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自分の「好き」を見つけ、深めることができる場所|私のインターン体験記

現在BIOTOPEでは、一緒に働いていただけるインターンメンバーを募集しています。(詳細は本記事の最後に記載)

BIOTOPEのインターンシップは、数日間で完結する短期プログラムではなく、社員と共に実プロジェクトを行うOJT型 (On the Job Training)の長期型インターンシップです。

今回は、そんなBIOTOPEのインターンメンバーの1人である舘尾ニコールさんのインターン体験記をご紹介します。2019年8月から、ビジネスインターンとして社内プロジェクトとクライアントワーク共に活躍している舘尾さん。どんな経緯でBIOTOPEで働くことになり、どのように働いているのか。ぜひご覧ください。


私は東京の三鷹にある国際基督教大学に通っていました。

国際基督教大学には教養学部しかなく、1年次から2年次にかけて、自分が興味のある分野の授業を自由に履修し、2年次の終わりに専攻分野を決めます。私も2年生までは、生物学から政治学、哲学まで幅広く様々な授業を履修していました。

そのなかで私は歴史学をメジャーとして専攻することに。高校生までの歴史の授業は、主に政治史に焦点が置かれていて、入学当初は生物学をメジャーにしようと思っていたくらい、あまり興味はありませんでした。大学で学ぶ政治史も面白いのですが、それよりもさまざまな文献からその時代の人々の生活や価値観を解き明かす文化史は、自分の常識が大きく崩れていく驚きがあり、とても好奇心をそそられたのです。なかでも、感情を機微に感じ取り、他者に共感を寄せる感受性を肯定的に捉えるようになった人々の態度の変化に興味を持ち、卒業論文では感受性をテーマに書きました。

大学のサークル活動でサイクリングをしているところ

国際基督教大学では、大学3年次に交換留学にいく機会があります。西洋史が学べるヨーロッパの中で、自分がもっとも知らず、留学生活が想像できない国に留学してみたいと思っていたので、リトアニアを選び、大学4年の6月まで留学していました。

BIOTOPEを知ったのも、リトアニア留学中でした。私は留学中に就活を始め、企業説明会に参加したり、知り合いの社会人の方とお話ししたりするなかで、いまのビジネスのあり方に違和感を持つようになりました。企業が売り上げの向上や規模の拡大を主眼に置いていること、ビジョンのないイノベーションが声高に叫ばれていること、企業価値をあげるためにSDGsの活動やパーパスの策定がされていること……。

総じて「会社が」という主語が強く、そこで働く従業員一人ひとりや事業の先にいる消費者やユーザーなど一般の人々が置き去りにされているように感じたのです。それから就活と並行して、「企業の都合」ではなく「人の想い」を起点としてビジネスを回していくあり方を模索するようになりました。そして、調べていくうちに、代表・佐宗さんの著書『直感と論理をつなぐ思考法』にたどり着いたのです。

帰国後に受けたBIOTOPEの選考で最も印象に残っているのは、面接です。それまでの就活の面接では「淀みなく自分をアピールしなければ」とプレッシャーを感じることがほとんどでしたが、BIOTOPEの面接では、質問を重ね、対話をすることで、相手の良さや言葉の裏にある想いを引き出そうとする姿勢がありました。私はビジネスのあり方に疑問を持ちつつも、具体的に何をすべきかまでイメージがなかったのですが、BIOTOPEに入社したらどのようなことが出来得るのかを具体的にアドバイスもいただけました。相手を見定める面接ではなく、寄り添うような面接に驚いたことをいまでもはっきり覚えています。

