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ダンジョン飯 1巻 【ネタバレありマンガ感想文】 魔物を喰らう勇者一行?

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Amazonでレビューしたものです

九井諒子、初の長編連載。待望の電子化! ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、金と食料を失ってしまった冒険者・ライオス一行。再びダンジョンに挑もうにも、このまま行けば、途中で飢え死にしてしまう……。そこでライオスは決意する「そうだ、モンスターを食べよう!」スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン!! 襲い来る凶暴なモンスターを食べながら、ダンジョンの踏破を目指せ! 冒険者よ!!


1.RPGの世界のファンタジー漫画

このダンジョン飯は、ドラクエなどのRPGのゲームが舞台と思われるファンタジー漫画です。

そう言われてもなんのことやら、という方も多くいらっしゃるかとは思います。
私も短くない生涯でドラクエをクリアしたのは、友人に手伝ってもらっての1シリーズのみなのであまりよくわかりません。だから私は、RPGについてもイマイチよくわかっておりません。

RPGとは何か。ゲームの一種で、中世ヨーロッパをモデルとした、剣と魔法と王国の話で、戦士、魔法使い、僧侶などのそれぞれ特技を持った人々が勇者を中心にパーティと呼ばれる一団を組み、人間に害をなす魔物たちを倒しながら旅を続け、魔王を倒すことを最終目的とする、、といったところでしょうか。まあ私の理解の範囲ですが。
エルフやドワーフ、ドラゴンやユニコーンなどのヨーロッパ周辺の想像の生き物が出てくることも多いようです。


ダンジョン=迷宮は、これらRPGによく出てくる舞台装置の一つであり、大抵は石づくりの構造で、地下に潜っていく形式の建物です。その中に、ゲームを進めるのに必要なアイテムがあったり、倒さないと先に進めない魔物がいたりします。宝物があったりもします。何度も潜って魔物を倒して勇者たちが強くなって、次のステージに進めやすくするための修行の場所として使うこともあるようです。

RPGのゲームでもお金は必要なんですよね。ここはなぜか現実と一緒です。
宝物を集めたり魔物を倒すとお金に変わったりするので集めます。そしてもっといい武器や、怪我や病気を治す薬草を買ったりすることに使うようです。

2.ダンジョンのリアルな食


上記のRPGの世界の中の小さな島が、この物語の舞台です。
ある日、地下からボロボロの人間が這って現れます。彼は1000年前に消えた王国の王を名乗り、迷宮の主を倒したものに自分の国を与える、と言い残して消えました。彼の現れたトンネルから地下に向かうと、黄金の王国が魔法によって地下に閉じ込められて迷宮のダンジョンとなっており、国や宝物を得るために多くの冒険者たちが地下に潜って魔物と対峙しています。
大体上記のRPGの設定を引き継いでいますが、勇者や戦士といったはっきりした職業はないようで、エルフは魔法が得意、ドワーフは腕力がある、といった人種に基づく長所を発揮し、互いに短所を補いながらパーティーを組んでダンジョンに挑んでいきます。

主人公は、ライオスという剣を持つ青年です。仲間と一緒にダンジョンの深い層でドラゴンと対峙していましたが、空腹から動きに精彩をかき、次々に仲間が倒れていきます。ライオスの妹ファリンが彼を庇ってドラゴンに食われ、口の中から魔法をかけて、一行をダンジョンから地上へ移動させます。しかし、ファリンは食われたまま脱出できませんでした。

ライオスたちは、妹を生き返らせるために、再度ダンジョンに潜ります。
しかし、彼らは金を地下に置いてきてしまい一文なしになってしまいました。
この漫画ではゲームと異なり、リアルに食事をとる必要があるという設定です。さらに、金がないとご飯は食べられません。
そのため、ダンジョン内で襲ってくる魔物たちを、逆に打ちとり、料理して食べながら妹のところへ向かおう、、という物語です。

3.淡白な死


リアルな食に加えて、もう一つのこの漫画の特徴として、死が淡白なことがあります。
死にかけているのに、「最初に死んだのもスライムだった、、」と思い出していたり、「即死じゃないだけ酷いぞ」と自分の以前の死に様からアドバイスしたりと、皆死を経験しており、それが日常のような扱いになっています。

というのも、この世界では、死んでも、魔法で生き返ることができるという設定だからです。
もっとも、蘇生は難しい技術のため、誰でも必ず完全に生き返るというものではなく、死体の残り具合や状態によるようです。
他の生き物に食われて完全に消化されると無理なので、ライオスはドラゴンの腹から急いでファリンを取り返さないといけません。

4.祝アニメ化

このダンジョン飯は、2024年1月からアニメ化されました。


好きな漫画なので、アニメ化されてとても嬉しいです。毎週楽しみにしています。

原作は昨年完結し、先月最終巻が発売されました。

RPGやドラクエに詳しくない私でも、とて面白く最後まで読むことができる、大変おすすめ、一押しの漫画です。
もちろんこれらゲームに詳しい方ならもっと楽しめることでしょう。

世界観もしっかり描かれテーマも深く、考えさせられるところもありつつ、かわいい絵柄で楽しめる物語です。(これから絵はどんどん綺麗になっていきます)

まだご覧になっていない方、ぜひご一読くださいませ。


著者:九井 諒子 (著)
ASIN ‏ : ‎ B00S0E4JW8
出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA (2015/1/15)
発売日 ‏ : ‎ 2015/1/15
言語 ‏ : ‎ 日本語
ファイルサイズ ‏ : ‎ 220136 KB
本の長さ ‏ : ‎ 195ページ

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