殺してしまいたいほどすき。〜サロメを読んで〜

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どうしてもほしくて

どうにもならないもの。

どうしたら手に入るか ずっと考えていて、どうにも行き詰ってしまう。

サロメにとって預言者ヨカナーンに寄せた恋心こそ、まさにそれだった。

一目ぼれしてしまったサロメはヨカナーンのくちびるに口づけをすると

ヨカナーンに宣言してしまったことで、あまりにも有名な版画

ビアズリーのヨカナーンの首を皿に載せ口づけをする場面となる。

(全くの余談だが 高校からの友人が ビアズリーの版画を持っていて

ルーブル美術館からのオファーによって売却したと聞いた。なんかすごいと当時思っていた)


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★★★★★

このところ

愛とか恋とかについて考える本を続けに読んでいるので

いろいろなことを考えてしまうのだが

およそ世の中には 考え及ばない思いと言うものがあるのだなと感じる。

ふと 阿部定を思い出す。

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これもまたすごい話で。

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ただ 私は

八百屋お七にしろ サロメにしろ、阿部定にしろ、 安珍と清姫の清姫に にしろ

自らを保てなくなる程 誰かを恋し 愛し、その感情から、やらかしてる。 とおもうと

自分勝手な愛情だよとか、自分本位だよねとか 

相手の気持ちを考えていないよねとか。

そういわれたとしても、わたしは

サロメや、阿部定 お七、清姫の気持ちの方が

分かる。

恋愛はもともと身勝手な気持ちもあるような?

恋愛はより多く愛したものが不利とか。。。


よいかわるいかわからないけれど

相手にのめりこんで

破滅してしまうほどの恋愛って

わたしは その感情の激しさに 

どうしょうもなく 

惹かれてしまう。

むかし、大島渚監督が 

阿部定事件を基にした映画

カテゴリーがアダルトなので おすすめしてよいか迷うが そういう映画もあるということだけ

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紹介しておく。


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