『自己愛性人格障害』への誤認識と当事者発言

自分は『自覚している自己愛性人格障害の人間』という
極めて稀な当事者の立場でこれを書いている。


障害云々の前に



そもそもの【自己愛の定義】として

自己を愛し、自己を性的な対象とみなす状態
 →転じて「自己陶酔」「うぬぼれ」と言われる

とされ

ドイツ語・英語では「ナルシシズム」と言い
ナルシシズムを呈する人のことを「ナルシシスト」と言うが
日本ではオランダ語の「ナルシスト」と言われることが多い

また

語源はギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスが
水面に映る自らの姿に恋をしたというエピソードに由来している

となっている。



また、【自己愛の形成】というのは成長過程で誰しも起こっており

一次性ナルシズムの形成は「生後半年~6歳」といわれている。
成長過程の中での発達分離期において避けられない痛み・恐怖から
自己を防衛するための働きである。

とされている。







これ以降の「思春期~成年期」に起こる二次性ナルシズムの形成が
病理的状態とされ、自己愛性パーソナリティ障害の根幹となっている。


病理的ナルシズムとなる最大の原因は

他人からの拒絶・疎外される経験であり
それにより自己防衛が高まることによる自己の膨張といわれている。

病理的ナルシズムの特徴として

①リーダーシップ/権威
②優位性/傲慢性
③自己吸収/自己賞賛
④悪用性/有資格

とされている。





< 自分のケース >  だと

もともとの発症は17歳の思春期で
原因は「母親への自己犠牲が逆転したことによる自己膨張」となっている。
17歳~自覚できた最近に至るまでの期間で
病的ナルシズムの特徴は時間の経過とともに顕著になり且つ強度が増している。


おそらくこのnoteをご覧になっている方は
「あー、やっぱりそうなんだよな」と納得する部分が多々あると思う。
自分も、できるだけありのままの実態を自分で把握するために
このnoteは「よそいきの言葉」を徹底的に排除して書いているので
読み返したときに自分で納得するところが多い。
また、自分の場合は10歳で多重人格も発症しているためか
noteにまったく統一感がなく日によって全然違う印象を受ける。



自分のケースは純粋に『自己愛性人格障害』だけではないことに加え

・PTSD要因の強度が非常に強いこと
・PTSD要因の内容に通常人間が受けない内容が含まれていること
・母親の精神疾患により、普通の親子関係ではない環境で育ったこと

といったこと

さらに自己分析の結果

・遺伝的に自己愛性人格障害になった可能性がある
 (父方の祖母)

というのもあり

症状の改善にかなりの期間を要すると推測している。






一般的に『自己愛性パーソナリティ障害』は自覚できないといわれている。

自分1人で自覚できるのはわずか1%だといわれているぐらい困難を極める。

また、この障害だと診断されたとしてもそれを公表しない人間が多い。

理由は

「世間で無条件に加害者扱いをされるから」

先の記事で何度も言ってきたように

”心の専門家”自体が誤った発言を繰り返すことで

世間に誤認識が広まり、なにもしていないのに勝手に加害者扱いを受ける。

それは間違っていると強く思う。

また何を以って加害者と定義しているのか

定義づけの根拠が不明確であり

場合によっては基本的人権の侵害にあたる。

その自覚のない人間が誤った発言を繰り返している。

なので、自分はそれに対して抗議的な発言をしても何ら間違いではないと思っている。

また、勝手に差別的な発言を繰り返すのであれば

こちらもまた差別的発言を繰り返してもいいとさえ思っている。

好き嫌いとかいう幼稚な感情は一切ない。

基本的人権の尊厳は保つべきである。

また、この障害の人間自体も世間に向けて発言するべきだとも思う。

なぜ卑屈になる必要がある?

なぜ他人に迷惑をかけると断言ができる?

どこにもその根拠はない。

勝手な世間の誤認識に振り回されていることに早く気が付くべきだと思う。

この障害の人間がどういう人間から治療を受けているかにもよるけれど

もしも、

「アナタは間違っている」という内容で治療が進められているのであれば

それ自体がおかしいと、個人的には思う。

人間自体に正解も間違いもない。

あくまでも人格形成の過程で特殊な思考・言動パターンが定着したことで

環境に適応・共生しづらくなったという精神障害なので

人間自体を否定されるということ自体が間違っている。

世間のあらゆる角度からの誤認識が広まっているからこそ

この障害の当事者がもっと発言すべきだと、個人的には強く思う。





拙い文章お読みいただきありがとうございました。






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