朝月 綺一

書くことが好きなので始めてみました。 オリジナル小説「弱くても、されどワン・ツー」は〈…

朝月 綺一

書くことが好きなので始めてみました。 オリジナル小説「弱くても、されどワン・ツー」は〈一話〉にまとめてありますが、 マガジンの方でも順序よくお読み頂けます。 (一話~最終話まで話順に並んでおります) 楽しんで頂ければ幸いです^ ^ それではよろしくお願いします。

マガジン

  • 【小説】されどワン・ツー(続編)全七話

    前作の『弱くてもされどワン・ツー』の続編です。主人公が成長していく過程を描きました。よろしくお願い致します。

  • 【小説】弱くても、されどワン・ツー(全5話 まとめ)

    はじめて小説を書きました。全5話で完結です。 (続編も書く予定です) 不器用ながら今を精一杯生きる主人公や家族との繋がり、社会やコミュニティへの参加や葛藤などを詰め込みました。 気軽に読んで頂ければ嬉しいです。宜しくお願い致します。

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弱くても、されどワン・ツー~第一話~夢を捨てた日

「弱くても、されどワン・ツー」~第一話~夢を捨てた日目次:ページを分けてお話を書いています。 ・一話(夢を捨てた日)→当ページ ・二話(出会い)→次ページ(一番下にリンク先のURLが有ります) ・三話(青天の霹靂)→次ページ(一番下にリンク先のURLが有ります) ・四話(亀裂)→次ページ(一番下にリンク先のURLが有ります) ・最終話(マーチを一緒に)→次ページ(一番下にリンク先のURLが有ります) 【登場人物】 ・ADHDの美容師/ 泉 和生人(23歳)いずみ なおと:主

    • ポンコツな脳みそ🧠

      「先生、僕には地図が絵に見えます」 「脳の構造上、君の場合仕方のない事だよ」 と医者は言った Google mapsを開く '東へ300m進んでください' 東って、どっち?? '南南東を左折してください' 南南東って、なにさ?? 僕はガイダンスを話し続ける携帯を片手に 沢山の人に道を聞き、走り回る Google mapsを見る コンパスがグルグルしている 僕の頭もグルグルだ  どんどん目的地から離れてないか? (あれ、この道、さっき見たよーな?) (あれ、ここのケーキ屋

      • 再生

        【食事の奴隷】摂食シーソーby朝月綺一

        この動画は実体験を含みます。ダイエットから拒食症に、続いて襲い来る過食衝動。私はいつから上手く食事がとれなくなったのか…。自分でも気付かないうちに摂食障害になっていました。今でも太るのが怖いです。 #摂食障害 #ダイエット #過食症 #拒食症

        • あなたが何もしなくても

          才能があって、運に恵まれた奴は ドチャクソ最短で売れていく そこに'努力'という過程は存在しない 本人が望んで、神様もオッケー出して あとは結果オーライ そんな事に気付いてしまってから僕は、 燃え尽き症候群になっている だってあまりにも虚しいじゃないか 今まで僕が必死にかじりついてきた 努力が、、運に負けるなんて ゲームかよ ため息しかでない ついでにやる気も出ない 【努力なんかしなくても、売れる奴は売れるし】 【才能なんてなくても運が、周りがなんとかしてくれる】 そ

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        弱くても、されどワン・ツー~第一話~夢を捨てた日

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        • 【小説】されどワン・ツー(続編)全七話
          7本
        • 【小説】弱くても、されどワン・ツー(全5話 まとめ)
          5本

        記事

          【続編】弱くてもされどワン・ツー~第七話~優しい棘~

          和生人は店長から青木様は夜に来ると聞いたので、その間「兄と大河の髪を切ってもいいですか」と聞くと「おう!切りな、切りな」と背中を叩かれた。 今日はとても寒い上に生憎の雨。夕方予約のお客様も何組かキャンセルになり、珍しく暇らしい。和生人はまず「じゃあ、あ、兄貴から切るから。こっち来て」と呼ぶ。 雅人「大河、抱っこしてても切ってもらえるもんかね?手を放すとすぐ暴れちゃって」 和生人「うん、しっかりホールドしといてくれれば大丈夫。その……」 和生人はチラチラと外を見ながら、雅人に

