1214冬の流れゆく
忙しいタイミングと忙しいタイミングの合間を持て余して、勝手に花を生け、勝手に寄せ植えを作った。勝手に腕の折れた天使の小さい石膏人形を乗せたり、数年売れ残った偏光の人形を刺したりしながら、花屋に少しの賑わいを作る。
月末に配るためのカレンダーを200部、封筒に入れていく。店名は入っているけれど、写真は知らない人が撮ったわんさと花の使われた豪勢なものばかりで、いつかこんな風に花を生けたいと思いながらぱらぱらと眺めながら、どのぐらいの金額がかかっているのかを頭の中で軽く試算する。