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手話の世界、それってヤバ。と思った話。この話題はタブーかもしれない。(その1)

▶ Contributions(寄稿)yuka (BeOneプロジェクト代表)
※私ども「ハニポ」 はBeOneプロジェクトの活動・運営を無償サポートしています

手話歌がやりたかったんじゃない。音楽を共有したかった。

私は聴者で
手話歌動画をリモートで作る事をメインとした活動をしています。

BeOneプロジェクト (旧:BeOne手話ソングプロジェクト)
・活動拠点は こちら ←click hear
・HPは こちら ←click hear
・サイトまとめは こちら ←click hear

手話そのものに興味があるというより
「どうやったら 聴こえない方も含めて
             世界中の人と大好きな音楽を 共有できるものか」
といったところに興味があって始めた事だったので
手話習いた~い!手話ベラベラになり~い! 
などと強くは思っておらず(ごめんなさい、手話は好きです♪)

手話というより、手法は 手話でも ダンスでも 小説でも なんでもいいから
聞こえない方とも一緒に楽しみたい。
聞こえない方々のご不便がなくなればいいのに


聞こえない方だけに特化したいワケでもない
という温度感で生きています。

その為、私どもの活動で手話を使う目的としては
「難聴/ろう/手話に対して、意識も知識も縁もなかった聴者が
 難聴/ろう/手話の事や、バリアフリーを考えるきっかけ・入口になる事」

と、割り切っています。

※プロジェクト自体の主旨は
「BeOneという曲を広く・未来へ繋ぎ、聴き続けられる曲にする事」です。


「手話の世界を外から眺めている者」として、手話の世界に巻き込まれて行った

これまで、「手話歌ってどうなの?」「音楽をどう思っているの?」
「どうやって聴こえるの?どう感じるの?」 という事を知りたくて、
難聴/ろう者さん・CODA・DEAF・手話ネイティブ/手話初心者 等々
たくさんの方に、お話を聞いてきましたが
もう、奥が深すぎて、全部理解&把握するのは難しいと自分で結論付けてます。

難聴/ろう/手話に対して、何の知識も偏見もなかった故に
どの立場の方の お話も 愚直に受け止めるしかなく

・聞こえる/聴こえない
・手話ネイティブ/手話初心者
・難聴/ろう

いろんなトコロで、解り合える/解り合えない などとやっているトコロに
「手話の世界を外から眺めている者」として、巻き込まれて行きました。

そんな中、「それは知らなかった、驚いた」という話を聞いたので
記録を兼ねて、ここで共有します。


「やりがいのある仕事だが…」合格に10年超、専門性高く 担い手不足の手話通訳士の現実 (西日本新聞)

下記ニュースをネットで見かけ
コミュニティ(Instagram)のストーリーで流したところ
通りすがりのAさんが、情報を寄せてくれました。

・ヤフーニュース 記事はこちら ←click hear 
・西日本新聞 記事はこちら ←click hear 

記事を要約すると

・国内の聴覚障害者 約44万人に対し
 認定
の手話通訳士(日本手話通訳士協会会員)は2392人
・認定試験…31年間の平均合格率は15%。平均年齢47・4歳
 男女別では女性が大多数
・資格を生かした職業に就いた人は37・6%
 平均給与は月額約17万9千円で、非正規雇用が6割超
・認定試験合格までの学習時間は平均で10・4年

要は

めちゃくちゃ苦労するワリに、社会的評価や労働環境が悪い」からの
「若い人が、やるワケがない!といった状況にある」

Aさんも、真面目に10年近く手話を習っており、
この記事の内容を見て「正に自分の事!」と感じたとのことでした。

で、下記の様な心境や、手話の世界の状況を教えて下さいました。


真面目にやればやるほど、損する「手話の世界」

▶ 手話は(手話通訳は)、真面目にやらないとちゃんと伝えられないのに、真面目にやる程、損する世界

▶ きちんと習った人は、手話通訳者ではなく、もう一段階上の「手話通訳士」の資格を取るまで、手話で稼いではいけない
 (手話の資格がないのに、それで儲けてはいけない)