入社後にやったこと、学び

無事に選考を通って入社してからは、本当にたくさんの機会をいただきました。いままで私がBIOTOPEでやったことは、ざっくりと下記の通りです。

インターナル(社内)ワーク

  • BIOTOPEのMission・Value策定

  • 組織文化づくり

  • 社内報の立ち上げ・発刊

クライアントワーク

  • 大手ホテルチェーンのパーパスブランディングからコンセプト開発

  • 大手通信会社のビジョン開発

  • 大手Sier・BIPROGY(前 日本ユニシス)のインナーブランディング

  • 大手電気機器メーカーのコミュニケーションデザイン

  • グローバルに拠点を持つ組織の社史編纂

特に、インターナルワークの社内報と組織文化づくり、クライアントワークとして関わったインナーブランディング(企業の存在意義の探索)は大きな経験になりました。

まずインターナルワークの社内報について。入社して3年目になった頃、BIOTOPEメンバーのことを知っているようで知らないなと感じて、社内報 「Fora」 を立ち上げました。「Fora」とは、ラテン語で公共広場の意味を持つ言葉です。ちょうどその頃からリモートワークが主体の働き方になってきて、ちょっとした雑談やコミュニケーションが減ってしまっていたので、この社内報が人が集まって活動をする基盤になれたらと願いを込めて名付けました。

Foraでは、BIOTOPEメンバーの生まれからこれからのことまでをインタビューしたり、自発的に行われている勉強会や活動など社内での出来事について寄稿を依頼したり、メンバー個人の偏愛について綴っていただいたりと、仕事とプライベートを混ぜこぜにしています。

社内報の一部。さまざまな企画を詰め込んで不定期発刊しています

いまでは4人のメンバーで編集会議を開きながら、隔月で発刊し、8月でvol. 6になるところ。「メンバーが目指していることを知れて、一緒に働くのが楽しくなった!」「リモートで距離ができてしまったけど、身近に感じられてとても良い」など、嬉しい感想もいただいています。通常業務と並行して行うのは大変ですが、編集やライティングはもちろん、スケジュールやチームのマネジメントの学びもあり、やりがいがあって楽しいです。

クライアントワークであるBIPROGYさんの企業の存在意義を探索するプロジェクトでは、ワークショップの設計をしたり、行動原則の文章を書いたりと自分の頭で考えながらアウトプットに貢献することができました。

このプロジェクトでは、代表・佐宗さんのディレクションのもと、マネージャー山本さんとデザイナー松浦さんと私の3人で基本的に議論をし、進めていきました。BIOTOPEにはクライアントのニーズによって柔軟にプロセスを設計するため、決まりきったフォーマットや型が無くいつも手探り。ゴールイメージは持ちつつも、クライアントの状態を把握しながら次の一手を打っていくような進め方です。そのため、まずは自分で考えてアウトプットを出すこと、そしてそれをもとにチームメンバーと議論することでさらに良いものにしていくことが重要であり、とてもタフで良い経験になりました。

また、視点を少し引いて、全体を見渡すとBIOTOPEにはチェックイン・アウトという文化があります。ミーティングのはじめと終わりに時間を少しとって、そのときに思っていることや感じていることを話す時間のことです。例えば、Aさんは最近通い始めた茶道での気づきについて話したり、Bさんは最近セミの鳴き声が減ったことについて独特の考察をしていました。プロジェクトを進めていくなかでは知り得ない、その人の近況や興味のあること、視点などを知ることができるので、仕事とは関係なく純粋に楽しい時間です。一緒に働くメンバーのことを、仕事以外のシーンで知ることができる文化は、3年弱働いているなかでもっともBIOTOPEらしいなと感じます。

特にリモートワークがメインになってからは雑談も減ったので、チェックインの時間はインターンとしてはすごくありがたいです。それに、仕事の話だけをする関係よりも、安心して自分の意見を言うことができる関係性構築につながるなど仕事にも活きてきます。

入社後に起きた変化

今振り返ると、入社前後の自分にいくつかの変化を感じます。

まずは共創する姿勢が染み付いたこと。BIOTOPEは”共創型”戦略デザインファームであり、Core Valueにも「共に創る」を定めています。

社内のチームメンバーとはもちろん、クライアントとも共創します。BIOTOPEに入ってから、共創することの意義を実感するシーンを多く目の当たりにしてきました。例えば、プロジェクトが始まるキックオフの段階で、BIOTOPE側の提案も持っておきながら、クライアントがプロジェクト終了後になっていたい姿を引き出して提案を調整したり、提案自体にフィードバックをいただいたりしていたこと。

