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手話の世界、それってヤバ。と思った話。この話題はタブーかもしれない。(その2)

▶ Contributions(寄稿)yuka (BeOneプロジェクト代表)
※私ども「ハニポ」 はBeOneプロジェクトの活動・運営を無償サポートしています

(その1)の続き ←click hear

頑張って学ぶほど、心が折れる 聴者の「手話」とは

そんな仕組みを作っておきながら 聴者が手話をすると、
今度は手話ネイティブの方々から「伝わらない手話をしないで欲しい」といった意見も出て来くる、という風潮が、少し前に手話の世界でありました。

当チームは「手話に縁がなかった、手話をやろうとしたこともなかった」
というメンバーが多く、
誰が見ても、手話のド初心者がやっていると判る動画を制作している事もあり、当チームに対して 直接、何か言われた事は殆どありません。
(協力的な 難聴/ろう/DEAF の方が多く、むしろ大変感謝しております)

しかし、参加者メンバーの中には
「これまで、難聴/ろう者さんと通じ合いたいと思って、頑張って手話を学んでいたが、途中で心が折れてしまった」
というメンバーが数名いた事から、彼らの声を代弁して、下記のようなメッセージ動画を作った事もあります。
「手話ネイティブではない僕らにできる事 ~手話の世界を変えて行こう~」 ←click hear

この動画では、結論として
「仕組み自体変えなきゃ、世界は変わらないんじゃない?」
「手話の世界の中にいる人だけでやってても、変わらないんじゃない?」

という事を言っています。


心のバリアフリーって?マイノリティとマジョリティの逆転

聴者で手話に携わっている事で、活動の中で、私達も
「わかり合いたいの?」
「手話は聴者に使えるワケないと思っている?」
「本当は、聴者に手話を使って欲しくないのかな?どっちななんだろう?」
と思うーンは これまでにも ありました。

手話の世界に入ったら
手話を使えない聴者がマイノリティで、
手話を使える手話ネイティブがマジョリティになり、
「あー、マイノリティになるって、こういう気持ちになるんだ」と
難聴/ろう/DEAF の方々の ご苦労と 同一上に並べてはいけませんが、
感じたトコロがあります。

そうか、こうやって いつまでも 難聴/ろう者 と 聴者 は、
わかり合いたい、イヤ やっぱり わかり合えない というのを
ずーっと繰り返して来たんだな、というのを、肌で感じ、
心のバリアフリーってなんだろう?と、考えずにいられませんでした。


もう、聴者に「手話」を使ってもらう事は無理かもしれない

このような手話の世界の仕組みも、
聴者の私には解らない 難聴/ろう文化、DEAFの方々のご尽力、様々な過程や理由があって現状となっているのでしょう、けれども

手話の世界・業界の中身を、外側から見て
「ふ~ん?え~?そうなんだ~?」などとやっている自分にとっては
「もう、聴者にも手話を使ってもらうなんて無理かも」と思い始めてます。

だって、教える人が育成される環境に無いのですから。

あくまで
・難聴/ろう/CODAなどDEAFの方々当事者 か
・ものすごく苦労して、理不尽な思いをして、資格を取った人
しか、手話を教えられないんでしょう?

私達の活動には、目指したい事がいくつかありますが、その中に
「国語、英語、手話、みたいに、
   手話が義務教育で使われるようになったらいいのに!」
という思いもあったのですが

それ、手話の資格のない教師が教えていいもの?
それとも、ネイティブの方を講師として迎え入れてやっていくもの?

・・・など、整備しなくてはならない事も出てくるだろうと考えると、
まだまだ道は遠いな~・・・と呆然としているトコロです。

今、答えは出ないし、私が出すものでもないのですが。

その3に続く ←click hear



※私ども「ハニポ」 は「BeOneプロジェクト」の活動・運営を無償サポートしています

▶『ハニポ』
・活動拠点➡ 『ハニポ』手話歌の入口コミュニティ 
(Instagram / @honeypaw.music )

元々は「BeOne手話歌」の活動をきっかけに「BeOneプロジェクト」という企画で繋がったメンバー数名が、BeOneプロジェクトの活動のサポートをする目的で2021年に発足。

その後「手話に特化した活動」に幅を広げ、ボランティアで手話を教える、
教育機関への手話歌活用の投げかけなど、様々な活動と啓蒙を行うチームへと進化。

テーマは「手話への壁を低く、楽しく」
1000の単語でネイティブな手話言語が出来る人を10人作るより
10の単語で簡単な挨拶が手話で出来る人を1000人作るという活動を行っています。

▶『BeOneプロジェクト』(旧:BeOne手話ソングプロジェクト)
・発信拠点➡
 参加型 音楽コミュニティ♪『BeOneプロジェクト』 BeOne手話歌公式
(Instagram / @miura0824yuka.beone )

「音楽で繋ぐ」 をテーマに、誰でも共に音楽を楽しめるようにと願いを込めて2020年4月に発足。

楽曲 「BeOne~僕らにできる事~」 をきっかけに、代表作「BeOne手話歌」のほか、ダンス、歌、演奏、手話歌 等 様々な表現方法で音楽を奏でる 「リモート動画制作」 を行い、誰でも参加できる、誰とでも音楽で繋がれる場を作っている、SNS上の 音楽サークル。 (非営利団体/参加費無料)

2023年までに 参加者延べ人数700名を越え、
動画制作だけでなく、多様性を認めあうきっかけ作りの交流の場ともなっています。


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