BIOTOPE

企業や組織をひとつの生命体ととらえ、一人ひとりの妄想や想いに熱を吹き込むストラテジック…

BIOTOPE

企業や組織をひとつの生命体ととらえ、一人ひとりの妄想や想いに熱を吹き込むストラテジックデザインファームです。https://biotope.co.jp/project/

マガジン

  • ポスト資本主義の住まいをつくる

    • 11本

    戦略デザインファーム・BIOTOPEと次世代型アーキテクト集団・VUILDはコロナ禍のなか、創造性の民主化という共通するビジョンを土台に、住まい方について議論を重ねました。その結果、ポスト資本主義の住まい方をつくっていく住まい変革運動をやっていきたいという結論に達しました。その運動の記録として、BIOTOPE佐宗邦威とVUILD秋吉浩気が考えたことを綴り、問いかけていきます。

  • Identity

    BIOTOPEとはどんな組織なのか。私たちの自己紹介。

  • Strategic design

    BIOTOPEができることや強みについて、過去の事例をもとにご紹介します。

  • Culturepreneur

    日本の文化を守り、更新しながら新たな価値を生み出す「文化起業家」たちのインタビュー集。

最近の記事

「デザインファーム」はこれからどうなる?

こんにちは、BIOTOPEの石原です。昨年末に報道されたIDEO東京オフィス撤退のニュースからはや数カ月。「デザイン思考」を民主化し、多くの人々のクリエイティビティを解放した功績はもはや語るまでもなく、それだけに「デザイン思考の終焉」とまで言われています。 私たち、共創型戦略デザインファーム・BIOTOPEとしてもこの出来事は決して他人事ではなく、自分たちの在り方や今後進むべき道について深く考えさせられる機会になりました。 これからデザインファームはどんな存在として、どの

    • 雑誌編集者からの転身 「らしさ」のある物語を編む

      はじめまして。BIOTOPEの石原です。私は2020年12月からBIOTOPEに参画し、企業や行政、ブランドのビジョン・ミッションの策定やリブランディングなどのプロジェクトを主に担当しています。 BIOTOPEでは「編集者」の肩書をつけていますが、前職まではずっと出版・メディアの世界で働いていました。その業界からコンサルティング業界への転身は、自分で言うのもおこがましいですがかなり珍しいのではないかと思っています。 なぜ、メディア・出版業界からコンサルティング業界へと飛び

      • 2024年、BIOTOPEより新年のご挨拶

        新年あけましておめでとうございます。2024年BIOTOPEは創業9年目を迎えます。昨年は本格的なアフターコロナの一年で、会社としても自分たちの強みでもあるリアルワークショップから、クライアントの皆さんと一緒に未来を考える機会が増えてきた一年でした。 私たちBIOTOPEは、ミッションとして「意思ある道をつくり、希望の物語を巡らせる」を掲げています。 2023年は、世界が大きな変化の時を迎える中、私たちは多くの希望の物語を紡ぐプロジェクトに携わる機会をいただきました。大企

        • MVVがなぜ今求められるのか?〜公務組織におけるMVV活用の意味とその可能性〜

          BIOTOPEでは民間企業の経営理念づくりのご相談に加え、最近は地方自治体や中央省庁などの行政組織の理念づくりのご相談を受ける機会が増えてきました。 BIOTOPEの戦略デザイナー・山田和雅が、実際に行政組織におけるMVVづくりに関わった経験を踏まえて「公務組織おけるMVVの活用の意味と可能性」について、人事院月報に記事を寄稿しました。本記事はその転載になります。中央官庁・行政においてMVVはどのような意味を持つのか、どのように活用していくべきか。ぜひご覧ください。 20

        「デザインファーム」はこれからどうなる?

