殺してしまいたいほどすき。〜サロメを読んで〜

画像1


どうしてもほしくて

どうにもならないもの。

どうしたら手に入るか ずっと考えていて、どうにも行き詰ってしまう。

サロメにとって預言者ヨカナーンに寄せた恋心こそ、まさにそれだった。

一目ぼれしてしまったサロメはヨカナーンのくちびるに口づけをすると

ヨカナーンに宣言してしまったことで、あまりにも有名な版画

ビアズリーのヨカナーンの首を皿に載せ口づけをする場面となる。

(全くの余談だが 高校からの友人が ビアズリーの版画を持っていて

ルーブル美術館からのオファーによって売却したと聞いた。なんかすごいと当時思っていた)


画像2

★★★★★

このところ

愛とか恋とかについて考える本を続けに読んでいるので

いろいろなことを考えてしまうのだが

およそ世の中には 考え及ばない思いと言うものがあるのだなと感じる。

ふと 阿部定を思い出す。

画像3



これもまたすごい話で。

画像4


ただ 私は

八百屋お七にしろ サロメにしろ、阿部定にしろ、 安珍と清姫の清姫に にしろ

自らを保てなくなる程 誰かを恋し 愛し、その感情から、やらかしてる。 とおもうと

自分勝手な愛情だよとか、自分本位だよねとか 

相手の気持ちを考えていないよねとか。

そういわれたとしても、わたしは

サロメや、阿部定 お七、清姫の気持ちの方が

分かる。

恋愛はもともと身勝手な気持ちもあるような?

恋愛はより多く愛したものが不利とか。。。


よいかわるいかわからないけれど

相手にのめりこんで

破滅してしまうほどの恋愛って

わたしは その感情の激しさに 

どうしょうもなく 

惹かれてしまう。

むかし、大島渚監督が 

阿部定事件を基にした映画

カテゴリーがアダルトなので おすすめしてよいか迷うが そういう映画もあるということだけ

画像5


紹介しておく。


この記事が参加している募集

推薦図書

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?