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母と踊る~舟はゆく~/ダンスを読むnote#8

◇story
家族や同居人と踊る短い映像を創ることになり、最初は旦那に頼むつもりでした。しかし、家にいるとはいえ、テレワークで忙しい。そこで隣に住む89歳の母にお願いをしました。これだけコミュニティダンスのワークショプをやっているのに、母親と踊るのは初めてです。私は何から始めたら良いのか、かなりドキドキしていました。

このダンスは母の振付けです。椅子に座ったまま、上半身を使ったダンスなら、こんなのはどう?とさらりと提案されました。舟が波に揺れるイメージだそうです。ふたりでユニゾンをしました。主導権をとる母。私はチラ見しています(笑)。
趣味ですが、かなり本格的に心象風景・抽象画の油絵を描いていた母です。(今は白内障、緑内障を患い描けなくなってしましましたが)カラダの部位で舟のフォルムを構造的に積み上げることを考えたそうです。おお、恐れ入りました。そして、母は終戦後、平壌から1年かけて船で引き上げて来ました。「ふね」には特別な思いがある。というのは少し考えすぎでしょうか。
この日二人で過ごした1時間ほどの時間で、半分以上は話をしていました。実は若い頃に社交ダンスのスクールに通い、タンゴ、ブルース、ワルツなどを学び、卒業証書までもらったとのこと。知りませんでした。「ダンパ」に通い、「踊れたからモテたのよ」と、にやりと笑う母はキレイでした。

吉福敦子

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ダンスと社会をつなげるコミュニティダンスに取り組むダンサーグループ。ワークショップの開催、ファシリテーターとしてのスキルアップなどさまざまな企画を通してダンスの力を広げます。JCDN主催コミュニティダンスファシリテーター養成スクールでトレーニングを受けたメンバー達です。
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