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呪術廻戦 15巻【ネタバレあり読書感想文】 ペラッペラの正義

★★★★☆
Amazonでレビューしたものです

宿儺による大量殺人、七海建人の死…そして真人の手にかかり釘崎までも――!! 自らの罪の重さに虎杖の心が限界を超えたその時、親友の危機にあの男が駆け付ける。虎杖と真人、呪い合う両者の終着点とは…!?




夏油と呪霊と呪詛師が起こした、呪術テロ・渋谷事変。目的は五条悟の封印だった。途中甚爾が黄泉還って暴走し、宿儺が覚醒して破壊し、しっちゃかめっちゃかになった渋谷。
目の前で真人に七海をバラバラにされた虎杖。さらには釘崎まで。。

1.釘崎の最期の呪い?


真人の攻撃を受けた釘崎。嫌いだった田舎を思い出します。記憶の中から、友達のふみちゃんが現れ、憧れていた沙織ちゃんへ繋がります。
そして、椅子を持ってきて自分の前に座った仲間たち。「悪くなかった」と言い切って倒れる釘崎。

彼女は本当に死んでしまったのでしょうか?
もしそうなら、新田の術式はなんだったんだって話なんですけどね。
個人的には復活してほしいし、しないとちょっと変な感じがします。

沙織ちゃんは東京にいるのにそんな呑気でいいのか?
この後彼女がどうなったのか、、もうわからないのでしょうね。

2.一級術師・東堂葵


繰り返される悲劇と衝撃に打ちひしがれ膝をつく虎杖。
宿儺によって渋谷の多くの人が殺された。自分のせいで。
目の前で七海を破壊され、さらに釘崎まで倒れ。
もう心が限界になった。

そこへ現れた、東堂。

真人と対峙し闘いながら、虎杖を鼓舞し導き、支え立ち直らせます。

術式で真人を翻弄しつつ打撃を加え、虎杖に呪術師について説き生き方を問いかける東堂。
こんな状況に至っても、現状把握受け入れ切り替えが早く、冷静です。

そして、術式を手を失ってなお、闘志を失わず、虎杖をサポートする。

すごい高校生だよ、君。

ごめん、自分勝手なアイドル好きの変態だと思ってた。

見直したよ、東堂。

3.呪霊の正義 人の正義


「我々には名前があるのだ」
そういって殺された陀艮。

「我々こそ真の人間だ」
そういって消えた漏瑚。

その名を冠した呪霊・真人。
人の人への恐れから生まれた呪霊。
「オマエは俺だ」

人から生まれ人を殺す呪霊。
その呪霊を殺す人。
どこまでも続く殺し合いの連鎖。

自分がいい思いをするために。
自分が他者を支配するために。
自分たちがこの世を支配するために。

人の殺し合いと何が違うのか、いつも人がやっていることではないか。

呪霊が人を殺すのと、人が呪霊を殺すのと、人が人を殺すのは、一体何が違うのか。

正義とは何か。
間違いを正すとは何か。
間違いとは何か。
結局は、自分にとって都合のいい言い訳ではないか。

笑いながら真人は虎杖に、そして我々に問いかけます。

それに対し、虎杖は、「俺はオマエだ」と返しました。
否定したかった真人の戯言を受け入れ、その上で、ただ真人を殺します。

呪術師として。

黒く輝く黒閃。

そこへ、夏油がやってきます。


著者:芥見下々 (著)
ASIN ‏ : ‎ B08V111MRM
出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2021/3/4)
発売日 ‏ : ‎ 2021/3/4
言語 ‏ : ‎ 日本語
ファイルサイズ ‏ : ‎ 53353 KB

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