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Joby、水素燃料電池式eVTOLの840km連続飛行に成功。「都市間エアタクシー」実現へ一歩

【要約】
航空ベンチャーJoby Aviationは、液体水素燃料電池搭載のeVTOLで840kmの連続飛行に成功。都市間エアタクシーの実現に向け前進し、バッテリー式の制約を克服する可能性を示した。

【本文】
空飛ぶクルマeVTOL(electric vertical takeoff and landing)、

直訳すれば電動垂直型(無操縦者)離着陸機、最近ではエアタクシーやエアモビリティともいう

ヘリコプターとドローンを組合せ、かつ自動運転で目的地まで人貨を運ぶことを目的とする

今回万博で有人デモ飛行となりそうだが、その先には無人飛行の実施を目指して、世界各社が競い合っている

世界で最も飛行経験が長く、世界各地でテスト飛行を行い、アラブ初め数百台の受注を既に抱えているトップ企業が、トヨタも出資する米国のJoby Aviation(ジョビー・アビエーション)だ

一般にeVTOLの大きな弱点が、EV、すなわち充電済みの電池で飛ぶので、ヘリコプターのように長距離は飛べず、あくまで近郊のタクシーや遊覧、貨物の近距離輸送に限定されると思いきや、

日本も含めた他社も検討するが、一歩先に出たのが、このJoby Aviationだ

航空ベンチャー企業Joby Aviationは、このたび液体水素燃料電池と水素電気推進システムを搭載するプロトタイプのeVTOLの試験飛行において、523マイル(約840km)の連続飛行を完了した。

試験飛行を行ったプロトタイプ機は、これまでJobyが開発してきたバッテリー式のeVTOLに最大容量40kgの液体水素タンクを搭載したものだ。

エネルギー源となる水素はこのタンクから燃料電池システムに送られ、そこで電気と水、熱を生成する。

そのうち電気はeVTOLの6つのローターを駆動して機体を空中に保ち、推進力となる。一方、もともと搭載しているバッテリーは着陸時に追加で必要となる電力の供給元として利用される仕組みになっている。

Jobyの創設者兼CEOであるJoeBen Bevirt氏は「電気エアタクシーが都市間の移動方法を根本的に変える」とし、

「空港に行く必要もなく、水以外の排気ガスも出さずに飛ぶことができる」水素燃料電池式eVTOLの利点をアピール。

そして、「バッテリー式eVTOLで完成させた設計、テスト、認証作業の大部分は、水素電気飛行の商用化に引き継がれる」と述べた。

2023年、Jobyは早ければ2024年にeVTOLを顧客に出荷し、2025年にエアタクシーの商業運行を開始したいと述べていた。

しかし、バッテリー式のeVTOLは充電が必要になるまでの移動距離が100マイル(約160km)に制限されるため、長距離移動には使えない。

今回の試験飛行は、排出ガスを全く出さない都市間のエアタクシー事業の実現可能性を示すものになったと言えそうだ。

なおJobyは、試験飛行後に着陸した機体にはまだ水素燃料が10%ほど残っていたと述べている。

ちなみに、自動車の分野でも最近はバッテリーだけでなく水素の可能性が拡大しているが、課題とされるのは、いかにして持続可能な方法で液体水素を入手可能にするかというところだ。

現在の水素の製造過程ではCO2が排出されるため、持続可能な水素製造を目指す研究開発が、各国で行われている。

陸上における自動運転車が世界レベルでしのぎを削っているが、空飛ぶクルマも同様に世界での戦いが既に始まっているのだろうか

出典元(写真も)は下記URL参照
https://gadget.phileweb.com/post-80362/


*eVTOLも水素燃料に変わるのか
https://my82p.com/p/r/HSaboz0Y
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