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降圧剤の選び方・併用ルール
1種類の降圧剤で足りるのは高血圧患者のわずか3分の1
高血圧であることが判明し、降圧薬での治療を行うことが決まったら、とりあえずは1種類の降圧薬の服用から始まるのが一般的です(そして、カルシウム拮抗薬が選ばれることが多いようです)。
しかし、1種類の降圧薬で血圧が目標値まで下がる患者がどれくらいいるかと言うと、現状ではわずか3分の1程度。
つまり、高血圧患者の3分の2は1種類の降圧剤の服用では十分
β遮断薬の作用・副作用
作用→心拍出量の減少
適応→若年者、心肥大、心不全、頻脈、狭心症、心筋梗塞後
効果→降圧、虚血性心疾患予防
要注意の病気→不整脈の一部、気管支喘息、冠攣縮性狭心症(かんれんしゅくせいきょうしんしょう)、糖尿病、高脂血症
副作用→徐脈、低血糖、だるさ、運動能力の低下、手足の冷え、中性脂肪の増加
代表的な薬→カルベジロール、アテノロール
β遮断薬の作用
過労、ストレス、睡眠不足等
利尿薬の作用・副作用
作用→余分な塩分、水分の排泄
適応→高齢者、塩分感受性が高い人
効果→降圧、尿の増加、むくみの減少
要注意の病気→高尿酸血症、痛風、糖尿病、高脂血症
副作用
共通の副作用→尿酸、糖、脂質代謝異常、脱水、勃起障害
サイアザイド系の副作用→低カリウム血症
カリウム保持性の副作用→高カリウム血症
代表的な薬→トリクロルメチアジド
利尿薬の作用
食塩の過剰摂取
↓
血液中のナトリウム濃度
α遮断薬の作用・副作用
作用→末梢血管の拡張
適応→早朝高血圧、ストレスによる高血圧
効果→降圧、糖・脂質代謝の改善、前立腺肥大症の排尿症状改善
要注意の病気→起立性低血圧
副作用→立ちくらみ、めまい
代表的な薬→ドキサゾシンメシル酸塩
α遮断薬の作用
交感神経の活発化
↓
カテコールアミン(交感神経系の伝達物質)が分泌される
↓
ノルアドレナリンが血管の平滑筋にあるα受容体と結合
↓
血管が
レニン・アンジオテンシン系抑制薬の作用・副作用
作用→血管収縮をさせるホルモンの働きを抑制
適応→若年者、軽症高血圧、心肥大、心不全、腎臓病、脳卒中後、
糖尿病予備軍、高脂血症、糖尿病
効果→降圧、心房細動の予防、臓器の保護、インスリンの働きの改善、
動脈硬化の進行の抑制
要注意の病気→両側性腎動脈狭窄症、腎機能低下
副作用→空咳(ACE阻害薬)、めまい(ARB)、動悸、頭重感
代表的な薬→ロサルタン,バルサルタン,オルメサルタン,
カルシウム拮抗薬の作用・副作用
作用→血管収縮の抑制
適応→高齢者、狭心症、心筋梗塞後、脳卒中後、腎臓病、高脂血症、糖尿病
効果→ 降圧、動脈硬化の進行の抑制、脳・腎臓などの血流改善、認知症の進行の遅延
要注意の病気→心不全
副作用→顔面紅潮、ほてり、めまい、頭痛、動悸、便秘
代表的な薬→アムロジピン、アゼルニジピン、ベニジピン、ニフェジピン
カルシウム拮抗薬の作用
カルシウムイオンがカルシウムチャネルに侵入
↓
動脈硬化の種類~粥状(じゅくじょう)動脈硬化・中膜硬化・細動脈硬化とは?
「高血圧の放置は危険!動脈硬化が死を招く!」で書いたように、動脈硬化は死に至るほどの合併症を引き起こすリスクがある大変重い病気です。
そして、この動脈硬化には大きく分けて3種類あり、それぞれのリスクも異なります。
以下、簡単にまとめてみました。
動脈硬化の種類
1 粥状(じゅくじょう)動脈硬化
2 中膜硬化
3 細動脈硬化
1 粥状(じゅくじょう)動脈硬化
粥状動脈硬化とは、大動脈、脳動脈
高血圧の放置は危険!動脈硬化が死を招く!
動脈硬化とは?
健康な血管には弾力性があります。
そのため、心臓から送りだされる血液はスムーズに体のすみずみにまで行きわたります。
しかし、血管が硬くなったり、血管の内腔が狭くなると血液の流れが悪くなります。
この状態が動脈硬化です。
そして、この動脈硬化を引き起こす原因となるのが高血圧です。
高血圧を放置しておくと、次第に血管が傷んできます。
やがて血管の内側の壁が荒れてぶ厚くなり、血管の内
7年間もの長期間高血圧を放置!!
私が初めて自分が高血圧であることを知ったのは確か28歳くらいの時でした。
風邪か何かの病気でかかった医院で高血圧が発覚したのです。私は自営業者で、まだ年齢も若いと思っていたため、それまで健康診断すら受けていなかったのです。
その時、医者に告げられた血圧は、確か最高血圧が150mmHg程度。最低血圧は覚えていないがとにかく高いといわれた記憶があります。
しかし、痛くも痒くもなかったため、その後、7