          【続編】弱くてもされどワン・ツー~第七話~優しい棘~

          【続編】弱くてもされどワン・ツー~第六話~責任の所在~

          和生人「出勤が遅くなり申し訳ございませんでした!また昨日の青木様の件も本当に申し訳ございません!」 和生人は震える拳を握りしめ、力いっぱい大きな声で謝り、関根と須藤に頭を下げた。 その姿を関根と須藤は黙って見守る。二人は今日、和生人は来ないと思っていた。しかし雅人が大河を連れて現れ「和生人が来るまで邪魔するぜ~」と来ることを前提に話していたので、電話を控えていた。 そのまま二人は和生人の様子を見守る。厳しい視線とピリつく空気に、冬だというのに汗がポタポタと足元に落ちる。その

          【続編】弱くてもされどワン・ツー~第六話~責任の所在~

          【続編】弱くてもされどワン・ツー~第五話~和生人の課題~

          次の日、和生人は連絡もせず勝手にお店を休んだ。簡単に言えばズル休みだ。でもそんな可愛いもんじゃない。全然休めず、生きた心地がしない。 今、和生人を苛んでるのは〈また同じことをやらかした〉〈結局、どんなに環境が良くても、カットが出来ても、自分に対/人間とのコミュニケーション能力がないと続けられない世界〉だという事だった。 和生人「今度こそ辞めるしかないか……つーか、転職を考えるべきだよな、もう。ハハ」 自暴自棄になりながら、涙目で天井を見やる。目を閉じても昨日の青木の言葉や視

          【続編】弱くてもされどワン・ツー~第五話~和生人の課題~

          【続編】弱くてもされどワン・ツー~第四話~あらぬ誤解~

          和生人「青木様、本日カットを担当させて頂きます、泉です。宜しくお願い致します」 挨拶もそこそこに和生人は早速施術に入る。時短の為にシャンプーを手早く済ませ、席へご案内する。青木の要望は毛先が痛んでるので、あまり長さは変えずに整えて欲しい、というシンプルなものだった。 カットをしようとブラッシングをしていたら黒髪にキラリと光るものが混ざっていた。 和生人「青木様、白髪がけっこうありますね。本日カラーもしますか」 本当に悪気のない言葉だった、和生人にとっては。 目についた白髪、

          【続編】弱くてもされどワン・ツー~第四話~あらぬ誤解~

          【続編】弱くてもされどワン・ツー~第三話~魔法使い~

          髪をすくだけだったので、十五分位で関根のカットは終了した。 和生人「関根さん、あの、、終わりました」 関根が鏡越しに和生人を見る。 関根「ねぇ、これが本当に私に似合う髪形だと思って、声をかけたの?」 和生人は黙り込む。関根はゆったりと言う。 関根「私は泉君にオーダーしたのは変身させて下さい、だよ。このまま終わって、君は後悔しない?」 関根が言う言葉に、和生人は意を決して発言した。 和生人「あの、すみません!俺、関根さんをショートヘアにしたいです。どう……ですかね」 関根「素

          【続編】弱くてもされどワン・ツー~第三話~魔法使い~

          【続編】弱くてもされどワン・ツー~第二話~不思議なご縁~

          翌朝、和生人は十三時に言われた場所に降り立った。駅は自由が丘駅。 落ち着いた大人な雰囲気と、行きかう人の笑顔から活気を感じる。 和生人はそのまま駅から少し歩いた路地裏に入ると、そこにヘアサロン〈ノエル〉はあった。 和生人「あ、ここ……」 思わず息を呑む。住所だけでは気付かなかったが和生人はこのお店を随分前から知っていた。和生人が美容師を目指すきっかけとなった、親戚が営む美容室、それがノエルだった。 お店は頑丈な煉瓦造りの壁に、柔らかな明るい照明で店内が奥までしっかりと見え

