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何もなかったから歌手になれた!?杏沙子が実践した鳥取でのクリエイティブ術〜前編〜




こんにちは!
『鳥取を上機嫌に』をテーマに鳥取の最新情報をお届けするローカルメディア「鳥取マガジン」です!



鳥取から大きく羽ばたいた先輩たちと、鳥取出身だからこそできる夢の叶え方を見つける鳥取マガジンの新規連載企画。

その名も「Be:come

第一回は...東京を拠点に活躍を続けるシンガーソングライターの杏沙子さん!

代表曲「アップルティー」はYouTubeにて926万回以上の再生数を記録。
鈴木愛理さんをはじめとしたアーティストとコラボするなど、今や日本のエンタメシーンで唯一無二の存在感を放っています

8月末には母校である鳥取西高の文化祭でライブを行い、母校への凱旋公演も果たした杏沙子さんにご自身のアーティスト人生にどのように“鳥取”が関わっているのかに迫りました。


2023年母校の鳥取西高での凱旋ライブ



杏沙子さんプロフィール


群を抜いたポップセンスと、チャーミングな歌声を併せ持つ、鳥取県出身の女性アーティスト、杏沙子(あさこ)。
作詞家・松本隆に影響を受けた表現力豊かな詞世界を、超絶キャッチーなメロディーに乗せた楽曲が高く評価される。


杏沙子Official HP




前編


「私もいつかステージに立つ存在になりたい」そう決意をしたある夜の出来事


ーー鳥取マガジン新規連載企画のトップバッターを努めてくださりありがとうございます!

こちらこそこのような機会をくださりありがとうございます!


ーーいきなりではあるんですが、今回の企画の話が来た時ってどういう印象を持たれましたか

今振り返ってみると、特に高校生が自分の将来の可能性を広げられる時期だと思うんですよ。
ただ、私は当時自分の活動を広げていく場所もないし手段も分からないからできなかったこともたくさんあったんですよね。


ーー杏沙子さんにもそんな時期があったんですね

でも、高校生は自分から足を運ぶことも許される時期じゃないですか。
何かが少しでもヒントやきっかけとなって、読んでいる方の可能性を広げる第一歩につながったらなって思います。


ーー杏沙子さんの学生時代の思い出を挙げるとするとどんなものが思い浮かびますか

高校の頃は入っていた吹部(吹奏楽部)のスケジュールが激しすぎて、たまの休みに鳥取駅前にあったミスドにみんなで集まってたくらいしか思い出がないんですよね。
その一方で中学は引くほどプリクラ撮ってました(笑)。
なんであんなにプリクラ撮ってたんですかね(笑)。


ーー早速鳥取を感じるエピソードだ...

あ、でも、エンタメに触れたタイミングでいうとイオンにファンモン(FANKY MONLEY BABY’S)さんが来たんですよ。
よくプリクラ撮ってた友達とファンモンさんのライブを聞きに行って、握手した手を「もう手洗わない!!」って言い合うくらい感動したのを覚えてます...嬉しかったな〜。


ーーそれが初めてみたライブだったんですか

人生最初のライブは中一の時に島根の松江で見た、いきものがかりさんのライブです。
母が誕生日プレゼントにチケットを買ってくれてて行くことができたんですけど、ライブの一曲目から号泣しちゃって...
そこで私は決意したんですよね。
「私もいつかステージに立つ存在になりたい」って。
今振り返ってもあの時が人生で一番強く自分の未来を誓ったタイミングでしたね。


ーーいきものがかりさんのライブを聞いた時が杏沙子さんの人生のターニングポイントだったんですね

島根から鳥取への帰り道に暗がりの車内でライブのことを思い返しながら、「絶対に歌手になるんだ!」って繰り返し誓ったのを覚えています。


ーー私(鳥取市出身)も小6の時に米子で初めて見たスキマスイッチのライブで泣いたことを思い出しました。もう実在しないんじゃないかって思っていた存在が現実にもいたんだ!って感動もあった気がします…


そうですよね。
好きなものに触れる機会が本当に大事だと思うんです。
もしライブに行けてなかったらそもそもなりたいって思いすら湧き上がってこなかったかもしれないですね。


高校野球の応援でトランペットを演奏していた杏沙子さん



人生を変えたライブの背景にあったつながりの連鎖


ーーただ、理想の存在が目の前に現れても、自分がその存在になるまでの道筋ってなかなか描けないと思うんですよ。初めてライブを見た後の中学校生活は何をされていたんですか

憧れはしたけど自信もないし、歌もみんなに聞いてもらえるようなものではないと思っていたので、ひっそりと作詞ノートみたいなものを作っていました
ただ、作詞をしていることを周りに知られたくはなくって...
やっぱ現実味がないし、それを口にしたところで笑われるなって思っていたので親にも言わず、鍵のかかる引き出しに入れてました。


ーー高校に上がってからその生活は変化していったんですか

高校では音楽に触れたかったので吹部に入りました。
そしたら吹部の先生の奥さんが合唱部の顧問で、二人しかいない合唱部を救うために吹部の数人が合唱部に参加することになったんですよ!
そこで初めてみんなの前で歌う機会があった時に、先生から「上手いな」って言ってもらえたのを覚えています。


ーー吹部への入部からつながりが生まれたんですね

このつながりはそれだけじゃ終わらなくって、合唱で私の歌を聞いた吹部の先輩が「文化祭でバンドを組むんだけど一緒にやらない?」って声をかけてくれたんです。
そこでバンドを組んで、文化祭の二日目に歌ったのが人生初のライブで、みんなの前で歌っている時に「やっぱこれだ!」ってなったんですよ


記念すべき人生初ライブ✨


ーーつながりの好循環が生まれてる...

