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呪術廻戦 12巻【ネタバレあり読書感想文】 仲間の数と配置は?


★★★★☆
Amazonでレビューしたものです

禪院甚爾の降霊が不測の事態に陥り、混迷を深めていく渋谷事変!! 地下ホームの夏油へと迫る冥冥、補助監督の甚大な被害に憤怒する七海――1級術師達が攻勢に出るなか、虎杖は九相図長男・脹相と会敵し…!?


表紙はお札を咥える冥冥お姉様のセクシーショット。
少年誌で大丈夫なのか心配になりますわん。


1.混戦の渋谷


五条悟が封印され、彼の解放を目標に動き始めた呪術師サイド。まずは術師を入れない帳を上げようと動く虎杖・伏黒・猪野。彼らの前に、呪霊側についた呪術を使う人間・呪詛師たちが立ちはだかります。
虎杖と伏黒の息のあったコンビネーションで、たぬきジジイを撃破。一方、オガミ婆は降霊術で禪院甚爾を召喚、猪野は半殺しにされてビルから突き落とされました。
しかし、ここで不測の事態が発生。魂の情報はおろしていないにも関わらず、甚爾の意識が降臨、制御不能となり本能のままに暴れ始めます。


そして、渋谷各地で勃発する、呪術師と呪詛師のバトル。

五条封印を他の呪術師に知らせるため虎杖を先に行かせた命名は、メトロ線路を押さえていました。やってきた呪詛師を倒し夏油と対峙するものの、今度は彼の呪霊操術の呪霊の1つ・疱瘡神と戦うことに。

一方、外では状況を見ながら電話でサポートしていた補助監督・伊地知が襲われ、音信不通に。
釘崎と別の補助監督である新田は、真希と直毘人と別行動をとることに。屋外へ出たところ呪詛師・重面と対峙し、2人はピンチに陥りますが、そこへ七海が現れます。


2.七海建人の静かな激怒


”己の不甲斐なさに腹が立つなどということは
今までも そしてこれからも 私の人生では有り得ない
ただひたすらに
この現実を突きつけてくる諸悪を
ただひたすらに”

作品の中でほぼ唯一と言っていいまっとうな大人として描かれる七海建人。
彼はいつも冷静で理知的に振る舞い、感情的になる様子は今まで見られませんでした。

そんな七海が静かに怒り、重面をただ殴り飛ばします。

今までもきっと何度も見てきたであろう仲間の死。
一度はそこから逃げ出した。
それでも戻ってきて再び戦い始め、戦い続け、またしても死に直面します。

その胸に去来するのは怒りか悲しみか憤りか。
守れなかった仲間。そんな自分への不甲斐なさ。腹立たしさを、悪への怒りに変えて、彼は拳を振い続けます。
一級術師として。


3.弟の仇の虎杖へ腸相は


猪野を送って行った伏黒と別れた虎杖は、腸相と対峙します。

弟の最期を聞かれて悲しげな顔になる虎杖。しかしすぐ後に戦闘体制に戻るところに彼の成長が見て取れます。

”伏黒が釘崎がナナミンが 先輩達も皆 ここを通って五条先生の所へ行ける様
死んでもコイツを戦闘不能にする
五条先生を助けるのは俺じゃなくていい”

他の仲間がここを通っていくための礎となる覚悟。
体を貫かれ死を意識してもなお虎杖は、足を踏ん張り戦闘を続けます。恐怖を呪力に変えて雑念を振り払って。

それでも赤血操術に一歩及ばず、倒れる虎杖。
そこへ”存在しない記憶”が現れ、腸相は混乱します。


著者:芥見下々 (著)
ASIN ‏ : ‎ B08BFP9459
出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2020/8/4)
発売日 ‏ : ‎ 2020/8/4
言語 ‏ : ‎ 日本語
ファイルサイズ ‏ : ‎ 50931 KB
本の長さ ‏ : ‎ 198ページ

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