vol.29 まちをつかいこなす を、編む<物件探し編>
“まち”を選ぶ からはじまる
ブルースタジオでは、個人邸リノベーションにおいて物件探しから、リノベーションまでお手伝いさせていただく“ワンストップサービス”を提供しています。
不動産スタッフと設計スタッフが連携し、物件探しとデザインの双方向から、そのお客様だけの「自分にとって“価値のある暮らし”」を探求していきます。
「自分にとって“価値のある暮らし”」を探求していく中での最初のステップ、それが物件探しです。
vol.28では「事業用建物の不動産開発」について話しましたが、「個人向け物件購入」=「物件探し」との大きな違いは、前者はすでに“まち”が決まっているということ。「物件探し」は、そもそもどんな“まち”に暮らすかという選択の楽しみがあるのです。
「眺めが良い」「のびのびとした間取り」「十分な採光が欲しい」などなど、様々な「ハコの条件」がある中で、大事な要素のひとつが「まちの条件」です。「憧れていたあの“まち”に暮らしてみたい」「出勤にも便利な都心に暮らしたい」夢膨らむ事と思います。
しかし、望み通りの“まち”に、望み通りの物件があるとは限りません。ましてや、人気の“まち”は販売価格も高額な上、そもそも市場に出回っている数が少ないのです。
ブルースタジオでは、お客様が「本質的」に求めている“まち”の条件を、対話の中で一緒に考え、紐解いてあげるプロセスを大切にしています。
お客様が、暮らしの中で何を一番に大切に考えているのか。一般的な「不動産評価」とは違う、その人ならではの「価値」を考える。
その上で、最良のまち/物件を提案しています。
では実際に、どんな対話を通して物件探しのプロセスを経ているのか、事例を通してご紹介したいと思います。
“まち”という視点でみた、物件選びのプロセス
CaseStudy : 七味
『七味』に暮らすのは、30代女性のTさん。
まず最初にいただいたご希望はこの通り。
上記の条件を満たす物件と、ご希望の予算を照らし合わせながら、物件を探していくと「大田区」が候補の中心に上がりました。いくつか上がった候補の物件を、何件か見学に行きましたが、“まち”としては町工場が多かったり、チェーン店ばかりの駅前だったり、Tさんは、なんだかしっくりきていませんでした。
“ハコ”としての物件の条件はよかった。でも、果たして「このまちに住みたいのか?」というモヤモヤをTさんの反応から感じとりました。
そんな中ふと、Tさんとの何気ない会話の中で出てきた「目黒とかに住めたら…」という言葉を思い出しました。
そこで試しに「ちょっと狭くても」「駅から遠くても」いいから、目黒駅周辺に絞って物件を探してみることにしました。すると、目黒駅では掘り出し物と思われる手頃な価格の物件を発見!
しかし「駅からも遠くバス便」だし、「4Fなのにエレベーターもない」し、何より、Tさんの1番の希望であった「広々としたリビング」が実現できない「壁式構造」でした。
憧れであった目黒という“まち”ということに加えて、物件案内の際に、当初の理想であった広々リビングは実現できないが、気分やアクティビティによって、自由に使い分けができる「暮らし」を提案しました。自分の居場所がたくさんある「家」。その考え方に共感をいただき、この物件に決めることになりました。
お客様との“対話”や、一緒に様々な“まち”や物件を探していくプロセスの中で、実は「ハコの条件」よりも「まちの条件」、そして「好きな“まち”に暮らすこと」を大事にしていることがわかったこと、また、お客様もその自分自身の信条を発見することができたのです。
There's No Place Like Home
誰にでも「ホームタウン」と呼べる場所があると思います。
それは、生まれ育った場所かもしれないし、通っていた学校があった場所かもしれない。
その“まち”を「ホームタウン」と一度定義したのならば、少し不便だって、キラキラ輝いていなくたって、たとえ勝手が悪かろうとも、むしろチャーミングに愛くるしく感じるはず。
vol.28では「このまちは僕のもの」と思える“まちづくり”のお手伝い、と締め括りましたが、改めて言い換えるなら、私たちは「事業用建物の不動産開発」であれ「個人向け物件購入」であれ、“一人一人にとっての「ホームタウン」をつくること、見つけること”がサービスの根幹にあると考えています。
日本全国のどんな“まち”でも、誰かの「ホームタウン」として愛されるような、そんな暮らしの提案をこれからも行っていきたいと思います。
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