちが案内してくれるのか、あまり想像つかない方もいらっしゃると思います。

ワンストップサービスの詳細はこちらから

前回のvol.31では「物件探し」についてお届けしましたが、今回の編むブルースタジオvol.32では、新米社員であるわたし(柴田)が実際にブルースタジオの不動産仲介と設計担当の女性スタッフおふたりにお話を伺い、「物件探し」から「暮らしづくり」について、お客様の事例を通しながらブルースタジオ“ならでは”の「ワンストップサービス」について深掘りしたいと思います。
お客様の思い描く理想の暮らしはどのようにつくられていくのか、ぜひ「わたしだったらどんな暮らしづくりができるかな…」と、未来の自分の「物件探し」や「暮らしづくり」をするときをイメージしながらお楽しみください。

introduction:

今回お話をお伺いしたのは、個人邸チームの不動産仲介スタッフの本多さんと、設計スタッフの櫻井さん。
最近はおふたりが連携して担当されている物件も多く、様々なお客様の「理想の暮らし」づくりに携わっています。その中でも今回は、千葉県・柏の事例をもとに、“ならでは”の暮らしができるまでの物語をお届けします。

いつも仕事の話も、プライベートの話も気さくに話している姿が印象的なおふたり。
安心感のある、おふたり“ならでは”のお話をたっぷりお届けします!

ちなみに皆さまは、「理想の暮らし」づくりをするとき、どのような方が担当だったら嬉しいでしょうか。わたしは、話しやすく悩みも気軽に相談できる、そんな担当者だったらとても嬉しいですし安心だなと感じます。
これから、暮らしの物語をお届けする前にぜひ皆さまにもおふたりがどんな方なのかを少し知っていただいた上で、楽しんでいただければと思います。
早速おふたりに、「暮らし」づくりに携わるようになったきっかけについてお聞きしてみました。

設計スタッフ・櫻井さん
「父が建築士だったこともあり漠然と“建築”に対して憧れがあったんです。絵を描くのや数学が好きだったので、自分でもできるかも!と思ったんですが、実際に勉強していくと、とてもアカデミックな印象があって“建築”ってなんだか身近に感じられないかも…と思うこともありました。そんなとき、リノベーションの分野を知り、人とのつながりや育みを大切に暮らしづくりをするブルースタジオに出会い、“建築”が身近に感じられるようになったんです。」

仲介スタッフ・本多さん
「転職を考えた時、広報担当の募集があり応募しました。元々、戸建ての分譲会社にいて広告をつくったり裏方の仕事をしていたので、営業での入社希望ではなく、むしろ苦手!と思っており、初めて会った面接官に“人の暮らしをつくる仕事に興味はありませんか?”と声をかけていただき、話を聞くうちに“ブルースタジオなら苦手な分野もやってみたら面白いかも…!”と、感じて入社を決めました。
“新しい扉”を開けてもらったので、とてもご縁を感じています。」

今も様々なお客様の「暮らし」に携わっているのも、ご縁が重なりブルースタジオが大きな一つのきっかけだったというおふたり。では、そんなおふたりが共に担当されたお客様との「理想の暮らし」づくりについて早速みていきます。

「働く」と「くつろぐ」が心地よい家

こちらの物件に暮らすのは、ご夫婦共にインテリア関係の仕事に就くKさんご夫婦。暮らしのこだわりをしっかりと持ったお客様で、ご結婚を機に家探しをしたいとご相談がありました。

step 1 はじまりとなる「個別相談」

まず「物件探し」のはじまりともなる個別相談。
ブルースタジオのお客様は、リノベーションで検索したのちホームページのPortfolioをみてお問い合わせしてくださる方がほとんどです。そこでまずはじめに、お客様がわたしたちにどのような暮らしづくりを求めているのか、お客様の暮らしについての“理想”や“憧れ”を引き出すために、「個別のアンケート用紙」をお渡しします。
用紙には、現在のお住まいやブルースタジオを知ったきっかけ、暮らしで大事にしていることなども含め、暮らしにまつわる質問などがあります。
Kさんご夫婦は、ご実家のある柏か、いま暮らしている足立区かのどちらかでご検討される中で、“駅近”など物件の理想も踏まえながらも、まずはお客様と資金計画や予算を考えて物件を探していきました。

