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落ちこぼれ思考|落ちこぼれだからこそできる普通の人にはできないこと

私は高校すらいけず就職もできなかった落ちこぼれです。まともに働き始めた頃には30歳手前。ここまで酷い落ちこぼれは珍しいでしょう。

落ちこぼれっぷりなら誰にも負けない自信がありますし、出来が悪いことを幾度となく、それこそ何万回と怒られてきました。

しかしここ数年は今更ながらキャリアの本を読みまくりました。おそらく20冊くらいは読んだでしょう。

そして落ちこぼれであることは本質だから変えられないことと、落ちこぼれだからできることを追求することを思い付きました。

過去に何度か落ちこぼれならではのことをnoteに書いていますが、改めて落ちこぼれならではの発想を書きます。

題して「落ちこぼれ思考」です!○○思考ってここ10年くらいの流行りですよね?でも知識なんて最初に提案した人の勝ちです。だからもう「落ちこぼれ思考」で記事を書いちゃいます!


まずは落ちこぼれならではの発想を書いた過去記事の紹介

落ちこぼれならではの発想は過去にも書いています。普通の人とか優等生には考えられないことかもしれません。

落ちこぼれ思考の意義

大抵の本は成功者が自分のやり方を書いたものです。そしてその成功者が、子どもの頃から家庭環境に恵まれていたり、とても高学歴だったり、普通の人が頑張ってもあり得ないくらい凄い職歴だったりするのです。

そんな人と同じことなんてほとんどの人にはできません。言いたいことは解るし、優秀な人は考えることが違うなということは解ります。しかし実践できる人はどれくらいいるのでしょうか?

かつて私が読んだ本の中には、著者が事象落ちこぼれの本もありました。しかしその本の著者は早稲田卒で新卒で名だたる大企業に入った人でした。どこが落ちこぼれだよ!と思います。

もっとも早稲田の中でとか、名だたる大企業の中で成績が下の方だから落ちこぼれとその本の著者は言いたかったのでしょう。でも世間一般から見れば上の下でしょう。

私のような本物の、そして比類なき落ちこぼれが落ちこぼれだからこそやっていることを書けば、世の中のほとんどの人は能力面ではまず間違いなくできるでしょう。

勿論、非常識すぎてできないとか恥ずかしくてできないというのはあると思います。しかし能力的にできないはあり得ないはずです。

つまり落ちこぼれ思考で重要なことは、大抵の本のように一部の優秀な人だけができることではなく、誰でもできることなのです。落ちこぼれですらできるのだから、誰でもできるよねと。

楽しむことが大事

それでは落ちこぼれ思考に入っていきましょう。まずは楽しむことです。

仕事も楽しくやる

落ちこぼれは真面目に仕事をやりません。学業も仕事も熱心なのが優等生です。問題にならない程度にちゃんとやるのが普通の人です。

しかし私のような落ちこぼれはそもそも真面目にやる気がありません。というかやらなきゃいけないものだからという考えが嫌いです。やりたいかやりたくないかが大事です。わがままなのです。

だから私は仕事を義務感でやりません。世間一般では「働かざる者食うべからず」ということわざがあり、お金を稼ぐことは大変であり、仕事は忍耐が必要で苦行のようなものだとされています。

しかしそんな考えは落ちこぼれにとっては知ったこっちゃないです。つまらないとか辛いならやりたくないのが落ちこぼれです。そうやって先生や上司に怒られている落ちこぼれっているでしょ?私はまさしくそういう人です。

だから自分が楽しいと思える仕事ならやるし、楽しいと思えないとか、辛い、つまらないなら嫌だからやらないというのが落ちこぼれの考えです。

こんなわがままは社会通念上は許されません。私もこういうことを言って何千回は説教されました。

でも最近は仕事に対する価値観も変わり始めていると感じます。残業すればするほど偉いという考えも減り始め、会社に滅私奉公する人も減り始めています。

段々と仕事が生活のためにやらなきゃいけない苦行で義務なものから、自己実現のものへと変わってきているのです。自己実現ということはやりたいからやるんだよねと。

ということは仕事に対する価値観が真面目な常識人的な考え、つまり義務だからどんなに辛くても我慢してやるから、落ちこぼれ的な楽しいからやるに変わってきてきるのです。

こう書くと落ちこぼれの考えが優等生や常識人の考えに勝ってしまったみたいで凄いですね!

趣味が大事

当たり前ですが落ちこぼれは趣味が大事です!好きなことだけやって遊んでばかりいて怒られるのが落ちこぼれです。

私は子どもの頃、学校で帰り際に友達と遊ぶ約束をするのが定番でした。なぜなら帰宅しても友達との約束を理由に勉強を拒否して出かけられるからです。他人との約束は大事ですから。

こんなんだから勉強は全くできず高校すら行けなかったわけです。

でも社会人を長くやっている方なら趣味の大切さは解るのではないでしょうか?

多くの人が会社や仕事がどれだけ理不尽でも、義務感から耐えて頑張っていると思います。

そんな辛いことをしているからこそ、趣味がないとリフレッシュできなくないですか?

