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9月に読んだ本と、個人的ベスト本

こんにちは、yukoです。

あっという間に10月も半ばですね。今さら感は若干ありますが、9月に読んだ本のまとめと個人的ベスト本について書いておきたいと思います。

9月は11冊の本と出会いました。その中から、今回は4つの作品をご紹介します。



❁髪のこと、これで、ぜんぶ。/佐藤友美

髪にまつわるさまざまな疑問に答えてくれている本です。
最近髪色がどうもしっくりこなくてこまめに染め直したりしていたら、なんだか髪の調子があんまり良くなくなってしまって。
一応ちゃんとドライヤーはして寝てるし、ブラッシングもしてるし、ヘアオイルも使ってる。けど全然調子が戻らなくて困って、これ以上どうしたらいいの?となっていたときに、藁にもすがる思いで手にとった本でした。


この本から学んだことはたくさんありますが、一番衝撃だったのが『ドライヤーは下から当てない』ということ。下から当てると、キューティクルがめくれてしまうらしいのです。
それまで散々下から当てていたわたしはつまり、自らキューティクルをめくりに行っていたということか……⁈と気づいて、かなりショックでした。
それ以来、ドライヤーは絶対に上から当てています。

こんな感じで、本にならって髪の扱いを変えてみたら、かなり調子が良くなってきました。髪のことを今一度きちんと考えたいという人にオススメの一冊です。



❁他者の靴を履く アナ―キック・エンパシーのすすめ/ブレイディみかこ

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の副読本と位置付けられている作品です。

エンパシー』というのは、

別にかわいそうだとも思わない相手や必ずしも同じ意見や考えを持っていない相手に対して、その人の立場だったら自分はどうだろうと想像してみる知的作業

だそうで、つまりは『他者の靴を履いてみる=他人の立場に立ってみる』、ということなんですね。

ただ人間というのはどうしても自分の経験や思想を基準に考えがち。だからこそ、「自分がその立場ならこう考えるに違いない」ではなくて、自分の軸を持ちながらも、その上で他者が何を考えているのかを想像し理解する姿勢が必要になってくるんです。

この本ではそんなふうに、「他者の立場に立つとはどういうことか?」「アナ―キック・エンパシーとはどういうものなのか?」ということが、さまざまな角度から示されていて、ほんとうにとても勉強になりました。わが身を振り返ってみたり、今の世の中の流れに思いを馳せてみたりしながら読んだので、なかなかページが進みませんでした。けど、それくらいいろんなことを考えさせられた本で、手書きでつけている読書ノートも久しぶりにたくさん書きました。

振り返れば自分自身、もしかしたらエンパシーの使い方が間違っていたところがあったかもしれない、と反省しつつ、これからはもっと広い視野で自分と他者のあり方を捉えていけたらいいな、と思いました。



❁もう内向型は組織で働かなくてもいい 「考えすぎるあなた」を直さず活かす5ステップ/堤ゆかり

「内向型」のひとに向けた、働き方のアドバイスをしてくれている本です。

ちなみにわたしはバリバリの内向型。こんなnoteも書いています。

数年前に転職してわりと大きな組織で働くようになって、より強く感じるようになったのですが、わたしは本当に組織で働くのに向いてない。ついでに言うと、人がたくさんいるところは気持ちがどこか落ち着かないし、にぎやかすぎるとそっちが気になっちゃう。人前ではコミュ障なのをひた隠しにしてできる限り愛想よく振る舞ってるけど、気がつくとすごく疲れてるし。

この本では、内向型の人に対して、組織に属するのではなくひとりで働くスタイルを提案してくれているのですが、わたしも今はそちらの働き方に猛烈に憧れております。もちろん、組織で働くメリットもたくさんあるとは思いますが、わたしを含め、いろんな外的要因に心を左右されやすい内向型人間にとっては、ひとりでマイペースにというスタイルの働き方はとっても魅力的なんじゃないかと思います。わたしもこっそりそちらへのシフトチェンジを目論んでいたり、いなかったり……。



❁ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン 下巻・外伝

泣けるアニメとして話題の『ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン』シリーズの原作小説です。上巻をだいぶ前に読んで以来かなり時間が経ってしまっていたのですが、このたびようやく下巻・外伝を読みました。

わたしはアニメから入った人間なのですが、小説はアニメとは展開がだいぶ違うんだな、というのが印象的でした。アニメしか観たことない人にもぜひ読んでみてほしい。こういう、原作とアニメで展開やストーリーが違うっていうのは良し悪しとか好き嫌いがあるかもしれませんが、わたしは小説版の展開も好きでした。なんかこう、パラレルワールドというか、一粒で二度おいしいというか、そういうちょっとしたお得感みたいなものがあります。

わたしとしてはベネディクトのヴァイオレットに対する想いにやられましたね……。以前、映画館でもらった入場者特典の短編小説(ベネディクトメインのお話)を読み返してみて、さらにこの二人への想いが深まりました、うん。

アニメ版を観たことない人にもおすすめしたい小説です。ついでに言うと、アニメもぜひ観てほしい。映像がとても美しい作品なので!



❁9月の個人的ベスト本

さて、9月のベスト本ですが。

『他者の靴を履く アナ―キック・エンパシーのすすめ』を選びたいと思います。

この本は、「他者を理解する、他者の立場で物事を考える」ということの難しさと大切さを改めて考える、いいきっかけをくれました。

他者の視点に立つことは大事。だけど、過剰に他者ばかりに配慮しすぎてしまうと、自分の軸を失ってしまう。自分の靴は持ちつつも、たまにはそれを脱いで他者の靴を履いてみる視野の広さや心の余裕を、常に忘れずにいたいと思いました。


今回紹介した本はどの本も読んでよかったと思える本ばかりなので、もしちょっとでも興味をもった本があったら、ぜひぜひ読んでみてくださいね。



それでは今回はこのへんで。


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