ちなみにvol.29では、本多さんがどんな対話を通して「個別相談」から「物件探し」のプロセスを経ているのか、事例を通してご紹介しています。

step2 理想に共感し、叶えるための「物件探し」

「物件探し」をする中でより具体的な暮らしのイメージが沸いてくるのが、内覧です。
「良い物件探し」の大事なポイントは、
“だれと見るかで物件の見方が変わる”
ということ。
例えば、Kさんご夫婦のようにご依頼時からリノベーションをしたいというご希望がある場合は、リノベーションを前提に物件を見れるスタッフと一緒にみることが重要です。そうでないと、その場でできるご提案もできなくなってしまいます。他の不動産仲介だと、間取り図の変更や設備の更新のような提案になると思いますが、わたしたちはお客様の暮らしについて考えながら、リノベーションを前提として提案ができるスタッフがいることも強み。
とにかく一緒に行きましょう!というスタンスで内覧をしていきます。

様々な視点で見て、お客様と一緒に“理想の物件”探しをしていきます。


また、お客様が“ここに決めたい”と思えるような物件を探すのは、時には物件の今の姿からは見えない部分も想像して、可能性を広げることが必要です。
Kさんご夫婦と「物件探し」を進める中、世帯数・場所・管理面・環境など一般的に好条件の物件を紹介しても決め手にかけることが続いていたとき、ロフトのある天井高が高い家にお客様が暮らしていたことを思い出しました。内覧時に話をする中で、「たしかに天井が低いと開放感がないように感じて決めにくいんですよね」と話してくださったことを機に、それからは“窓に囲まれる部屋”や、“バルコニーが大きい”など突飛な特徴ある物件がいいかもと改めて探すことに。
そんな中一つの物件に出会います。

仲介スタッフ・本多さん
「とある物件の図面と一緒に部屋の写真をみていたときに、若干この部屋天井が高いかも!と感じて、資料を取り寄せて立面を確認したところ、最上階の天井が斜めになっていてるのに気づいたんです。もしかしたら広範囲で勾配天井にできるかも…と思い、これは絶対に案内しよう!とご提案しました。実際に内覧して、リノベーションできる可能性がある前提でここでできる方法をお話し、設計の櫻井さんにもすぐに相談して、実際にどこまでできるかなど、確認してもらいました。」

左のキッチンのあるLDK側は斜めの天井でしたが、右の寝室側は改修前はもともとフラットな普通の天井でした。
右の写真が寝室側の天井。仲介と設計のスタッフが同時にすぐ動けるからこそ、物件の見えない部分からも新たな可能性を見つけ出すことができます。

内覧を行っている際にでも、お客様の叶えたい暮らしの要望を仲介スタッフが汲み取り、すぐに設計スタッフに相談し、リノベーションの可能性を一緒に確認して動けるのも、どちらも共に所属するブルースタジオ“ならでは”。
お客様は、たとえ良い物件が見つかっても購入をすぐに決められる方はほとんどいません。だからこそ、お客様の反応や表情を感じ取り、案内する自分自身がここはきっといいはず!と思うときはお客様が気になっていることを想像しながら、クリアにしていきます。

お客様の思う“理想”をスタッフ同士で常に共有し、相談ができているからこそスムーズな「暮らしづくり」が可能になります。

よく社内でも、おふたりが立ち話をしながら相談し合う姿を目にします。
世間話ついでの挨拶くらいの感覚で気さくに話せる、遠慮しない関係性と連携ができているのも、おふたり“ならでは”の「暮らしづくり」かもしれません。

step3 理想をかたちにする、「暮らしづくり」

実際に物件が決まってからは、設計スタッフがお客様の「理想の暮らし」をかたちにしていきます。まずリノベーションのポイントとして、この物件だからこそできること・ポテンシャルを考えていきます。
Kさんご夫婦の物件は、