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          11本
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          8本
        • Strategic design
          4本
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          2本

        記事

          戦略デザインファームのデザイナーが探求する、イラストレーションの可能性

          意思ある道をつくり、希望の物語を巡らせる──。 これは、BIOTOPEのミッションです。さまざまなプロジェクトの根底にあるこのミッションを遂行する上で、デザインは欠かせないものだと考えています。 本記事では、ビジネスデザインや理念浸透、組織開発におけるイラストレーションの役割とデザイナーに求められる資質を探索するため、BIOTOPEのデザイナーである松浦桃子と永井結子の対談の様子をお届けします。BIOTOPEにおけるイラストレーションの可能性から、デザイナーという職種の一

          戦略デザインファームのデザイナーが探求する、イラストレーションの可能性

          コペンハーゲンはなぜカーボンニュートラル化に挫折したのか── 深読みから見えてきた、各取り組みの「明と暗」

          最近よく耳にする「カーボンニュートラル」「脱炭素」といった言葉。 どうせ実現するのは10年、20年先の話で、今はまだ絵に描いた餅でしょう、と思う方が多いのではないかと思います。 実は世界の主要都市として向こう5年の時間軸でカーボンニュートラルの次元に突入しようとしている都市があることをご存知ですか? その都市はデンマークの首都・コペンハーゲンです。 コペンハーゲンは、 全世界の主要都市に先駆けてカーボンニュートラルを2025年に達成することをコミットしたこと 同目

          コペンハーゲンはなぜカーボンニュートラル化に挫折したのか── 深読みから見えてきた、各取り組みの「明と暗」

          事業戦略から行動変容まで、一気通貫で支援したトランジションデザインの裏側|三井不動産 ワークスタイル推進部

          三井不動産の法人向けシェアオフィス事業 ワークスタイリングを展開するワークスタイル推進部では、ビジネスモデルの転換を進めています。BIOTOPEは、人的資本の増大を中心に、シェアオフィスに入居する企業の企業価値を中長期的に向上させていく不動産ビジネスへのトランジションを事業・組織の両面からワンストップで伴走しました。 事業と組織の両面から一気通貫した変革を試みた今回のプロジェクト。トランジションの実現を事業面から支援した栗岡大介さん(BIOTOPE外部パートナー)と、組織が

          事業戦略から行動変容まで、一気通貫で支援したトランジションデザインの裏側|三井不動産 ワークスタイル推進部

          自動車メーカーからBIOTOPEへ──2%の変化からインパクトを生み出す

          はじめまして。COO / Transition Designerの、押野です。2020年4月からBIOTOPEに所属し、大企業のビジョン・ミッションの策定、経営戦略の文脈づくり、新規事業開発、組織開発などのプロジェクトを主に担当しています。 この記事では、前職の自動車メーカーから、BIOTOPEにキャリアチェンジをした背景をお伝えします。キャリアの歩みをご紹介することで、BIOTOPEでできることの可能性を見せることができたらと思います。 「クルマを文化として残す」を志し

          自動車メーカーからBIOTOPEへ──2%の変化からインパクトを生み出す

          カーボンニュートラルな社会への移行を、デザインはいかに支援しうるのか

          昨今、「気候変動問題」や「カーボンニュートラル」といったワードは、目にしない日は無いほど、社会的な関心・ニーズが高まっています。戦略デザインファームである我々BIOTOPEのもとにもこうしたテーマでご相談いただくことが増え、共創させていただいた案件実績も増えてきました。 本記事ではBIOTOPEで同領域のサービス提供を担当している戦略デザイナー・山田和雅が「カーボンニュートラルな社会への移行を、デザインはいかに支援しうるか」というテーマでの議論をまとめました。ぜひご覧くださ

          カーボンニュートラルな社会への移行を、デザインはいかに支援しうるのか

          総合商社からBIOTOPEへ──私が「システムのデザイン」に魅了されるまで

          はじめまして。今年8月からBIOTOPEに参画し、戦略デザイナーとして働いている山田和雅です。 ご挨拶もかねて、この記事では僕がどうして総合商社からデザインコンサルに転職したのかをご紹介したいと思います。 僕がキャリアチェンジを志したプロセスをご紹介することで、もしかしたら僕が見ているデザインの可能性を少しご紹介できるかもしれない、と思い筆を執りました。よろしければお付き合いください。 僕の商社でのお仕事 僕は大手総合商社で約10年ほどインフラ関連の仕事をさせていただ

