マガジンのカバー画像

カミーノ巡礼世界半周の旅。飛行機を使わず日本からアフリカまで

44
2018年の6月7月と飛行機を使わずにアフリカまで行きました。
運営しているクリエイター

#カミーノ

ゴール前日、印象に残らない1日。7月14日

ゴール前日、印象に残らない1日。7月14日



無心無心で歩き続けるとはまさにこのこと。ただ、ゴールに向かって一歩一歩。途中、大学時代の後輩から電話がかかってきたのだが、クラクションを鳴らしながら走るトラックが数十台。会話にならなかった。この旅の間に結婚式をあげたのだが、結婚式の二次会会場からの電話だった。

今日の写真

タコ料理プルポが有名なスペイン・メリデヘ。7月13日

タコ料理プルポが有名なスペイン・メリデヘ。7月13日

タコ料理のプルポで有名なメリーデに泊まった。オリーブオイルに塩と唐辛子だけのシンプルな味付けのプリポはプリプリで美味しかった。ビールによく合う。皿にたくさん盛られたタコはひとつ残らず平らげてしまった。

歩く人が増え、数えきれないぐらいの「ブエンカミーノ」を言った。人が多すぎて、逆に出会いがない。

ガリシアは子供の頃に絵本で見た魔女の森、のような雰囲気だった。7月12日

ガリシアは子供の頃に絵本で見た魔女の森、のような雰囲気だった。7月12日

気候の変化

ガリシア州に入ってから、景色も気候も大きく変化し、樹が生い茂り、幹には苔が蒸し、蔦が絡んでいる。上枝ぶりがくねくねしていて、まるで子供の頃絵本で見た魔女の森だ。

突き刺さるような日射を受けないのは助かる。

12日の昼間に通過したサリアは、徒歩で100キロ歩けば巡礼者証明書がもらえるというルールに合わせて歩き出す人たちの基点の町。アルベルゲの数も多いし、スポーツ用品店がたくさんある

もっとみる
ルフトハンザ職員は寝言も多言語。7月10日

ルフトハンザ職員は寝言も多言語。7月10日

今日はひたすら歩き、「サンティアゴまであと200キロ」の案内看板が見つけた。残り4分の1。半分を過ぎてから早く感じる。

●ベッドバグルートランのアルベルゲの受付で腕の瘡蓋(かさぶた)を掻いていたら、

「最近虫に刺されてはいないか?」と宿主に聞かれた。「ここ数日は無いけど、蚊にさされた後はいくつか残っている」と腕を見せたら、

「それは蚊ではない。ベッドバグだ」

ベッドに付く虫でベッドバグと呼

もっとみる
スペイン・レオンに到着。7月5日

スペイン・レオンに到着。7月5日



二日酔いではじじまる朝、2日酔い気味。ビュングに「ゆっくり歩くから」と伝えて離れる。

目的地は、10世紀レオン王国で栄えたレオン。丘を越えて大聖堂が見えてくる。

レオンの街中で、道に迷った上にwifiルーターの電源が切れてしまった。

地図を広げていたところに、ベビーカーを押す地元の女性が声をかけて教えてくれた。

クリスティーナは、一昨年夫の仕事の都合で日本に3ヶ月滞在、その時世話になっ

もっとみる
ひとりだけのアルベルゲ。6月21日

ひとりだけのアルベルゲ。6月21日

フェリーペと出発荷造りの音は夜明け前から聞こえていた。
ベッドでスマホを見るとNさん(75)からのメール。
「ピレネー越えはきつかったでしょう。無理しないで自分のペースを守ってください」
会社の先輩の紹介で知り合った桶川市に住む植木職人のNさんは、70歳を過ぎてからフランス人の道を前後半2回に分けて踏破している。
「アドバイスどおり小さめのザックにして良かったです!」とメールしてあった返事だった。

もっとみる
カミーノ巡礼スタート。ピレネー超え。美しすぎる景色。6月20日。

カミーノ巡礼スタート。ピレネー超え。美しすぎる景色。6月20日。

美しい朝靄の中を歩く6月20日出発の朝、鳥のさえずりで目覚めた。

朝食も、夕食を一緒にしたフランス人たちと一緒。

席に着くや「Would you sleep well?(よく眠れた)」と声をかけてくれた別の男性は、ストックホルムで航空関連の仕事に就いているという。

7時30分、スポーツ用スパッツと剱岳で履いた靴下を装備して出発。今日進む「ナポレオンルート」は、ナポレオンが遠征の時に通ったとさ

もっとみる