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【旅レポ】 食べまくり台北之旅2023

コロナ禍の影響で2019年以来の台湾です。4月に3泊4日で台北のグルメと買い物を満喫。11時半に台北松山空港に着いて食べまくり開始。物価高騰によりほぼ全てが値上がりしていましたね。最新の価格を表示しています。
食べまくり" を強調して分割ではなくあえて一括投稿します。

1日目

13:00 蘭芳 麵食館 ★

南京復興駅の出口2から徒歩4分。お昼時を過ぎていたので待ちは2組。
外帯のカウンターの横にタブレットがあって順番を待つ「候位」を選択して、人数をインプットすると番号シートが印刷されます。5分程度で席を案内されました。QRコードでも注文できますがLINEアプリをインストールする必要があったので、日本語メニューをもらって紙でオーダー。

看板メニューは、蘭芳花椒麺。15種類の香辛料をブレンドしたオリジナルソースで、従来は辛さを選べたようですが、辛さマークは1つで「小辣」のみ。炒めたひき肉、葱、パクチー、刻み玉葱などが入ったスープは見た目は赤いですが、唐辛子も花椒もちょうど良い味付けで、麺を食べ終えても飲みたくなるスープでした。

蘭芳花椒麺

注文したのは、
・蘭芳花椒麺(90元)
・涼拌黄瓜(35元)

14:25 珍奇順牛角專賣店 ★

MRT淡水信義線に乗って終点の淡水で下車して淡水老街へ。
淡水老街の本通りにある、三峡で有名なクロワッサン店の支店。テイクアウトのみで、オリジナルの原味と黒糖味は35元でそれ以外の抹茶紅豆や巧克力(チョコレート)などは40元。もちろん1個から購入できます。

日本のデニッシュ生地の軽いクロワッサンのイメージとは違って、バターが強いずっしり系ですが、見た目ほど硬くはなくて焼きたてなので、外はサクサク、中はフワフワもっちりで美味。看板にある「手撕包」はシフォンケーキのようで明らかにフワフワ生地のケーキですが大きいので断念。

注文したのは、
・原味香酥牛角(35元)

14:35 阿香蝦捲 ★

淡水にはたくさんの蝦捲と魚丸の看板があります。その中で蝦捲の名店といえばこちら。日曜日だったので淡水老街はローカルの人たちで混雑していて行列を覚悟していましたが全然ガラガラで拍子抜け。

蝦捲といっても海老の塊が入っているのではくて、海老と豚肉のすり身に葱などを加えてワンタンの皮で巻いて油で香ばしく揚げたもの。熱々を提供してくれるので、お好みでソースを塗って食べます。今回はチリソースにしてみました。ちょっと揚げ過ぎですが、ビールのお供には最高です。

蝦捲

注文したのは、
・蝦捲 1串3個(30元)

14:40 可口魚丸 ★

阿香蝦捲の隣にある五十年老店淡水可口魚丸で定番のスープ。内用は閉鎖されていて外帯のみ。店頭でお姉さんが手際よくカップに、熱々の魚のすり身団子4個とスープを入れてくれます。

すごく透明なスープで、もう少し出汁が効いているかと思ったら意外と薄味の印象。団子は歯でかじるのも躊躇するほどの熱さで、団子の中には豚肉のミンチが隠れていました。

魚丸湯

注文したのは、
・魚丸湯(40元)

14:55 自家烘焙不限時咖啡庁 ★

淡水老街で屋台系の食べ歩きの途中に喉を潤したくなってカフェを探していたところ発見。老街の中で一際近代的なオシャレな雰囲気のコーヒー専門店「SOMNI Coffee Roasters」です。1階でオーダーして、2階でイートイン。今は3階は男性トイレ以外はCLOSEとなっていました。

アイスのコーヒーラテを注文。焙煎を選ぶことができてオススメのmidium roastに。量はたっぷりで、ゆったりとした空間で美味しいコーヒーを飲み喉を潤し休憩タイム。

咖啡拿鐵 OATLY Coffee Latte

注文したのは、
・咖啡拿鐵 OATLY Coffee Latte(180元)

15:35 淡水紅毛城

淡水老街から海岸沿いを5分くらい歩くと右手にオレンジ色の建物を発見。17世紀初めにスペイン人によって建設されて、長年英国領事館として使用されていた赤い外壁の城です。城からの見晴しは抜群で、淡水の街と海岸を一望。入館には80元かかりますが、施設内は自由に拝観できます。ちなみにローカルの人だけで日本人は誰も会いませんでしたね。

