α遮断薬の作用・副作用
作用→末梢血管の拡張
適応→早朝高血圧、ストレスによる高血圧
効果→降圧、糖・脂質代謝の改善、前立腺肥大症の排尿症状改善
要注意の病気→起立性低血圧
副作用→立ちくらみ、めまい
代表的な薬→ドキサゾシンメシル酸塩
α遮断薬の作用
交感神経の活発化
↓
カテコールアミン(交感神経系の伝達物質)が分泌される
↓
ノルアドレナリンが血管の平滑筋にあるα受容体と結合
↓
血管が収縮
↓
血圧が上昇
交感神経の働きが活発になると交感神経系の伝達物質であるカテコールアミンというホルモンが分泌されます。このカテコールアミンの一つであるノルアドレナリンが血管の平滑筋にあるα受容体と結合すると、血管が縮小して血圧が上昇します。
そこで、ノルアドレナリンとα受容体の結合を遮断して、血管を拡張させるのがα遮断薬の作用です。
α遮断薬を服用して血管が拡張すれば、血圧が下がります。
α遮断薬の効果
α遮断薬は血管の平滑筋にあるα受容体に結合することでα受容体を遮断します。
その結果、血圧を下げるだけでなく、血糖やコレステロールなどの代謝を改善する効果もあります。
また、α受容体は前立腺の平滑筋にもあります。
カテコールアミンが前立腺のα受容体に結合すると、前立腺が収縮し尿の出が悪くなることがあります(前立腺肥大症)。
α遮断薬を服用すると、前立腺のα受容体も遮断するので、前立腺の縮小を防止し、結果として前立腺肥大症の改善にも効果があります。
α遮断薬の副作用
α遮断薬を服用すると血管が拡張します。
そのため急に立ち上がると下半身に多量の血液が流れ、脳に行く血液の量が不足することがあります。
これが原因となり、立ちくらみ ,めまいが起きます。運転をする人などは特に注意が必要です。
代表的なα遮断薬
ドキサゾシンメシル酸塩〔製品名:カルデナリン〕
参照文献
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