ちいこ

28歳/OL 都内で働きながら海の近くで暮らし中。 美味しい食事とお酒、読書が好き🌾 …

ちいこ

28歳/OL 都内で働きながら海の近くで暮らし中。 美味しい食事とお酒、読書が好き🌾 最近は登山ブームがきています⛰ ここでは読書感想メインに書いております。

最近の記事

『どうしても生きてる』朝井リョウ著

年末くらいからなぜか登山にハマっており、あったかくなってきたので(というかもう暑い?)山行を考える時間が最近の楽しみになっております。 さて、今年の夏山はどこに行こうか〜!わーい! アウトドア体質になってきたため、読書習慣が完全になくなってしまっていたので、短編集からちょこちょこ読み直そうかと思います。 朝井リョウさんの『どうしても生きてる』です🐶 あらすじ あああ、鬱そうだなあ。久々の読書だというのに、なぜこんな重そうなのを選んでしまったんだ・・(積読してた) と

    • 『正欲』朝井リョウ著

      ひと月半ぶりの更新。 その間何をしていたのかというと、美味しいお店を開拓したり、昔のドラマを一気見したり、ウクレレの練習をしたり、YouTubeの赤ちゃんの動画に癒されたり…。 ちょっと頭使おうと思って読書再開。笑 今回は朝井リョウさんの『正欲』についてです🌙 ①あらすじ生き延びるために、手を組みませんか。いびつで孤独な魂が、奇跡のように巡り遭う――。 あってはならない感情なんて、この世にない。それはつまり、いてはいけない人間なんて、この世にいないということだ――共

      • 『改良』遠野遥著

        好きなYouTuberの1人に、読書系動画を配信しているベルさんという女性がいる。 書評がわかりやすくて(そして可愛い…!) いつも読む本の参考にしたりして楽しんでいる。 今回、彼女が上記動画で遠野遥さんを絶賛しているのを発見。 面白そう…!気になる…! すぐに書店に買いに行った。 今回はデビュー作から読んでみようと思い手に取った、遠野遥著『改良』について書きます。 ①あらすじメイクやコーディネイト、女性らしい仕草の研究……、美しくなるために努力する大学生の私は、コ

        • 『愛するということ』エーリッヒ・フロム著

          本屋さんで平積みにされている本の中で、一際美しい装丁の本があった。 改訳、新装版フロムの「愛するということ」。 オフホワイトで、ツルッとした手触りの表紙がすごい好み…!! 銀色のスピン(紐のしおり)もすごく合っていて、シンプルなのに洗練された美しさがあった。 表題もシンプルでガツンと心に響く。 今回はエーリッヒ・フロムの「愛するということ」について書きます😇 ①あらすじ人間砂漠といわれる現代にあり、〈愛〉こそが、われわれに最も貴重なオアシスだとして、その理論と実践の習得

        『どうしても生きてる』朝井リョウ著

          『地球星人』村田沙耶香著

          何かの契約の何かの返礼なのか、我が家に「QUOカード 1万円分」が届いた。 私は契約関係が苦手でなんなのかよくわかんなかったが、来たものはありがたく使うことにした。 調べてみると、QUOカードが使えるのはコンビニと書店、あとは飲食店がいくつか。 スーパーとかは使えないらしい。 ドラッグストアはマツキヨだけ使えるそうだった。 まず本を数冊買って、残りはマツキヨで使い果たした。 調子に乗って値段も見ずに、ちょっと良いシャンプーとかポンポン買ったらマツキヨだけでなんと1万円超え

          『地球星人』村田沙耶香著

          バター醤油ご飯の罪深き味わい

          ずっと食べてみたいと思っていた、 小説『BUTTER』に出てきたバター醤油ご飯をついに友達(shokosalaちゃん↓)と作ってみた。 小説について↓ 作ってみる!必要なものは、 ・バター ・しょうゆ ・ご飯 と名前に全部書いてあった。 ご飯は土鍋で炊き、バターは小説の通りフランスのエシレバターを使った。 醤油は小豆島名産の生搾醤油。 つまり、それぞれの最高級を掛け合わせてみた。 これは美味しくないはずがない…! 土鍋で炊かれたご飯の匂いを吸い込みながら確信した。