16:05 小白宮

紅毛城から隣接する真理大学沿いに淡水老街方面の戻った小高い丘に「小白宮」があります。正式名称を「前清淡水關稅務司官邸」と言い、スペイン風の回廊建築様式の中国清王朝が淡水に設置した税関役人の邸宅で、紅毛城の入場券を見せると無料です。白く美しい外観が素敵でした。

17:00 淡水漁人碼頭

小白宮から多田栄吉故居に立ち寄ってから海岸沿い歩いてからUberを利用して淡水漁人碼頭へ。夕日スポットで有名ですが今日は残念ながら曇り空。情人橋を渡って桟橋に出て写真は撮りました。ローカルの人が溢れていて帰りはかなり混雑すると予想して、連絡船で淡水老街に戻りました。わずか15分の船旅ですが、海風を受けて気持ち良いクルージングでした。

19:15 雙連高記水餃店 ★

淡水からの帰りもMRT淡水信義線を利用。夕飯は、雙連駅から直ぐの民生東路沿いにある水餃子の名店。平日と土曜日の16時までは同じ場所で「三五水餃」が営業していますがメニューは同じ。ほぼ歩道という場所で、山盛りの具材から手際よく餃子を包んでいます。外帯の人が結構いますが、内用は空いていたので待ち時間ゼロで店内へ。店内は10席程度のカウンターのみ。

メニューは小菜を除くと、黄韮餃子と酸辣湯のみとシンプル。程なく具材たっぷりの酸辣湯が到着。酸味は控えめで酸っぱいのが苦手な人も大丈夫かと。水餃子は評判通りで、プリプリもちもちの皮で黄韮と豚肉のみで生姜とかニンニクが入らずシンプルなので、どんどん食べられます。黄韮は日本ではほとんど生産されていない食材で、ニラ独特の強い匂いがありません。そして卓上にある調味料がまた美味しい。黒酢にチリソースを混ぜたタレがオススメです。

韮黄餃子
酸辣湯

注文したのは、
・韮黄餃子 10個(70元)
・酸辣湯(35元)

2日目

7:55 秦小姐豆漿店 ★ 

今回の旅行で最初の鹹豆漿に選んだのはこちら。
MRT小巨蛋駅から少し離れた所にあるのでUber利用。地元の人たちに人気の豆漿店。今は店内の席は無くて外にテーブルが2つだけですが、外帯の人ばかりなので問題ないかも。同然ながら日本語は伝わりませんが、日本人だとわかると日本語メニューをくれます。テーブルを確保してからレジに行ってオーダーと支払いを済ませると席まで届けてくれます。

鹹豆漿は、味濃いめで具材がたくさん入っています。豆腐は形がしっかりして崩して食べる感じ。酸味も程よくて1杯目の鹹豆漿としては大満足。一緒に頼んだ蛋餅もボリュームがありそうですが、皮が薄くてシャキシャキ野菜が多いのであっという間に完食。鹹豆漿との相性はピッタリです。レジ横のケースに鹹酥餅が売っていたので葱味を購入。オレンジピール入りの有名な豆漿餅はメニューにバツが付いていて、店員にも聞いてみましたがSOLD OUTでした。次回のお楽しみ。

鹹豆漿
獅子頭蛋餅

注文したのは、
・鹹豆漿 小椀(35元)
・獅子頭蛋餅(65元)
・鹹酥餅(17元)

9:00 鼎元豆漿 ★

金峰魯肉飯に行ったら閉まっていたので歩いて鼎元豆漿で2杯目の鹹豆漿。すでに蛋餅は食べているので、シンプルに鹹豆漿だけを食べる目的で訪問。内用は30人ほど座れるスペースがあって基本は相席。カフェテリア方式でお盆を持って、店員に直接注文して支払いをします。当然ながら日本語は理解してもらえませんが、注文できないとわかるとラミネートされた日本語メニューと赤鉛筆を渡されるので、そこに希望を書き込めば問題なく注文できます。

