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身体感覚から考える〜触れる〜

僕らは一体、今まで何に触れてきたのかと、ふと思いましてね。
気の向くまま、綴っています。よかったらお付き合いください。


そもそも野口晴哉先生が、関東大震災で傷ついた人々に
手当したことから始まった野口整体。(ざっくり御免)

戦後、第一次ベビーブーム世代が築いた高度経済成長期を経て、
第二次世代にバブルが弾け、失われた20年と呼ばれる時代へ。

昭和から、平成。

頑張ればその分、物質的な生活の豊かさを実感した時代から、
大量生産消費の末、心の豊かさを見直さざるを得ない時代へ。

そして、令和の時代。

成長って、一体、何だろうか。
自分自身にとっては、どうでしょうか。

個人のエネルギー消費量が、江戸時代の40倍とも言われる現在は、
インターネットで、世界の情報へ、瞬時にアクセスできる時代です。

出会うことすら叶わないだろう人とだって、繋がることが可能です。
便利よねえ。というか、簡単やよねえ。

その分、心は、豊かになったのかしら。
幸せが増えて、苦しみは減りましたか。

年末の渋谷は、円安も相まって、平日にも関わらず人が多かったですわ。
ついこの間までマスクをつけて、互いに分離せざるを得なかったのにね。

そういえば、その代償として、人々の心身の健康は、守られたのかしら。
今はまだ、肝心なデータが足りませんか。

そんな情報に触れずとも、自分自身は、どう実感してきたでしょうか。

そんなこんなしているうちに、もう時代遅れだと信じて疑わなかった?
戦争が各地で勃発し、今も継続しています。

時代は、移り変わっていきます。

ただ人間の本質に目を背け、触れないようにしてきただけなんじゃないか、
とも思うんですよ。人もその群れも、留まることなく変わっていきますね。

さて、来年は、どうなるでしょうか。
AIの発達速度は、相当早いみたいですね。

決してままならない人間模様を横目に、未来へ向けては、
その人でないものが、やがて人を凌駕し管理・支配する日が来る?!
なんて時代を、予見していたりもする。

それが望みなんでしょうか。合理的で、楽なのかしらね。
そうだとしても、それが楽しいかどうかは別だと思うけれども。

人が人であり続けるならば、僕は、そんな未来には懐疑的です。
確かに、機械的な人が増えてしまっているのも事実でしょうが。

僕は、子供の頃から、冬の星が好きです。
オリオン座を見上げていると、なんだかホッとするんですよ。
そうそう、今年は人生で初めて、冬の夜空に花火を観ました。
空気が肌に冷たくて澄んでるんですよね。とても綺麗でした。

一体、昔の人は、何を見てきたんだろうか。
今、人は、何を見ているのかな。
あなたは、どんな明日を、眺めていますか。


人口減少の一途を辿る日本の年間自殺者数は、依然2万人を越え、
うち20代30代の死因第一位となっています。

自ら命を断つ小中学生の数も、増加傾向にある。
この一見豊かな世界は、一方で、住みづらくもあるんですね。

人は、心身に、痛みを感覚します。
その時、人は、どうするのか。

母は、苦しむ我が子の痛みを除くべく、手をあてます。
何がなくとも、人の心身は、自然にそうあるものです。

自身の関心を向けるべきところは、どこでしょうか。とりあえず、
風呂に浸かりながら、ふと自らの身体にまじまじと触れてみてはどうでしょうか。随分頑張ってきたでしょうから。

果たして、僕らは、触れたいものに触れて、触れられたいものに
安心して心身を委ねることができる社会に、生きているのかしら。

あなたが活き活きとしていれば、それは隣の人へと、伝わります。
その逆もそうなんだけどね。だっていつでも触れ合ってますから。

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