一般的にはクライアントに対して練りに練った提案をベースに合意形成を進めていくことが多いかも知れませんが、BIOTOPEでは共に創ることを前提に、クライアントを巻き込み、想いや意見を引き出すことで、我々にはない視点を取り入れる余白を残していました。特に、大きな物事を動かすためには、1人ひとりの視野や考え方には限界があるからこそ、より多くの人を巻き込むことが大事になるのだと学びました。

それからは、プロジェクトも社内の組織文化づくりや社内報といった活動でも、何でも1人で決め切らずに声をかけたり、ワークショップを開いたりして、周りの人を巻き込みながら、多様な想いや意見を引き出しながらより良いものを目指すようにしています。ある程度仮説を持ち、アウトプットを作ることは重要ですが、自分にはない視点や考え方を取り入れる余白は常に残しています。そして、これからはただ余白を残すだけではなく、相手との掛け算によって化学反応を生むことをより意識して、共創していきたいと思っています。

また「編集」という仕事に触れ、学んだことはこれまでの私にない発見でした。BIOTOPEにはエディターやエンジニアなど多様なバックグラウンドを持った方が所属しています。たまたま社内のエディターメンバーと仕事をする機会があり、ブランドのコンセプトを書いたことをきっかけに編集に興味を持ちました。そのメンバーから教わった編集のあり方、「本来なら交わることのない価値同士を組み合わせ、新しい価値を生むこと」はそれまでの自分にはない考え方でしたし、対象を雑誌や本だけに限らない発想には霧が晴れるような思いでした。プロジェクトや社内報を通して、何をどのように組み合わせたら面白いか、魅力が生まれるのか、そんな考え方が少し身についた気がします。これからも大事にしていきたい考え方です。

BIOTOPEには多様なインターン生がいます。大学生はもちろん、一度企業へ新卒入社し、3年ほどでやめて大学院に通いながら働いているメンバーや、大学在学中に自分でブランドを立ち上げて運営しているメンバーも。興味関心や入社動機もさまざまですが、総じて自分自身の可能性を広げ、将来のキャリアにおける選択肢をつくるためにインターンをしている人が多いように思います。

また、インターン生には社員メンバーが1人メンターとしてついており、定期的に1on1が行われます。そこでは仕事の話だけでなくキャリアの悩みなども含め色々相談に乗ってもらうことができます。社員だから、インターンだからといった壁は日々の仕事でほとんど感じることはありませんが、改めてじっくりと話せる時間はとても貴重だと感じています。

BIOTOPEにはあなたがやりたいことを深める機会はもちろん、新たな興味関心を見つけ、広げられる環境があります。少しでも興味を持っている方は、ぜひお問い合わせください。


【インターン生募集中!】 (2023/10/10更新)

現在BIOTOPEでは、デザイン / ビジネスのインターンを募集しています。学部生・大学院生はもちろん、一度就職された経験のある方でもご応募いただけます。

12月より丸の日比谷・銀座エリアにあるシェアオフィスに移転し、原則週1~2日の出社とオンラインを組み合わせたハイブリットな働き方をおこなう予定です。仮に出社日に大学・大学院のオンライン授業が重なってもオフィスから出ていただいて構いません。

BIOTOPEのインターンで得られるもの

  • デザインコンサルティングの現場経験

  • 多様なメンバーとのやり取りの中で自分の強みや新たな興味分野を見つけられる

  • コンサルティング業界やイノベーション系企業・業界への就職に有利

インターン生に期待すること・条件

  • 平日週3日以上、1年以上のコミット(曜日は要相談)

  • 最低週1日は出社できる方(海外や地方在住等でフルリモートの方は不可)

  • 必要だと思ったことや興味関心があることに対して、自分から積極的に動くことができる方

求める人物像や給与、応募フローなどの詳細はこちら。 ご応募お待ちしています!


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