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トヨタ、2024年 パリ オリンピック・パラリンピック公式車両にFCEV「ミライ」500台提供

【要約】
トヨタは、2024年パリオリンピック・パラリンピックの公式車両として500台の燃料電池車「ミライ」を提供するが、学者や技術者がこれに反対し、バッテリー電気自動車への変更を求める公開書簡を発表した。

【本文】・・長いです
もう来週26日金曜日に開幕を迎えるパリ五輪

パリ五輪のスローガンは、「Games Wide Open(広く開かれた大会)」とし、

その実現のため「セレブレーション(祭典)」、「レガシー(遺産)」、「エンゲージメント(全員参加)」の三つの柱を立てる。

その一つはフランス政府として、空飛ぶクルマのデモンストレーションをドイツのボロコプター社の機体を使って行うことを決めたが、パリ市は、「環境に悪く、大金持ちしか使えない。」と反対している

日本も今年限りかもしれないトヨタがオフィシャルスポンサーとして、大会用公式もボリティとして3000台以上の車両を提供する

そのうち、大会公式車両の一部として500台のFCEV(燃料電池車)「ミライ」を供給する

トヨタとパリ 2024大会は共通の目標を掲げており、大会での炭素排出量を2012年のロンドン、2016年のリオといった以前の大会と比較して、

-50%%削減することを目指していて、これは100%電動化された車両によって実現されるとしている。

ミライは、水素燃料電池を搭載したセダンで、脱炭素化に対してゼロエミッション車を提供する同社の取り組みの代表例。

車両には、2024年パリ オリンピック・パラリンピック競技大会の公式水素サポーターであるAir Liquideから提供された再生可能エネルギー源からの水素が充填される。

今回の発表に対して、パリ2024 PresidentのTony Estanguet氏は「模範的で、より環境に配慮した大会の開催は、パリ2024で掲げている目標のひとつです。

パリ2024のグローバル・パートナーであるトヨタが、大会公式車両の一部となる燃料電池車『MIRAI』で、この方向への新たな一歩を踏み出す手助けをしてくれることをうれしく思います。

トヨタのコミットメントに感謝します」とコメントしている。

ところがここにきて、(CNN) トヨタ自動車の燃料電池車「ミライ」がパリオリンピックの公式車両に採用されたことに対し、

学者や技術者など120人が連名で、撤回を求める公開書簡を発表した。

水素で走る車は排気筒からは二酸化炭素を排出しない。

しかし世界の水素の96%は今もメタンガスなどの化石燃料から製造されている。

つまり、水素自動車のほとんどはバッテリー式の電気自動車(EV)に比べて汚染度が高く、従来のエンジン車よりも多少クリーンな程度にすぎない。

トヨタはパリ大会にミライ500台と水素で走るバス10台、EV車1150台を提供予定。ミライは水と有機化合物から抽出し、再生可能資源で生成した水素で走らせると説明している。

それでも公開書簡では、消費者が購入するミライには、地球温暖化の原因となる化石燃料から製造された水素がほぼ間違いなく使われるのが現実だと訴えている。

「トヨタの水素車の宣伝は、実質ゼロとは科学的にそぐわず、2024年大会の評判を傷つける」。

そう懸念を表明した公開書簡には、ケンブリッジ大学、オックスフォード大学、コロラド大学といった名門校の科学者や技術者が署名。

「ルート変更のチャンスはまだ残っている。トヨタに対し、大会公式車両をミライからバッテリー電気自動車(BEV)に入れ替えるよう促すことを求める」とした。

パリオリンピックは「史上最もグリーンな大会」を掲げ、温暖化ガスの実質排出量を10年代に比べて半分に減らすことを目標としている。

トヨタモーターヨーロッパはCNNに寄せた声明で、水素燃料車は世界の実質ゼロの未来の中で果たせる役割があると強調。

水素車の方が一般的に、燃料を補給することなく移動できる距離が長いと説明している。

ちなみに、トヨタが提供する車種は以下の通りで、すでに搬入が進んでいる

<電動化乗用車>
FCEV(MIRAI):500台
BEV:1003台
WHEELCHAIR-ACCESSIBLE BEV*:150台
PHEV:176台
HEV:845台
合計:2674台

<ラストマイルモビリティ>
NEW APM*:250台
C+walk S*:60台
C+walk T*:190台
WHEELCHAIR E-PULLER*:200台
合計:700台

東京五輪で接触事故のあった自動運転車e-Paletteについては、パリ五輪でも走る予定だったが、今回は見送られたのか情報が見つからない

*WHEELCHAIR-ACCESSIBLE BEV:車椅子のまま乗車可能なプロエースEV

*WHEELCHAIR E-PULLER:オーストリアのモビリティスタートアップKlaxon社と共同開発。通常の車椅子を電動車椅子に変換する補助装置

*NEW APM:身体に障害のある選手、主催者、ボランティア、観客(車いす利用者を含む)の移動のほか、大会開催中の物資の輸送や緊急救援車としても活用される。

バッテリー式EVで一充電あたりの航続距離は100km、最高速度は20km/hに設定されている。

*C+walk S:前1輪、後2輪(ブラシレスモーター×2内蔵)の3輪ハンドル型電動車いす。前1輪としたのは運転中の前方の視認性向上とともに、段差の乗り越え(最大50mm)を容易にするためでもある。

後輪左右にはモーター(350W×2)が内蔵されており、13.2Ahのリチウムイオンバッテリーによって駆動する。

バッテリーはわずか2.5kgとごく軽量。ワンタッチで脱着可能で、充電時には車体から取り外し、家庭用100Vコンセントにつないだ専用の充電器を介して約2.5時間(目安)で満充電にできる。

平坦な道であれば、1回の満充電でおよそ12kmの連続走行が可能だ。

*C+walk T:タイプSの立ち乗りタイプの3輪BEV

会場内のトヨタのいろいろな乗り物にも注目してみたい

出典元(写真も)は下記URL参照
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1532874.html
https://www.cnn.co.jp/showbiz/35221403.html
https://news.yahoo.co.jp/articles/151ff032c693862e30eeb27c8d981bba182b8dc7
https://www.drone.jp/news/2023120422082977349.html
https://note.com/bigdreamnet/n/n8d2283345478


*オリンピックに3000台提供するトヨタ
https://my82p.com/p/r/HSaboz0Y
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