落ちこぼれは勉強や仕事を真面目にやる気がはなからないので、趣味が大事です。つまり遊んでリフレッシュすることは真面目な人より全然上手いのです。

学校や会社で叱られることが多いので、ストレスは溜まります。しかしストレスが溜まるなんて普通の人でも優等生でも同じです。

だから沢山遊んでいる分だけ、しかも遊びに圧倒的にウェイトを置いている分だけ、ストレス解消は落ちこぼれの方が有利です。

友達が大事

先ほど私が子どもの頃は勉強しないために友達と遊ぶ約束をしたという話をしました。

落ちこぼれは学業や仕事よりも遊びが大事です。それは個人の趣味でも友達との活動でも同じです。

社会人だったら会社に尽くして、会社の人との交流を大事にしなければいけません。今は減ってきていると思いますが、昭和な体質の会社だと社外の人との交流をにらまれるところもあります。

これについてはPanasonicコネクトの代表も語っていたりします。他社の友達と会う約束をしたら、「自社の人よりも社外の人との付き合いを優先するとは何事だ!」と怒られたというのです。私も実体験があります。

落ちこぼれは遊びが大事ですし、調子だけは良いのでドンドン色々な人と関わります。損得と計算なんてできないので、楽しいから色々な人と関わるという考えです。

おかげで社内ではあちこちに無駄に顔を出して顔が広くなりますし、社外でも色々なコミュニティに顔を出して交流を広げます。根っからの遊び人ですから。

仕事や同僚との付き合いをないがしろにしてもこんなことをやっている始末です。

でも社会人歴が長い方なら、精神的に会社に依存すると辛いことは解るのではないでしょうか?だから落ちこぼれは気が楽です。自社以外にも自分の居場所を沢山作れますから。

落ちこぼれは普通の人がやらないことをなんの疑問もなくできる

小さな会社に疑問を持たず入れる

落ちこぼれはいつ潰れるか解らない小さな会社に入ることができます。正確には落ちこぼれを雇ってくれる大きな会社はないので、小さな会社くらいしか選択肢がないのですが。

普通の人なら会社が潰れないかどうか、安定して給料をもらい続けられるかどうか、更には自慢できる知名度があるかどうかが重要だと思います。

しかし落ちこぼれはそういう会社を選べませんし、応募したところで翌日にお祈りの返事が来るのが定番のパターンです。

だから小さなベンチャーに入って、人手不足ゆえにあれもこれも経験させてもらえるなんてこともできてしまいます。

実際に私も小さなベンチャーに入ったことで、30近くまでまともに働けたことなどなかったのに、30前半から企業の課題解決やマネジメントに携わっています。

小さなベンチャーは密度の濃い仕事をするには最適なのです。しかしまっとうな人ならそんな不安定な会社は不安で入れないでしょう。変人でないと厳しい世界です。

落ちこぼれは後先を考えられるほど頭がよくないです。また仕事を選り好みできる立場でもありません。だから何も考えずに何でもやっちゃうんですね。ただし自分が楽しいかどうかが大事ですが。

楽しいと感じられれば趣味と同じです。むしろ仕事と趣味を混同するのが落ちこぼれです。

だから自分が楽しさややりがいを感じられる会社に入れたら最高です。仕事を趣味のようにやります。責任感なんて難しいことは解りません。

ちなみにベンチャーを活用するという記事は別途書いていますので、気になる方は読んでみてください。

失敗を沢山できる

これは日本電産(現NIDEC)の永守会長がDIAMONDハーバード・ビジネス・レビューで言っていたことです。

一流大学卒の人と三流大学卒の人を比べると、後者の方が伸びてくる。理由は一流大学卒の人は知識が豊富ゆえに失敗を想像できてしまい、失敗を避ける。結果的にやらなくなるので伸びない。

しかし三流大学卒の人は失敗を想像できるほど知識がないので、ドンドンやってみてドンドン失敗する。だから学びを沢山得て伸びる。

落ちこぼれも後先を考えられるほと頭がよくないですし、空気を読むこともできません。だからバカみたいに行動できます。

すると沢山失敗するわけです。失敗しても落ちこぼれは自己肯定感が低いので他人のせいにはせず、何でも自分が悪いと考えてしまいます。

普通の人は、特に優秀な人は失敗すると周りが足を引っ張っていると怒ったり、今回は運が悪かったという言い訳をしたりします。

しかし落ちこぼれはいつも自分が説教されているので、なんでも自分のせいだと思います。更には運ではなく常に実力が足りないのが解っています。

むしろ落ちこぼれは何をやっても失敗するのが当たり前であり、上手く行ったらラッキー!と喜べます。

優秀な人ならいつも上手く行かないと周りが許してくれないでしょう。

ニッチなことをやれる

私はニッチなことをいくつもやってきました。

そもそも自転車なんて一部のマニアがやるような趣味を20年はやっています。自転車が趣味として広まったのはここ10年くらいであり、それまでは完全にマニアの世界でした。