①天井の高さを生かした空間 
②暮らしに合わせて計算された収納や動線
③ひと続きのような家

を軸に、今回は3つのプランを作成しご提案していきました。
まったく方向性の異なるプランを見せることで、お客様の中でも暮らしにおいての好き嫌いがはっきりしていき、アイデアや意見がでてくることもあります。

プランをご提案する前にも、櫻井さんが何度も考えて手を動かし、お客様の理想をかたちにしようとする姿が伝わります。

また、ブルースタジオが提案する物件の特徴は、
ひとつひとつ「コンセプト」や「テーマ」があるということ。
今回のテーマは、「遊び」

“つくり込みすぎない、未完成感のある空間”がご要望だったKさんご夫婦。そこで、暮らしていく中でうまれる変化を楽めるような空間にしていこうと、余白あるデザインを考えていきました。

よく「物件の物語」という言葉をわたしたちは使いますが、個人邸の場合は「暮らしのテーマ」となる軸があることで、設計を進める中でお客様が迷ったとしても、本来求めている暮らしの姿に立ち戻ることができ、選択しやすくなります。

設計・櫻井さん
「私自身、コンセプトづくりでは苦労するときもあるのですが、物件探しの時点で、本多さんが事前に“お客様がどんな暮らしがしたいか”、好みや求めていること、お人柄など様々な視点で共有してくれているので、すごく想像しやすいですし、お客様“ならでは”のコンセプトづくりができるのだと思います。」

お客様との打ち合わせでは、対話を重ねながら出てきたアイデアをメモしていき、一緒に“理想の暮らし”づくりをしていきます。

また、こちらからの提案だけでなく、お客様がやりたいこと・やってみたいことを叶えられるように組んでいくことも大切です。

設計スタッフ・櫻井さん
「Kさんご夫婦の場合は、インテリア関係にお勤めということもあり、様々なアイデアが出てきました!以前のお住まいで使い慣れた家具にちょうど合うよう洗面カウンターの高さを変えたりと、事前に設計の段階から一緒に考えてご提案していきました。ある時、ご自身で図面を描いて持ってきてくださったときはびっくりしました!こちらが勉強になることも多く、とても暮らしづくりに前向きな姿が印象に残っています。」

そして、完成した物件がこちら。

廊下の広さを利用した広さ約2.5mの洗面スペース。奥様お手製のランゴリーワゴンに合わせて高さも調整していきました。
天井の高さを生かし、お気に入りの鳩グッズをおけるようなギャラリーをご提案。さらに壁を取り払い、玄関から腰をかけられるオープンな小上がりスペースを設け、ゆとりある空間を演出。
家具に合わせてつくられたので、どれもジャストフィットしたこだわりの収納スペースに。実際に暮らしを楽しむ姿をみて、櫻井さんもすごく嬉しかったそうです。

小さなことでもお客様が不安に感じたことや引っかかることがあれば、相談できる関係性が「物件探し」と「暮らしづくり」をする上で必要不可欠になっていきます。何度もコミュニケーションを重ね、信頼していただき、お客様の求めることに理解ができることでベストなご提案ができるのです。

