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家族のミッション・ビジョン・バリューを作る。夫婦でいることを当たり前にしない方法

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こんにちは。「夫婦」で最強のチームづくりをするべく、日々奮闘しているかわしまです。

今日は、
企業の人事の組織開発担当として、恋愛コンサルタントとして、二足のわらじで活動する私が、
「家族のミッション・ビジョン・バリュー」(以下、MVV)を作ったお話です。
このお話は、

・夫婦円満で過ごしたい
・夫婦での対話を大事にしていきたい
・夫婦でいられることを当たり前にせず、お互いに感謝を持ちながら過ごしていきたい

という方向けの投稿です。

※以下、「夫婦」でお話しますが、お子さんがいる方は、お子さん含めての実践もおすすめです


そもそも「ミッション・ビジョン・バリュー」って?

みなさんは、「ミッション・ビジョン・バリュー」(MVV)という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
主に、企業において定められていることが多いものになりますが、組織論において、その重要性は多くで語られているところです。

■ミッション・・・(目指す社会のために)会社が果たすべき役割・使命
■ビジョン・・・(ミッションを達成するうえで)目指す中長期的な会社のゴール
■バリュー・・・(ビジョンを実現するうえで)社員が取るべき行動指針

カルチャーモデル 最高の組織文化のつくり方|唐澤 俊輔|ディスカヴァー・トゥエンティワン

言葉の定義や、意味合いをどう置くかが企業によって多少違いがあったり、「バリュー」ではなく「行動規範」「Way」と言うなど呼称が異なったりするのですが、基本的な定義は上記です。

そして、これらがもとになって、組織の「カルチャー」が創られています。
つまり、醸し出される雰囲気だったり、その組織においての善し・悪しとされる基準だったりが、創られていくのです。

つまり、大ざっぱに言うと、「何を大事にしたいか」を言語化するということです。

今日のお話は、企業において・・・の話ではなく。

「家族」も「組織」「チーム」だと捉えたときに、
MVVを言語化しておいたこと・・・それがメリットがあったよ!という話 と その方法について です。

ビジネスライクすぎますか?笑
でもね、感情や気持ちも複雑に絡み合う、夫婦関係やパートナーシップにおいて、ときにはこれぐらいビジネスライクにやったほうが、うまくいくこともあるんです。

家族の「ミッション・ビジョン・バリュー」とは

では、家族のMVVを私なりに言語化すると、以下です。

■ミッション・・・家族でいる意義・家族の役割
■ビジョン・・・家族が目指したい中長期的なゴール
■バリュー・・・家族が大事にしたい行動・考え方の指針

家族の「ミッション・ビジョン・バリュー」を言語化するメリット

我が家で言語化した結果、よかったポイントは、以下の4点です。

1.家族で大事にしたいことの価値観のすり合わせができる(対話の過程でも、お互いの価値観を知れる)
2.家族は自分たちの手でつくっていくものだという意識をもてる
3.家族でいることが当たり前ではないと感謝の気持ちをもてる
4.意見が割れたとき・険悪になったとき・喧嘩したときなども、方向性を修正する軸にできる

それでは、1つずつ触れていきます。

1.家族で大事にしたいことの価値観のすり合わせができる(対話の過程でも、お互いの価値観を知れる)

MVVを言語化するということは、必然的に「"この家族"で大事にしたいこと」を言語化していく、ということになります。
(その方法については、後述)

どうしても、「家族」は、自分が育ってきた家庭や周りの家族がイメージのベースとなることが多いです。
自分が育ってきた家庭が理想、という人もいれば、
反面教師にしたい、という人もいるでしょう。

家庭というのは、本当に多様、人それぞれ。
家庭というのは、閉じられたコミュニティでもあることから、よそがどんな家庭か、実際のところは分からないことも、多いのです。

そんな中、他人と他人が「夫婦」、そして「家族」になるわけですから、
無意識のうちに、お互いの「家庭の当たり前」の押し付け合いになりかねません。

「"この家族"で大事にしたいこと」のアイディア・意見を話し合うだけでも、互いの価値観を知る時間になります。
そして、お互いのアイディア・意見を聞きながら、「じゃあ、ウチはどうしようか?」とすり合わせをしていくことになるのです。

これをやっているか、やっていないか、は、大きな違いになります。

2.家族は自分たちの手でつくっていくものだという意識をもてる

超人気ドラマ、『逃げるは恥だが役に立つ』に、こんなセリフがあります。

「夫も妻も“共同経営責任者”」

「やりましょう、共同経営責任者」
「なりましょう、CEO」

逃げるは恥だが役に立つのセリフより

この考え方、私はとても共感し、ドラマから何年も経っていますが、かなり印象深く残っているシーンです。

家族は、同じ目的に向かって進めていく、「チーム」なのです。
家計を誰が担っているか、とか、誰の発言力が強いか、など関係なく、家族を構成しているメンバー全員(子ども含め)が、家族を共同で経営しているメンバーなのです。

