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神奈川のこと

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#横浜市根岸

【神奈川のこと69】ばっちいスープ(横浜市中区/根岸台ハイツ)

【神奈川のこと69】ばっちいスープ(横浜市中区/根岸台ハイツ)

数年ぶりにかみさんが買ってきてくれた。

よってこれを書く。

「人生の最後に食べるとしたら何か?」

「明日、死ぬとしたら何を食べたいか?」

この手の質問がよくある。

明確である。

唯一無二でこれである。

キャンベルのクリームマッシュルームスープ。

昭和50年(1975年)前後、物心のついた時に暮らしていた根岸台ハイツのダイニングでの朝ごはんによく出てきた。

「ばっちいスープ」。

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【神奈川のこと56】初めてのタクシー(横浜市中区)

今週は、久しぶりにタクシーに乗った。

ちょっと疲れていたので、オフィスから四ツ谷駅まで歩くのが億劫になり、「来月から節約する」と自らに言い訳をして、新橋駅まで利用した。タクシーを使うと、15分ぐらい通勤時間を短縮できるのだ。

「こんばんは~。新橋駅までお願いします。外堀通りをずっと行ってください。〇時〇〇分の電車に乗りたいんですけど、間に合いますかね~?」

とまあ、こなれたもんだ。

よって

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【神奈川のこと49】やはり根岸には、牛がいた(横浜市磯子区)

先日、神奈川新聞を読んでいて「おっ、」と思わず膝を打った。

よって、これを書く。

昭和45年(1970年)鎌倉は二階堂で生まれた。翌年の暮、つまり昭和46年(1971年)に横浜市中区根岸旭台にある、根岸台ハイツに引っ越す。以降、昭和53年(1978年)1月中旬までの6年間を、この根岸の地で過ごした。

物心というのは、この間に付いた。

根岸台ハイツは、JR根岸駅で石油コンビナートを背にして立

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【神奈川のこと34】with コロナ(横浜市中区/根岸不動下)

世はコロナ禍。よってこれを書く。

物心ついた頃、家の車はトヨタのコロナだった。

グリーンのボディに2ドア、オートマチック。なかなかイカしていた。

そのコロナに乗って、色んな所に行ったな~。

まず、毎週日曜は山手教会から元町でしょ。それから、野毛山動物園にもよく行った。園内にはね、クジャクが放し飼いにされてて、時折あの鮮やかな羽を開いてるんだ。爬虫類館では、ワニがいつも口を開いたまま固まって

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【神奈川のこと18】FIRE STATIONでついに迷子(横浜市中区根岸台)

【神奈川のこと18】FIRE STATIONでついに迷子(横浜市中区根岸台)

最近、「思い込みが激しいな」と感じることが多いので、このことを書く。

あれは、昭和49年(1974年)、4歳ごろの話だ。

母と2歳下の弟と横浜駅に出かけた。多分、髙島屋にでも行ったのだろう。

その帰り道での出来事。

横浜駅から帰るときには、いつも市営バスの103系統に乗る。終点の「根岸台」というバス停で降りれば、自宅マンションまで約100mの距離だ。

その日、根岸台のバス停で降りた私は、

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