ここでは、加蛋、つまり卵を入れた鹹豆漿にしました。定番の葱、干し海老、油條や搾菜がトッピングされた鹹豆漿に生卵を溶いてもらって黄色になった食べるスープが登場です。秦小姐豆漿店とは真逆のサラッとした豆乳感が強めでした。鹹豆漿といっても全然違いますね。個人的には卵風味が強くなるので原味にすれば良かった。甜豆漿に油條や蛋餅を食べている地元の人もたくさんいました。

鹹豆漿加蛋

注文したのは、
・鹹豆漿加蛋(40元)

9:25 中正紀念堂

鼎元豆漿から徒歩数分の台北のシンボルといえる中正紀念堂。建物とシンボルともいえる蒋介石の席座像の巨大さには毎回圧倒されます。1階の蒋公文物展視室は前回じっくりと見学したので今回はパス。ここから徒歩で永康街に行こうと思っているところで雨脚が強くなってきました。

10:20 光合箱子 東門店 ★

中正紀念堂から工事中になっていて仮店舗の南門市場を過ぎることから雨が強くなり金山南路に入ったら土砂降りのために足止め状態。何とか近くのカフェを探して移動しました。偶然見つけたお店は台南発の自然派のカフェで毎日20種類近い旬の野菜や果物を用意して特にボリュームあるブランチがオススメのようです。今回は雨宿りの滞在でしたが、店内の雰囲気も良くて次回は食べてみようかと。台北市内に何店舗かあります。

原味拿鐵(ラテ)

11:00 手天品社區食坊

無添加・無着色・無香料にこだわったナチュラル志向の手作りお菓子屋さん。入って右手に3種類の鳳梨酥が販売。商品の説明は日本語併記です。鳳梨酥が2個入れられるかわいいギフトボックスは今は提供しておらず、10個、20個入りの箱だけなので、バラ売りでプレーン鳳梨酥、如意捲(シナモンクッキー)と餅乾(クッキー)をいくつか購入しました。

小さめに見えますが厚みがあってずっしり感がある鳳梨酥。生地はサクサクで餡には表記のように冬瓜が練り込まれていてバランス良し。ちなみに、パイナップルケーキは「土鳳梨酥」はパイナップルのみですが、「鳳梨酥」は冬瓜などが混ざっているので後者のタイプです。

鳳梨酥
餅乾(クッキー)

11:15 上信饌玉 永康旗艦店

永康公園の前の路地を入り左手にありおしゃれでパッケージも高級感がある店舗。こちらも添加物なしで一箱の値段はそれなりに高いですが、全て個包装されているのでバラマキ土産としては最適。台北市内に3店舗あり、他に台北車站と新光三越にテナントとして入っています。

買いたかったのは夏威夷潛艇(マカデミアデーツ)だったのですが、ちょうど売り切れ。店員さんが問い合わせしてくれて翌日の夕方に入荷すると教えてくれましたが、そのために再訪するのは厳しいので断念しました。
食品の部門でミシュランの二つ星を採った太妃糖(トフィー)と堅果棒(ミックスナッツヌガーバー)の箱を購入。

太妃糖
通り過ぎてしまいそうな外観

11:30 思慕昔 本館 ★

今回は4月下旬だったので、まだ台湾マンゴーが本格的に流通していないために、残念ながら冷凍マンゴーでした。良心的なのは店員さんも購入の際に冷凍であることをきちんと説明してくれて、それでもOKかと聞かれました。コロナ禍前の価格据え置きの250元なのは立派です。もちろん美味しかったのですが、やはり冷凍なので硬めのマンゴーが今ひとつでした。お口直しのパンナコッタはプラスポイント。

注文したのは。
・超級雪酪芒果雪花冰(250元)

芒果雪花冰

11:50 沁園

お土産にお茶をリクエストされていたので永康街で有名な沁園へ。こちらは特に烏龍茶の種類が多くて年配の店主は流暢に日本語を話します。「凍頂烏龍茶」が有名で、手摘みと機械摘みがあり今回はさらに新茶がありました。依頼された極上品とティーバッグが5つ入っている凍頂烏龍茶をお土産用に複数購入しました。

12:05 天津葱抓餅 ★

先ほど思慕昔でかき氷を食べながら向かいにあるこちらの混雑をチェック。「誠記」というベトナム料理店の店頭で営業している天津葱抓餅。いつもは行列ですが行楽シーズンの前なのでほとんど並んでいない。