設計スタッフ・櫻井さん
「お客様が長く暮らす家だからこそ、たとえ小さなことでも気になることを残したまま暮らしてもらうのはすごく苦しいですし、そんな思いはさせたくたくないですよね。」
「お客様のちょっとした発言や表情も気にして汲み取れるように意識してますが、あとは、現在のお住まいにおじゃまして、暮らし方を実際に見せていただきお客様の好みを知ったり、こういうのが好きそう、とイメージを広げたりもします。最後までお客様の納得いくまで考える気持ちで向き合っています。」

step4 お客様それぞれに合わせた「ローンのプラン」

リノベーションの「暮らしづくり」では、
①リノベーションのこと、②住宅ローンのこと、③物件のこと(築年数、面積、世帯数など)の3つの観点で考えていくことが重要になります。支払い方法や資金計画によっては自己資金がどのくらいあるのかなど、お金の把握をしっかりしていなければ成り立ちません。
支払いに問題ないかお客様によって合わせた銀行を探していき、たとえ難しくてもその中で最善を模索していきます。

ブルースタジオではひとりひとりのお客様の資金計画に合わせて、「物件探し」から「暮らしづくり」までスピーディーに最後まで丁寧なご提案をしています。

今回ご紹介した物件の暮らしやリノベーションについては、こちらのインタビュー記事でもご覧いただけます。

これからも続く、暮らしのパートナー

「暮らし」は長く続くものだからこそ、ブルースタジオを選んでくださったからには、これからの新しい家で心地よく暮らしていただきたい、頼んで良かったと思っていただきたい。そんな芯のある思いをおふたりのお話や柔らかな表情からも感じました。

お客様から届いた嬉しいお言葉は、わたしたちが「物件の物語」をつくり続ける意味でもあります。

引っ越しして早5日間、とても快適です。
お台所も使いやすく、楽しくお料理をして、お仕事も捗っております。
本当にありがとうございました。

大丈夫か?から始まったお部屋づくりも、あんな素敵に可愛く仕上がり、当時の心配はなんだったのだろうと思うくらいです。
色々なアイデアや知恵をいただいて形にしていただき、楽しい毎日でした。
緊張しながらブルースタジオさんの門を叩いてほんとに良かったです!

個人邸においては、ひとりひとりのお客様といくつものコミュニケーションを重ね、「暮らしづくり」を共に楽しみながら“理想”をかたちにしていくことで、“ならでは”の暮らしがつくられるのかもしれません。

本多さんは、いままで売却物件を合わせて100件ほどのお客様を担当していますが、全てのお客様との思い出があり、おそらく皆様と連絡が取れると思います、とのこと。
お引き渡しした後でも、思いがけず旅行先でお会いしたり、赤ちゃんが産まれました!と嬉しい報告をしてくださったり、年月が経ち今度は家を売るときにまたブルースタジオにお願いしたいです!と連絡をくださったり。
「暮らしづくり」をして終わりではなく、いままで重ねてきた時間があるからこそ、信頼のできる「暮らしのパートナー」となりお客様とまた繋がっていくことができるのです。
当たり前かもしれませんが、良いものをつくる上では、どこでだれとつくったかでも、愛着が育まれていきます。
我々はこれからもお客様“ならでは”の愛着ある「暮らしの物語」の提案を行なっていきたいと思います。


ーーー最後に。
今回お話をお伺いした不動産のスタッフ・本多さんの連載では、「物件探し」のヒントやポイントなども細かく面白く紹介しています!
より詳しく知りたい方は、ぜひ合わせてチェックしてみてください。

(知らなかった暮らしにまつわる情報が沢山知れて、わたしも何度も読み返してしまいました…ぜひ①から読んでみてくださいね)


今回紹介した事例についてもっと詳しく知りたい方に

ウェブマガジン『&w』「リノベーション・スタイル」:
https://www.asahi.com/and/article/20210113/403253078/

ブルースタジオの不動産事業部マネージャーの連載はこちら!
・杉山シンジの遮二無二ムーブメント
https://note.com/bluestudio1998/m/me4f98e805457
・本多マリの暮らし予報
https://note.com/bluestudio1998/m/m61b3c3c4cb1f

「物件探し」のドアをノックしてみたいお客様はこちら!
https://form.bluestudio.jp/webapp/form/11648_agr_7/index.do


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