そんな経験をしてたら、高三の時に進路決定も迫ってきていたので、初めて母にオーディションを受けたいって言ったんですよ。
でも、「二兎を追うものは一兎をも得ずだから、やるんだったら大学受かってからにしなさい』って反対されて...
それで絶対鳥取を出るぞって誓ったんですよね。
その時にいきものがかりは横浜だったなって思い出して横浜の大学を志望校にして、受かるためにものすごく勉強しました(笑)。


ーーある意味、音楽をするための大学受験だったんですね

鳥取にいる頃は本当に何をしたらいいか分からなくて...
でも、鳥取にいた時は目の前にある歌に関するものを全部やりました
それこそオーディション受けたりはなかったんですけど、バンドのボーカルや声楽にも挑戦したりしていましたね。


ーー色々経験していた中でこれだ!って思えるものはやっぱりバンドのボーカルだったんですね

車の中で母がかける音楽に合わせて歌ってはいたんですけど、人前で歌うことは初めてで。
一人一人に向けて声を届けるんだ、表現するんだっていう感覚がハマったのかもしれないです。


合唱に参加する杏沙子さん



「暇だからこそその余白を埋めようと、自分の心と体は好きなものを欲している。」 今の曲作りを支える鳥取での習慣


ーー鳥取にいた頃って将来のイメージはどれくらいついていたんですか

ないですないです!
ただ、いきものがかりさんのライブを中一の時に見て、高二の時に初めて人前で歌った経験からはっきりと自分のゴールが見つかった感覚はありましたね


ーーやっぱり初めて経験した時に心が大きく揺れた二つの経験が大きく影響してるんだ…!

ただ、進みたい道はわかったけど、どう進んでいったらいいかはわからなかったんですよね。
当時は歌手になることは現実的じゃないと思ってたから、親や友達にも言えないし、湖山池を眺めながら漠然と東京に出てオーディション受けるしかないのかなとか考えてたりしました。


ーーなかなか将来へのイメージが湧かない中でモチベーションを保ち続けられたのはなぜでしょう

歌を歌い続けてたことなのかな…


ーーそれはお母さんが車で流していた曲をですか

そうです!
あと当時はレンタルCDを10枚借りたら安くなるっていう理由で、たくさんCDを借りて好きな曲をかけてもらって車の中でずっと歌ってました(笑)。
好きな曲だから、飽きずに楽しく歌い続けられたのもありますし、当時は合唱や声楽で歌う機会ももらっていたので、歌うことが楽しいなって実感し続けられる日々を送れていましたね


ーー継続の秘訣は楽しむことだったんですね

振り返ってみると、とにかく楽しかったですね。
聞いてもらうこともそうですし、好きな曲を聞くこともだし。
それにちょっとでも先生に上手くなったね、って褒められることも嬉しかったです。
そういったこと一つ一つがモチベーションになってたな。


ーー歌のモチベーションが勉強にもつながったわけですもんね

そうですね、勉強しないと鳥取から出られなかったので(笑)。


今は鳥取に時々戻って高校生とラジオ番組で共演されています


ーー勉強の支えも音楽だったんですか

あんま言っちゃいけないかもですけど、自転車通学中も音楽をずっと聞いてたんですよ。
私、通学に40分〜50分かけてたんですけど、その時間って暇じゃないですか(笑)。


ーー確かに…

その時間に自分が好きな曲を探して聞き込めるし、聞き込むにつれてこの人こういう風に歌うんだとか、こういう風に歌ったら上手くなるのか…とか研究の時間になってました
通学の暇な時間こそが大切だったんだって思います。


ーー苦痛に感じている人もいるかもしれない行き帰りの時間が杏沙子さんにとってはかけがえのない時間だったんですね

道を走りながら好きなアーティストの曲を聞いた時間の長さの分、その歌詞やリズムは自分の体に刻まれているから、曲を作るっていう上でもあの時間は必要だったなと思います。


ーーすごく詩的な表現だ…

時間があるって、田舎ならではだと思うんですよね。
暇だからこそ、その余白を埋めようと、自分の心と体は好きなものを欲している。
来月のCD借りるの楽しみだなって待ち遠しく思いながら、今月借りたCDを擦り切れるまで聞くっていう日々は本当によかったですね。


心に染み込んでくる杏沙子さんの歌は鳥取での時間と深く結びついていた…!


後編では、上京した杏沙子さんが鳥取で培った経験を活かし、どのようなプロセスをたどり現在の活躍に至るのかに迫ります…!
お楽しみに!

⬇️後編の記事はこちらから



杏沙子さん最新情報


▼最新LIVE情報▼
杏沙子ワンマンライブ「SUMMER IS OVER.」
配信チケットはこちら🎟(アーカイブは10/22(日)23:59まで)
https://asako.zaiko.io/item/359477

▼最新リリース情報▼
8/16(水) 配信シングル「夏をキライになっても」リリース!
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🎥https://youtu.be/_VCLHvzzrsQ

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デザイン:KENPI
インタビュー・編集:エンドウレイ
写真提供:杏沙子さん
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