葱抓餅は、何重もの皮ができるようにこねた生地を右側に置いてある機械で平たくのばして、焼く時にヘラで掻くようにして中に空気を入れるので、外はカリッとして、中はフワフワ。8種類のラインナップがありますが、オリジナルの原味が好み。日本語のメニュー掲示があるので問題なし。

注文したのは、
・原味葱抓餅(30元)

12:15 永康牛肉麺 ★

生憎の雨模様でしたが、お昼時だったのでやはり20人ぐらいの行列。それでも2階があるので回転は良くて10分ちょっとで店内に呼ばれました。観光客も多いですが、ローカルの人もいっぱい。

店の入り口には各種小菜が並んでいて、指差しで好きなものを注文。食べたかったピリ辛茄子。色鮮やかな茄子がくたくたで味が染みていておつまみに美味しい。定番の牛肉麺は小サイズ。大と30元しか変わりませんが、食べ歩きなので基本の小サイズで我慢。
台湾の麺にコシを期待してはいけませんが、逆にこの麺がコッテリ系のスープには上手く合っています。お肉はとても柔らかく満足感が高い。テーブルに高菜が置いてあって、入れると味変でピリ辛がまた違った味わいに。
お腹が空いていたら、ぜひ注文したいと思っていたのが、みんなが注文している粉煎排骨。スペアリブとサツマイモのもち米蒸し(140元)で、小さな蒸籠で提供されます。

紅燒牛肉麵
ピリ辛茄子

注文したのは、
・紅燒牛肉麵 小(260元)
・ピリ辛茄子(60元) 

13:45 神農生活

毎回なぜか巨大な空間に惹かれる台北車站を今回も訪問。続いて中山駅まで中山地下街を通ったところ、かつての賑わいはなく全ての店のシャッターは下ろされゴーストタウン化していて驚き。改装するにしてもここまでCLOSEしてしまうと復活できるのか心配になります。どうするのでしょうか。

中山地下街

日本では近鉄百貨店に出店している人気の食雑貨セレクトショップの「神農生活」へ。デパート誠品生活の4階にあって台湾を代表する調味料とか香辛料が豊富なラインナップ。有名な商品の一つは烏魚子醤。日本で1,944円(税込)ですが、390元になっていたので、現在の為替レートでの差は130円くらいしかありません。今の台湾の物価水準は日本とほとんど変わりませんね。お土産に菊花茶を購入。

14:25 信成蔴油廠

雨が止んだので歩いて雙連駅まで。創業100以上の歴史がある純度100%のごま油の老舗メーカーの信成蔴油廠へ。家の在庫がなくなると台湾に出かける日本人リピーターがいるほどのごま油です。

「芝麻香油(白ごま油)」と「黒蔴油(黒ゴマ油)」が売っていますが、今回は芝麻香油を5本購入。1本ずつ緩衝材のプチプチで丁寧に包装されるので、そのまま旅行カバンに。

14:35 冰讃 ★

台湾にはマンゴーかき氷のお店がたくさんありますが、抜群に美味しいのがこちら。生マンゴーしか使わないので半年の期間限定のお店。2023年は4月14日がオープンでした。午後2時半頃にお邪魔しましたが、空いていて待ち時間はゼロ。店内には箱に入った美味しそうな生マンゴーがいっぱいです。

お店一番人気の芒果雪花冰を注文。オーダーすると番号札を渡されるので席に着席。包丁で手際よくカットされた台湾産の生マンゴーは、酸味と甘味のバランスが抜群で美味しさは格別です!かき氷もココナッツ風味でフワフワな食感。あっという間に完食しました。

芒果雪花冰

注文したのは、
・芒果雪花冰(180元)

18:20 鼎泰豊 101店 ★

今回の食べ歩きでは定番の小籠包以外に注目していたので、小籠包については初めてですが、ローカルの人もやはり鼎泰豊が一番という声が多いので混雑していてもこちらで。午後5時に整理券を発行して80分待ちました。その間は、台北101のショッピングゾーンで時間を潰すことに。

臺北101

酢3:醤油1が黄金比のツケだれを作成して、小籠包の到着を待ちます。熱々の蒸籠には、18のヒダがついた1個16gの小籠包が行儀良く並んでいます。味は相変わらずの美味しさ。皮は薄いのにしっかりとしていて破れることはなく、スープとのバランスも満点。いつもの酸辣湯に加えて、豆腐干の和え物とエビと豚肉入り焼き餃子を注文。和え物には干豆腐にもやし、春雨、昆布などが同じ細切りサイズに揃えられていてビールのおつまみにピッタリ。餃子はプリプリのエビがパリパリの皮と相まって食感も良し。

