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なぜ日本は電気自動車EV開発に遅れたのか?走行中給電で取り返す?

【要約】
日本のEV開発遅れは、IT分野でアメリカに追い抜かれた歴史と関連。日本企業は英語プログラミングとハードウェア開発に偏り、米中が情報革命で台頭。半導体市場も失った。EVも同様の傾向か。日本車はガソリン車で優れ、ハイブリッドで進化。EVは充電の手間と時間がネック。充電設備整備が必要だが一方で、走行中充電の研究進む。自動運転バスの開発方法を見習える。電力は太陽光発電で供給可能。 EV市場で日本が取り残されないためには、独自のアプローチが必要だ。

【本文】

過去の栄光にすがっている間に他の国、特に米中の勢いはすさまじく、失われた30年と言われる状況になってしまった

1989年日本のバブル絶頂期には時価総額(企業が発行する株式の現在の合計額で、その企業の全株式を市場で買ったらいくらかかるかを示す金額)のベスト10に日本企業がトップ5を独占し、ベスト10に7社ランクインしていた

しかし2024年1月現在では世界トップ50社に入るのは35位のトヨタだけ、ベスト10の9社がアメリカで、テスラは10位に入っている

追い抜かれた理由は、バブル期が終わった1990年代後半以降、アメリカのアップル、マイクロソフト社などがけん引して世界的に情報革命が起こり、インターネットの時代が到来

その際、日本企業は、IT(情報技術)分野において自動車産業のような世界をリードする存在にはなれず、完全にアメリカ企業に追い抜かれた

日本企業がIT分野の開発に遅れた理由は、「プログラミングに用いられる世界標準のプラットフォーム言語が英語であり、言葉の面でアメリカ企業より不利だったから」、

「日本企業はハードウェア開発に偏ってしまい、ソフトウェアの開発と応用が遅れたから」などと言われている

日本は1970年~80年代、世界の半導体市場で50%強のシェアを得ていましたが、2019年頃には10%程度まで減っている

要因の1つとして、日本一強の状態に歯止めをかけるために、アメリカが「日米半導体協定」を結ぶよう要求したことが挙げられるだろう

この協定では「日本市場における外国製半導体の比率を20%確保する」といった取り決めがされ、これにより日本は外国製品の購買義務を負う形となった(1986年に締結され、1996年まで継続)。

完全に不平等な協定内容なのですが、これを受け入れたことで日本国内の半導体産業は下火になった

さらに製品に対する考え方の相違も挙げられる。

日本企業は「耐久力があって長く使える質の高い半導体」を作ることに力を注いだ

一方、韓国や台湾、中国などの企業は、「とりあえず数年動けばよい。どうせすぐにモデルチェンジもするから」という発想で国の保護を受けながら短期間のサイクルで製品開発を進めた。

この違いが結果として、日本企業が最先端の半導体開発の場で後れを取る要因となった、といわれている

EVも、この流れに沿って歴史は繰り返しているのだろうか。日本車の内燃機関(ガソリン車)の性能は世界でも優れ、米国ビッグ3の衰退を尻目に伸張し、

さらにはハイブリッドというガソリンと電気の組合せでリッターあたりの走行距離を格段に伸ばし、化石原料の提言という世界課題に最先端で進んでいった

欧州は内燃機関では追いつかず、ガソリンに変わる軽油を使ったディーゼルエンジンでの世界トップを狙うも、排ガス規制テストの不正データ問題で一気にその勢いが止まった

中国も内燃機関でもディーゼルエンジンでも追いつけず、それに変わる技術が必要となったところに、EVという、まだ誰もがスタートラインに立っていない次世代型産業が出現し一気に進んでいった

当時CO2をまき散らしていた米中だが、米国はさすがにEVは無いだろうと思いきや、テスラが一気に世界一になり、

あっという間に2020年7月にそれまで不動に1位だったトヨタの時価総額を、あっという間に抜き去り、一気にEVムードが高まった

気がつくと日本だけが取り残されたのが今の状況かもしれない

EVの心臓部は電池だが、中国BYDは、もともと電池の会社であり、その心臓部の開発と、粗原料そのものも押さえることで、世界展開を急速に広げ、売上ではテスラを抜き、事業として今度は海運業にその手を広げようとしている

日本が半導体の二の舞にならないように世界展開していくには、今の海外の勢いに対し単にEVを追いかけるだけでは限界があるだろう。

今もしかしたら日本の勢いが世界のお手本になるかもしれない展開をしているのが、自動運転バスの開発システムで、

その特徴は産官学共同開発という形式で、全国都道府県で独自のシステムを組んで、完全自動化に向けてスタートアップ企業も参入しており、一気に日本全体で自動運転バスレベル4が動き出すかもしれず、これは海外には無い動きだろう。

EVの遅れのもう一つの大きな要因は、電気自動車は電気がないと動かないという事だ。ガソリンを満タンにするのにンにするのに1分も掛からないけど、

EV車を満充電するのに、いまだと急速充電でも、まだ30分くらいはかかるのではないだろうか。

充電池を入れ替えるという方法もあるけど、今ガソリンはセルフの時代で、キャップを開けてノズルを差し込むだけの作業が、わざわざ思い電池パックをいくつか乗せ換えるなんて手間はかけたくない

だったらということで、走行中充電が出来れば、何もしなくても道路上を走れば勝手に充電されていくと、大きなバッテリの心配も、自宅やマンションへの電源工事も、わざわざ差し込む手間も不要だ

そんな研究をいくつかの機関が行っている。その一つが東京大学大学院新領域創成科学研究科の藤本・清水研究室が複数企業と合同で開発中で、交差点30m前を充電地帯とし、その区間で車体と地面に埋め込んだコイルの間で充電させる

今第3段階として、道路に埋め込んだコイルと自動車の車体の距離を一番近づける事で、充電効率をあげるために、

すべのタイヤの内側に「すべてのタイヤの中に」というコンセプトを立て,受電から駆動にかかるすべてのコンポーネントをホイール内に納めることを目指し,開発をすすめている

これまた、今の自動運転バスのように、各都道府県が一気に取り組んでいけるならば、特に車両数の多い都会では、充電設備は少なくてもEVを走らせる事ができるかもしれない

充電用の電気は、現在太陽光発電の設置も進み、そのうちビルのガラスばかりの窓が全てペロブスカイト太陽光発電装置となり、昼に過充電となっていくならば、

その電気を有効活用していくことで、環境負荷を最大限に低下させながらも、有効活用していく都会のモデルケースとしてどうなんだろうかと、勝手に思いついたがどうだろうか

出典元(写真も)は下記URL参照
https://www.zaikei.co.jp/article/20240211/757120.html
https://www.jsap.or.jp/columns/gx/e2-10
https://asahi.gakujo.ne.jp/common_sense/current_events/detail/id=3046
https://www.manegy.com/news/detail/7934/


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