          【続編】弱くてもされどワン・ツー~第二話~不思議なご縁~

          【続編】弱くてもされどワン・ツー~第一話~きっかけは嵐

          弱くてもされどワン・ツーのその後を描いてます。果たして主人公はどうなっていくのか(続編:全七話) 一番下に第二話以降のURLを載せてあるので続きはそこから見れます。 【弱くてもされどワン・ツー/始まりの物語】は、クリィエイターページの固定からか、またはマガジンにまとめてあります(全5話) よければ覗いてもらえたら嬉しいです。宜しくお願いします。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 和生人(なおと)が前の美容室を辞めてからあっという間に一

          【続編】弱くてもされどワン・ツー~第一話~きっかけは嵐

          心のピース

          こんばんは、朝月です。 最近の僕の日常は彩られています、嬉しいです。 それは素敵な映画をみたり、 素敵な講談師さんを見つけたり、 かっこいい音楽に出会えたり、漫画にであえたり。 美的センスや感性にめちゃくちゃ刺激をもらうことへの幸せ。 僕はここ最近ずっと同じ方の話を耳に染み込ませてるのだけど…… いつかこんな方の様に話せたら…楽しいだろうな。 尊い話家さん、そんな風に思える人に出会えたことがもう奇跡。 自分の目指したい道、やりたい夢が明確化した、それはとても良い感じ。

          心のピース

          唇の守護印

          最近の僕はどうかしている 口にピアスを3個、開けたんだ 誰の影響でもない、自分が開けたくて(初めてニードルでブスって。初めてにしては三個とも上手く開けられた気がする) とても気分がいい朝だった、晴れやかで、元気。そんなの滅多にない。僕の人生、だいたい半分が曇ってる ただ食事だけが大不便。口が縦に開かないの(笑)顔、下半分が死んでる あと長時間話せないから、創作や夢の事が出来ないのが嫌だな、 早く治ればいいのに。まぁ、分かってやった事だから仕方ない。 全部自己責任です

          唇の守護印

          頭の中の納期

          最近、何かを作りたくて(映像系で)、でも本気で長編や重いテーマを扱う気力がなかったので。 凄く短い20秒から1分位のお話を作って、息抜きに演じてみたら。。全然短く終わらねー!(笑)なんならいつもより長くなってしまった。 お話の主軸はすぐできた。20秒予定だったから細部まで考える必要もなくて、早かった。その後部屋の模様替えしながら頭の中で話の映像が流れている。後ろではYouTubeで落語を流して耳で聞いている。 そんな日々をダラダラと過ごしていたら、時だけがあっという間に過

          頭の中の納期

          徴兵 桜

          「生きたい」と、君は声を殺して泣いた 僕も同じ、気持ちだった 夜は一層冷え込んで、座った尻から寒さが込み上げる どうしてこうなってしまったんだろうなぁ。。 右を見ても、左を見ても真っ暗闇で、 前を見ても、それは同じだった 空腹も眠気も麻痺した体には訪れない 鋭敏に冴えた感覚は一秒、一秒を生き延びるのに必死だった どうしてこうなってしまったんだろうなぁ。。 僕は泥だらけの靴先をいじりながら思う 所々破けてきている、一日中走ってるからだ (お母に、会いたいな) 僕は心細くな

          二人で生きる理由(下巻)女

          【貴方は奇跡みたいな人】 年中長袖を着てる私の傷に、 臆する事なく触れてきた そんな人は初めてだった 愛が何かわからない 愛し方がわからない それでも貴方はいつも側にいた どんな時も隣で「大丈夫」だと笑んだ それだけで少し、呼吸が楽になった 【信じる前に、離脱する】 それが私の生き方だった 生への執着も、人への執着も持たない私は、いつも一人だった そしていつも消えたかった 誰にも期待しないから裏切られても傷つかない、 (うそつき) 誰も寄せ付けないし、信用しない私は、

          二人で生きる理由(下巻)女