MVVを言語化することに参画することで、その意識をもつことができます。

3.家族でいることが当たり前ではないと感謝の気持ちをもてる

MVVを言語化する過程で、「"この家族"で大事にしたいこと」を言語化していくとともに、「なぜ私たちは家族でいる必要があるのか」を話していくのです。(方法の詳細については、後述)

夫婦は、他人と他人が家族になりますよね。
ざっくり言うと、お互いの人生の幸せのために一緒にいないと、意味がないのです。
では、家族でいなくても良い他人と他人が、なぜ家族でいるのか。
そう、家族でいれることは、当たり前ではないのです。

なぜ私たちは家族でいる必要があるのか」を話していく過程自体で、今一緒にいることが当たり前ではないことが自覚できますし、
MVVを思い返すことで、感謝を持ち続ける意識を忘れないことができます。

4.意見が割れたとき・険悪になったとき・喧嘩したときなども、方向性を修正する軸にできる

3でお話した通り、「家族」でいることは当たり前ではない。
となると、「家族」でいる危機が発生することもあるでしょう。

夫婦の意見が割れたとき、家庭内が険悪になったとき、喧嘩してしまったとき。お互いが同じ方向性を向き直す軸となるのがMVVなんです。

「私たちって、何を大事にしていたんだっけ?」「なんでわざわざ家族でいるんだっけ?」と、原点や軸に立ち返ることができます。

実際に我が家でも、とあることで喧嘩が生まれちゃったときに、
「でも、私たちって、これを大事にしたかったよね?」
と、軸に立ち返って、冷静に考え直すことができました。

家族の「ミッション・ビジョン・バリュー」を作る方法

では、MVVを言語化していく方法についてご紹介します。

家族のMVVの、私なりの定義は以下です(再掲)

■ミッション・・・家族でいる意義・家族の役割
■ビジョン・・・ミッションを実現する上で、家族で目指したい状態
■バリュー・・・家族が大事にしたい行動・考え方の指針

では、これらを夫婦で言語化していくときには、以下のような問いで考えていきます。

■ミッション
私たちが家族でいたい理由や、家族でいることの意義はなんだろうか?
どういったことを大事にしていきたいのか、そのために家族というチームでいたい理由は何なのか、思い描いてみてください。

■ビジョン
ミッションを実現するために、どういった状態でいれるのが理想だろうか?

「ビジョン」という言葉どおり、絵や映像を思い浮かべ、それを写真で切り取るイメージで"状態"を思い描いてみてください。

■バリュー
ミッション・ビジョンを実現していく上で、家族で大事にしていきたい行動や考え方には、どんなものがあるだろうか?

ミッション・ビジョンを山頂で例えると、同じ山であっても、山頂までの登り方は様々。色んな草木を見ながらゆっくり登るのか、一直線で最短ルートで登りたいのか。
1日1日で考えると、どんな行動や考え方を大切に、"善し"としていきたいでしょうか?


もちろん、家族のMVVに、正解・不正解はありません。善し悪しもありません。
企業のMVVのように、ホームページで公開する必要もないので、ちょっと気恥ずかしい言葉でも、家族の共通言語であれば良いのです。

最後に

いかがでしたでしょうか?

私たち夫婦は、結婚届を提出した日、そのまま食事に行き、そこで策定しました(笑)

ですが、結婚生活のスタートに作らなければいけない、というものでもありません。
MVVは、いつからでも策定して良いし、いつでも変更して良いものです。

※一般的な組織論としても、ミッションはあまり変えませんが、ビジョンやバリューは数年ごとに見直すものです

結婚記念日や、お子さんが家族会議に参加できる年齢になったときなど、機会を作ってみてください。

とはいえ、いきなり「MVV作ろう!」と提案するのはハードルが高い…という方は、
まずは本記事をパートナーに共有するところから始めてください(笑)

「我が家でも定めてみたよ!」という方は、ぜひシェアしてもらえると嬉しいです。

【実例】我が家のミッション・ビジョン・バリュー

ここからは、我が家のいま時点のMVVと、どういった想いでそこに至ったのか、について紹介します。
形から入るタイプなので、一丁前に画像も作成しています(笑)
(プライベートな内容を含みますので、有料とさせて頂いています)

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