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【読書】言葉はその人自身のうつし鏡

森田真生さんのエッセイは、いつも心を落ち着かせてくれます。
日常的に京都の哲学の道を子どもと散歩する森田さんから見える情景を言葉にするとこんなにも美しいのかと。

森田真生『偶然の散歩』

思索、数学、子供との時間、今という瞬間…
偶然の日々の中で一度きりのすぐ近くにある、永遠をつかみたい――
その思いを胸につづられ、あふれでてきた、詩のような言葉たち。

今回は紙の本を購入しました、紙の色がところどころ変わる楽しい作り。
2017年に著者が日経新聞に連載していたものをはじめ、短いエッセイがたくさん詰まった一冊。

文字通りの「散歩」と思考の『散歩』を行ったり来たりしながら、読みながら散歩しているようなリラックスができます。

独立研究者という著者の知的で自由な思考と、子どもの純粋無垢で予想もできないような発想がこの本の魅力ですが、読んでいると言葉の一つ一つに生命力を感じます。

とくにわたしは、本書に収められている『精進』と『ともにあること』を繰り返し読んでいます。

生き方や人と自然との関わり方として、強く共感し、そういう視点(目線)を忘れずにいたいなぁと思います。


また著者のお子さんに対する、フラットであたたかい眼差しや接し方が本当に素晴らしいです。

子どもの成長や可能性を自然に引き出しているようです。
それを可能にしているのは彼自身の好奇心であるように思えますし、同時に彼の個性と価値観が良い刺激になっているように感じます。

こういうかたちで自分のBeingを言語化する方法もあるのだなぁ感心しました。


ご自身のライフスタイルやライフプランを見直したい人、子育ての気づきを得たい人、日常生活に何か違う視点を得たい人など、幅広い読み手に届いてほしい本です。


森田さんのエッセイは、読むタイミングや気分によっていろいろな気づきをもらえ、ふとした時に読み返したくなる本です。
こちらもオススメです↓

『僕たちはどう生きるか 言葉と思考のエコロジカルな転回』


PS. 森田さんと同い年なんですけどね~。
どこに分岐があったんだろうと毎回思います笑

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