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映画「mellow」を観て

3月12日、「mellow」という映画を観た。2020年の日本映画で、今泉 力哉監督の作品だ。

キャストは、夏目誠一役の田中 圭、古川木帆役の岡崎 紗絵、浅井宏美役の志田 彩良、青木麻里子役のともさか りえ、古川左近役の小市 慢太郎などである。

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あらすじは、
オシャレな花屋「mellow」を営む夏目誠一。独身、彼女無し。好きな花の仕事をしながら穏やかに暮らしている。ラーメン屋の若い女店主・木帆や夏目に憧れている中学生の宏美など彼の店には色んな客がいる。ある日、夏目は常連客の人妻、麻里子に恋心を打ち明けられる。しかも、その場には彼女の夫も同席していた・・・。花屋とラーメン屋を舞台に様々な恋愛模様に巻き込まれていく夏目だが、彼自身の想いは・・・。
といった内容。

で、観終わっての感想。

花屋さんが主人公の珍しい映画

花屋さんが主人公の映画。きっと探せばあるのだろう。けれど、出会ったことがない。
ここ数年で、花が好きになった。
「だから、観てみたい」というのが、この映画を観賞した理由である。
ストーリーはあとで感想を書くが、とにかく花が良い。
花は、癒される。そして、この「mellow」という花屋が、またこじんまりとしてお洒落なのである。

映画とはいえ、花が出てくると落ち着く

そう、映画ではあるが、花が出てくる時点で、気持ちが穏やかになる。
主人公の夏目。またこの男が、人畜無害というか、悪意のないいい人というか、小説の中から飛び出てきたような、人物なのである。
言ってみれば、男性なのだが、花のような存在なのである。
いるだけで癒される人。まさに、花屋が転職のような人物である。

心穏やかで、起伏のない映画

緩やかな日常・・・。こんな映画も良いかもしれない。
観ていて、そう思ってしまった。たぶん、この手の映画が、嫌いな人もいるかもしれない。でも、逆にその分好きな人もいるような気がする。
だからこそ、映画タイトルが「mellow」なのかもしれない。

それにしても、夏目。モテすぎだろ!

そう、主人公の夏目誠一。
この男が、またモテるのだ。
子どもから、熟年女性まで、とにかくモテる。

ともさかりえ演じる麻里子に至っては、好きになってしまったからとにかく主人と別れると言い出すまでに。
でも、当の夏目は、ご主人と麻里子に呼ばれ、その話をされる。
当然答えは「NO」なのだが、ご主人に逆切れされるシーンは大笑い。
花を突き返されて、あとで「花がかわいそうで」と、木帆に話すシーン。
何だこの男は!!!と、驚かされた。

そうそう、木帆のラーメン屋で、カップルが別れ話をしていた時、カウンターで涙を流していた夏目。
ほんとうに、なんて男だ!!!!

中学生の宏美にまでモテて、モテぶりが半端ない。


まぁ、久しぶりに、この手の映画を観たが、
くだらん!とは思わなかった。
そう、「mellow」な映画。
心にそよ風が吹いたような、そんな心地よさが残る映画だった。

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