▶ 手話をするのが、女性が多いのはなぜか知ってますか?稼げないからです

▶ でも、見様見真似で、手話を習ってない聴者が「手話」で稼いでいる現実がある

▶ それは例えば、エンタメの世界
 手話を売りにしている聴者エンターテイナーは手話資格者ではないが、「手話」をする事で儲けている

▶ そのほか、SNSの世界でも、会費を払って本当は手話を教えてはいけない人が手話を教えたりしている

▶ 自分は、真面目に手話の正規の入口を通ろうとしてる為、逆にそういった活動が出来ない、制限されている

▶ そういうのを見ると、真面目に、きちんとした資格を取ろうと思っている自分は、なんなのかと思う

※有資格者等については、聴者で手話をやっている人に限った話です


理不尽な世界・・・手話は好きだけど、もうやりたくない?

この話、超~ショックでした!!! 色んな意味で!!!
私たちの活動は、完全に無償…というより、お楽しみとしてやっている活動であり
前出の「缶バッヂやカードの配布」も、完全に私のポケットマネーで制作・無償配布。
手話歌の振付を教える → 結局 手話を教える事になっていますが、無償で行っております。

動画制作(エンタメの類)も、時間も労力もかかるワリに、誰の収益にもならずに
多くのメンバーの時間や労力を お借りしながら、活動しています。

余談ですが、そもそも
私たちが広めたい「BeOne」という曲名を冠に収益が発生する事
日本の音楽業界を牽引する大物アーティストさんへの冒涜になると思っているので、そこを徹底しているというのもあります。
参考:BeOneという曲について ←click hear 


私どもの活動は、
▶ 難聴/ろう者さんにも縁もなく、手話に対して意識も知識もなかった
 
ところから この活動を始めた事
完全に収益等が発生しないトコロで活動している事
▶ 難聴/ろう/手話に縁のなかった人に対して、「知る」きっかけになる事
 
を目指していて、ガッツリ手話をやるコミュニティではない

等の内容から、Aさんは当コミュニティを快く応援してくださいましたが
なんと理不尽な世界なんだろう! と、ちょっと嫌になってしまいました
手話の世界とか業界の仕組みってものが。

手話に対する個人的な温度感は低いものの
手話が広まったらいいな、そういう活動に繋がったらいいな~
とは思っていたので。
Aさんのお話を聞いていて、胸が痛くなってしまいました。

その2に続く←click hear


※私ども「ハニポ」 は「BeOneプロジェクト」の活動・運営を無償サポートしています

▶『ハニポ』
・活動拠点➡ 『ハニポ』手話歌の入口コミュニティ 
(Instagram / @honeypaw.music )

元々は「BeOne手話歌」の活動をきっかけに「BeOneプロジェクト」という企画で繋がったメンバー数名が、BeOneプロジェクトの活動のサポートをする目的で2021年に発足。

その後「手話に特化した活動」に幅を広げ、ボランティアで手話を教える、
教育機関への手話歌活用の投げかけなど、様々な活動と啓蒙を行うチームへと進化。

テーマは「手話への壁を低く、楽しく」
1000の単語でネイティブな手話言語が出来る人を10人作るより
10の単語で簡単な挨拶が手話で出来る人を1000人作るという活動を行っています。

▶『BeOneプロジェクト』(旧:BeOne手話ソングプロジェクト)
・発信拠点➡
 参加型 音楽コミュニティ♪『BeOneプロジェクト』 BeOne手話歌公式
(Instagram / @miura0824yuka.beone )

「音楽で繋ぐ」 をテーマに、誰でも共に音楽を楽しめるようにと願いを込めて2020年4月に発足。

楽曲 「BeOne~僕らにできる事~」 をきっかけに、代表作「BeOne手話歌」のほか、ダンス、歌、演奏、手話歌 等 様々な表現方法で音楽を奏でる 「リモート動画制作」 を行い、誰でも参加できる、誰とでも音楽で繋がれる場を作っている、SNS上の 音楽サークル。 (非営利団体/参加費無料)

2023年までに 参加者延べ人数700名を越え、
動画制作だけでなく、多様性を認めあうきっかけ作りの交流の場ともなっています。


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※当記事は手話初心者が手話通訳士さんのお話を元にしております。情報等に間違いがありましたらぜひ、ご指導・ご指摘のほどをお願い致します。


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