          総合商社からBIOTOPEへ──私が「システムのデザイン」に魅了されるまで

          BIOTOPEの2022年、そして2023年

          BIOTOPEは、昨年で創業8年を迎えました。「意思ある道を作り、希望の物語を巡らせる」をミッションとして掲げ、少しでも希望の物語を世の中に出していくべく、2022年もさまざまなプロジェクトに関わることができました。 具体的にどのようなことをしてきたのか。年明けから少し時間が空いてしまいましたが、2022年に取り組んだプロジェクトをメンバーと共にハッシュタグで振り返ってみます。 佐宗邦威|Chief Strategic Designer #核融合スタートアップのビジョ

          BIOTOPEの2022年、そして2023年

          ビジョンからはじめる「ビジネスのデザイン」

          近年、多くの企業が新規事業の立案や既存事業の変革を検討しています。BIOTOPEにもビジネスデザインのコンサルティングの相談を多数寄せていただいています。今回はBIOTOPEの「ビジネスデザイン」とは?と題して、そのプロセスや実際に手がけた事例を紹介します。 BIOTOPEで、業界横断型で戦略立案と事業開発のディレクションをしている金安塁生です。エスノグラフィリサーチと定量リサーチを組み合わせたインサイト導出やトレンドの予測を得意とし、新しい都市・街のデザインや、WEB3.

          ビジョンからはじめる「ビジネスのデザイン」

          自分の「好き」を見つけ、深めることができる場所|私のインターン体験記

          現在BIOTOPEでは、一緒に働いていただけるインターンメンバーを募集しています。(詳細は本記事の最後に記載) BIOTOPEのインターンシップは、数日間で完結する短期プログラムではなく、社員と共に実プロジェクトを行うOJT型 (On the Job Training)の長期型インターンシップです。 今回は、そんなBIOTOPEのインターンメンバーの1人である舘尾ニコールさんのインターン体験記をご紹介します。2019年8月から、ビジネスインターンとして社内プロジェクトとク

          自分の「好き」を見つけ、深めることができる場所|私のインターン体験記

          一度は解散も考えた──BIOTOPEのカルチャーデック制作秘話

          ここ最近、BIOTOPEには組織文化に関する問い合わせが増えてきました。社会をみたときにも、組織文化に注力する企業が増えてきているように思います。 みなさんも組織文化を物語の形で語るフォーマットである「Culture Deck (Doc)」と呼ばれるスライドや文章を見かけたことはないでしょうか。シェリル・サンドバーグに「シリコンバレーから生まれた最高のドキュメント」と絶賛されたNetflixをはじめとして、国内ならメルカリなどさまざまな企業が自社の組織文化を社内外に伝えてい

          一度は解散も考えた──BIOTOPEのカルチャーデック制作秘話

          「日本料理」が持続可能な観光資源になっていくためには| LURRA°共同オーナー 宮下 拓己

          全国各地の文化起業家たちを訪ねる「Culturepreneur(カルチャープレナー)」連載、2人目はレストラン「LURRA°」の共同オーナー 宮下 拓己さん。 出身は東京、両親は教師という環境で育った宮下さん。中高は進学校に通い、同級生たちが有名大学に進学するなかで料理の専門学校へ。料理人・ソムリエとして国内外のレストランで経験を積みます。 その後、2019年に京都でLURRA°を創業。「ミシュランガイド京都・大阪」にて2年連続の一つ星を獲得し、個人としてはForbes

          「日本料理」が持続可能な観光資源になっていくためには| LURRA°共同オーナー 宮下 拓己

          「組織の文化」に対してデザインができること

          ここ2~3年の間で、私たちの働き方や価値観は大きく変化しました。オンライン主体のコミュニケーションに加え、組織においてメンバーたちと物理的な空間を共にせず働くことは、組織が組織であることの意味も問われているような気持ちにさえなります。そんななか、BIOTOPEにも「組織文化」に関する依頼が増えてきました。 組織文化とは、組織の中で長年暗黙知のように積み重なってきた価値観や思考、行動の「癖」の集合体です。この2年ほど、私たちは、暗黙のうちに存在する組織文化そのものを可視化し、

          「組織の文化」に対してデザインができること