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寒い冬の愉しみ 北海道の「美味しい蕎麦」を啜る

今日、札幌では初氷を観測した。
例年より21日遅いらしいのだが、初氷や初雪という単語を耳にすると、長い冬がもうすぐ始まるなぁ~と意気消沈してしまう。雪かきのこととか、光熱費のことを考えると「雪やこんこん」にでてくる犬のようには素直に喜べないのである。

そんな、つらく長い北海道の冬にもひそやかな楽しみがいくつかある。そのひとつが「蕎麦」だ。寒い日にたべる蕎麦は、格別に美味いと毎冬思っている。

以外かもしれないが、北海道は蕎麦の収穫量が日本一。農林水産省が発表している統計資料をみると、令和2年産そばの収穫量は、約1万9千トンと国内の4割以上のシェアを占めている。身近に蕎麦の産地もあることから、市内には北海道産の蕎麦粉を使用した蕎麦屋がけっこうある。

北海道内の蕎麦の産地は、鹿追(しかおい)町や深川市、新得(しんとく)町など色々あるけれど、なかでも有名なのが幌加内(ほろかない)町だ。

幌加内町は、旭川から50㎞ほど離れた北西に位置し、蕎麦の作付面積が日本一を誇る言わずと知れた「そばの里」である。毎年9月になると「幌加内町新そば祭り」が開催され、道内・道外から5万人近くの観光客でにぎわう。(令和2年と3年はコロナの影響により中止)

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                   <画像引用元:幌加内町公式HP>

そんな幌加内産の蕎麦を堪能できる蕎麦屋が、札幌市内にも何軒かある。その中でも、前から気になっていた「昌の屋(まさのや)」さんに先日お邪魔してきた。注文したのはメニュー表にも人気と書いてあった「冷やしたぬき」。

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こちらの冷やしたぬきは、揚げ玉やかまぼこの他に、薄くスライスし素揚げしたごぼうと海老天がのっているのが特徴だ。ちょっと豪華な冷やしたぬきである。蕎麦は「二八そば」で、ツルツルとのど越しがよく、箸がよく進む。

また、最後にでてくる蕎麦湯も美味しい。麺のゆで汁にさらに蕎麦粉が加えられているので、どろっとしたとろみがある。蕎麦湯をひと口すすると、濃厚でいて体の芯からじんわり温くなるのが分かる。これで970円(税込)とは大変お得に感じてしまう。

蕎麦と言ったら、「日本三大蕎麦」である長野県「戸隠そば」や島根県「出雲そば」、岩手県「わんこそば」が有名だが、じつは北海道にも美味しい蕎麦がたくさんある。雪がちらほら降り始めたら、今年も美味しい北海道産の蕎麦を食べ歩くぞ。

北海道に遊びにきた際は、スープカレーやみそラーメンといった定番グルメ以外にも、北海道産の蕎麦を愉しんでみてはいかがだろうか。



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