          バター醤油ご飯の罪深き味わい

          『流浪の月』凪良ゆう著

          せっかくのゴールデンウィークだというのに、首都圏では3度目の緊急事態宣言が発令となった。 ギリギリの発令により不満の声が大きくて、こんなんじゃ誰も守らないだろ!と国を疑う反面、いろんな事情があるんだろうなあ、と政治家の立場を慮ったりもしてる。 かくいう私は、長期連休はぐだぐだ過ごし、思いっきり暇を味わう派なので、わざわざ声高々に宣言して頂かなくても引きこもるのです! インドア万歳! 今回は、2020年本屋大賞受賞作、 凪良ゆうさんの『流浪の月』についてレビューします🌝

          『流浪の月』凪良ゆう著

          『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』ジェーン・スー著

          ちょっと前に、最寄駅近くのブックオフをふらついていた。 他のブックオフと違って、サーフボードも取り扱っていたり、「GO OUT」とか「HONEY」とかアウトドア系の雑誌も多くて、ブックオフに土地柄が出るのか…!と新たな発見があった。 考えてみれば確かにそうなんだけど、古着屋とかヴィンテージショップには、その土地の文化とか歴史とかが色濃く反映されるみたいだった。 旅行に行くたびに全国のブックオフに立ち寄ったら面白そうだな〜なんて考えていたその時。 外国人作家コーナーに、ジェ

          『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』ジェーン・スー著

          『BUTTER』柚木麻子著

          先週は実家に帰省していた。 といっても電車で1時間半くらいだから、事あるごとに帰っていて、今回はかかりつけの病院に行くためだった。 母は料理上手で、実家に帰ると私のためにたくさん料理を作ってくれる。父は単身赴任で海外にいて、弟も一人暮らしのため、今は実家に母が一人で住んでいる。 最近は料理してる?と聞くと、一人だったら簡単に済ませちゃうから全然最近は頑張ってないなあー、でも楽だから良いよ。と母は言っていた。だけど私が帰省すると、食べたい料理を聞いてきたり、いっぱい食材を買っ

          『BUTTER』柚木麻子著

          『聖なる怠け者の冒険』森見登美彦著

          先日、引っ越してから初めて市内の図書館を訪れてみた。 珍しく駅から近い図書館で、普段本はメルカリとかで落札することが多いけど、もし蔵書数も多いのであれば利用したいな〜と思い、見学するつもりでふらっと入った。 特に目当ての本はなかったが、館内をうろつきながら旅行コーナーを見た時に、5月に京都に旅行することを思い出した。 食メイン旅行のつもりで、食べることしか考えてない。他の観光スポットも調べたいけど、普通のガイドブックじゃつまらないな〜。と思っていた時、小説コーナーで森見登美

          『聖なる怠け者の冒険』森見登美彦著

          『オーデュボンの祈り』伊坂幸太郎著

          ぽかぽかすぎて眠くなる、幸せ…!! 天気の良さは私の幸福感と直結していると最近知った。 毎日こんなにいい天気なのに、テレワークで家に閉じ込められ、すぐに暗くなって1日が終わる。無駄に時間を過ごしているような気がして悲しくなる今日この頃です…。(仕事) そんな中で読みました、伊坂幸太郎デビュー作、「オーデュボンの祈り」🕺 ①あらすじ主人公、伊藤のコンビニ強盗から物語は始まる。伊藤は気付くと、見知らぬ島にたどり着いていた。その島は荻島といって、江戸時代以来外界から鎖国をし

          『オーデュボンの祈り』伊坂幸太郎著

          『スロウハイツの神様(上下)』辻村深月著

          3月ももうすぐ終わりですね。あったかくなり、桜も満開を迎えました🌸 と同時に、春の嵐もやってきて、強い雨風と共に一気に桜を散らしてしまう…。 正しく日本人好みの、美しくて、切なく儚い桜ちゃん。今年ももう少しだけ楽しませてね! さて、新しい季節を迎え、私も何か新しいことを…、と思い立って読書のレビューを書くことにしてみました☺️ 初回は辻村深月さんの「スロウハイツの神様」です。 ①あらすじ人気作家チヨダ・コーキが、ファンによる殺人ゲームにより筆を折ってから10年。「コーキの

          『スロウハイツの神様(上下)』辻村深月著