DTMもマニアックな方に入るでしょう。最近はボカロの認知度が上がったから、とてもマニアックとかニッチというより、中程度にマニアックと言ったところでしょうか。

いつ潰れるか解らないベンチャーに入ることもしました。理由は落ちこぼれすぎて雇ってくれる会社がなかったからです。

株もやっています。株にはもちろんリスクがあるのですが、リスクなんて全然気にせずにやっています。これが落ちこぼれの流儀です。真っ当な人だったら手を出しづらいでしょう。

落ちこぼれは自分がやりたいようにやるだけです。人気があること、周りの人の輪に入れることを選ぶ気はありません。体裁なんて気にしないからです。

でも普通に生きていたら体裁は気にする必要があります。仲間外れにされたら大変ですからね。

落ちこぼれならではの生活観

期待されないから気楽

私は落ちこぼれなので、優等生は大変だなぁと思います。優等生はマウントを取ってくる人が多いから腹が立つというのもありますが。

優等生は一挙手一投足が見られており、常に高い結果を出すことが求められます。優秀なんだからできて当たり前だよね?失敗なんてないよね?と。つまり常にプレッシャーにさらされているのです。

しかし落ちこぼれは誰からも期待されておらず、むしろ失敗することを誰もが確信していると言ってもいいでしょう。だからプレッシャーなんてありません。失敗はいつも通りです。

でもたまに上手く行くと、とてもラッキーと思えます。

何よりプレッシャーにさらされて生きることは大変だと思います。私が言っても完全に他人事ですけどね。

小さな幸せに気付ける

普通の人や優等生は物事を上手くやれます。しかし落ちこぼれは何事も上手く行きません。

だから常にダメ元で、上手く行けばラッキーです。

上手く行かないと腹を立てるのが人というものです。優等生や普通の人は何事も上手くやれるから、上手く行かないと腹が立ったり、上司や先輩に怒られる心配をしたりする必要があるでしょう。

私は買おうと思っていた消耗品が特価で数十円安くてもラッキーですし、食べたかったものが特価で数十円安くてもラッキーという考えです。

たまたま入ったお店で面白い雑貨を見つけても、たまたま入ったパン屋で食べたいパンを見つけてもラッキーです。

普通の人からしたら下らない些細なことでも喜べるのが落ちこぼれのメリットです。

そして自己啓発本などでは、日常の小さな幸せの積み重ねが幸福度にプラスになるというような話も書かれています。

お店に行って店員がちょっと親切をしてくれただけでも、とても嬉しくなってありがとうございますと言ってしまいます。

普通の人からしたら騙されやすそうと感じるかもしれませんが。

横柄な態度を取らない

落ちこぼれは自分が大したことがないと解っています。だからお店で店員に横柄な態度を取ったりしませんし、仕事で後輩に威張り散らしたりもしません。

人間は身分が高くなると横柄になることが研究から解っています。出世すれば自分は偉いと思ってしまうのが人の性です。

だから出世するとお店で店員に横柄な態度を取ったり、部下や後輩に高圧的な態度を取ってしまう方が普通なのです。

優秀な人や頑張って出世した人ほど自分を肯定したいはずです。しかしその考えが自分を横柄にするという危険もあるのです。

世の中の流れは落ちこぼれ向きになっているかもしれない

仕事は苦行から自己実現の手段に変わってきている

仕事はかつては生活のためにやるものであり、辛くても理不尽でも耐えることが美徳、沢山残業することが美徳とされていました。仕事は特別な存在であり、厳しいものであり、苦行だったのです。

しかし近年は段々と仕事が自己実現の手段になってきています。自分がやりたいことを実現するため、自分らしくあるために仕事をする、そういう職業や会社を選ぶようになってきています。

最近読んだ本で、仕事を苦行とする受け身な働き方を労働者1.0、自己実現など主体的な働き方を労働者2.0としている本がありました。

私もまさしくこれだよと思ってしまいました。時代は変わってきているのです。

会社はサークル化している

従来の常識では、会社は絶対的な存在であり、上に行くほど権力があり、権力には逆らえないものでした。

しかし最近は組織のフラット化が行われ、リーダーシップも管理監督や指揮命令からメンバーのサポートへと移ってきています。

マネジメントのスタイルが上下関係が少なく、命令もなく、お任せというスタイルに変わってきているのです。

その上、先ほども書いたように仕事が会社や上司の命令に従って苦行に耐えるものから、自己実現の手段へと変わってきているのです。

これは簡単に言うと会社がサークル化していると私は思うのです。

会社は段々とサークルのように上下関係少なく、命令とか権力もあまりなくお任せで、自己実現のために来る場所になってきているのです。まさしくサークル化じゃありませんか?

サークルは上下関係も権力も命令もありません。やりたいことをやりたい人が、一人ではなく仲間と一緒に楽しむために来る場所なのです。

終わりに

書き出してみて、落ちこぼれは悪いようでメリットもあると気付きました。

一方で優等生は大変だなぁ、いやいや普通の人だって大変ながらも消耗しながら頑張っているよねと思いました。ものすごく他人事っぽく書いていますが、他人を気遣えるほど余裕がないのが落ちこぼれです。


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