小籠包
豆腐干の和え物

注文したのは、
・小籠包 10個(250元)
・蝦肉煎餃(230元)
・酸辣湯 小(110元)
・豆腐干の和え物(100元)
・賞味期間18日の台灣生啤酒(190元)

20:25 格登炸雞 ★

夕飯の後に遼寧街夜市をのぞいてみました。ここは地元の人だけで観光客はほとんど見かけることはありません。中途半端な道幅を車やバイクが頻繁に通るので注意しながらのウォーキング。海鮮系や鵝肉のお店が多い遼寧街で、ローカルの人たちが3-4組並んでいた台湾伝統の唐揚げのお店。

メニューは、鶏塊と花枝丸のみで、加えて台湾の屋台に良くあるサツマイモの素揚げが販売。注文が入ると既に揚げられているものを再度高温の油で揚げてくれて、最後に塩胡椒と希望によりピリ辛の粉をかけてくれます。ホテルに戻って台湾ビールと一緒に食べて満足。

注文したのは、
・鶏塊(50元)

3日目

8:30 四海豆漿大王 ★

今朝は魯肉飯からスタートしようと思い、再度金峰魯肉飯に行きましたがやはりCLOSE。11時オープンであることが判明したので諦めて鹹豆漿に。今日は台北車站と中山駅との間にあるこちらで。外帯の人が多く、内用はすんなりと入れました。カウンターの横にある伝票とラミネートされた写真付きのおすすめメニューも貰って、紙で注文して同時に支払い。

豆腐は固形の部分はさほど多くなく、混ぜるとおぼろ豆腐のように固まっていく鹹豆漿。スープはあっさりとしていて塩味は薄めですが出汁が効いていて酸っぱさも控えめで上品な味わい。自分としてはかなり好みの鹹豆漿。台湾風焼きパンの焼餅はおすすめになっていたものに。紙に包まれテイクアウトできる感じ。厚餅ですが重くなく安定した美味しさ。メニューの1番に載っている小籠包を食べているローカルの方々が多くいました。

鹹豆漿
焼餅+蔥蛋+猪排

注文したのは、
・鹹豆漿(35元)
・焼餅+蔥蛋+猪排(50元)

9:30 台北孔子廟

MRT圓山駅から10分ほど歩いて孔子廟へ。赤レンガの外壁に有名な「萬仭宮牆」の文字。こちらは論語で学問に近道はなし、一生懸命修行しなさい、という意味だそうで、ちょうど子どもたちが説明を受けていました。

「黌門」から中に入り、右手に進むと先ほど見た「萬仭宮牆」壁の裏側に美しい麒麟の絵があり、その前の池には亀がたくさん泳いでいました。
門板に108個の門釘が打たれている「櫺星門」を抜けて、厳かな雰囲気の「大成殿」へ。孔子は思想家、教育家で儒教の創始者で学問の神様ということで合格祈願に来ている受験生がちらほら。

大成殿

10:45 李亭香

孔子廟から迪化街にUberを使って移動しようと思いましたがマップが上手く表示されず、さらにTaxiもいないので30分ほど歩いて迪化街へ。大橋頭駅近っくの老舗の中華菓子屋さんの「李亭香」に立ち寄りました。
レトロな雰囲気の建物が素敵で、2020年には改装してカフェ併設した店舗にリニューアルしたようです。ここの看板商品は、亀のお菓子「平安亀」
甲羅に「寿」の文字が刻まれた縁起物を一つだけ購入。ピーナツ粉と黒胡麻が合わさったねっとりとした食感でした。

平安亀

10:55 李日勝

台北の問屋街、迪化街をぶらぶら。
通りの左側に天然からすみの専門店の「李日勝」があります。こちらは養殖はなくて全て天然ということで立派なからすみがずらり。手頃な「一口からすみ」が目当てでしたが、こちらも冷蔵のようなのと(後で確認したら冷蔵庫に入っていますが真空パックなので常温で2週間はOKだったみたい)お値段もそれなりするので "Just Looking" でした。

11:20 妙口四神湯 包子專売店 ★

知人に教えていただいた十字路の交差点の角で営業する肉まん屋さん。11時過ぎに行ったところ蒸し上がるまでに15分くらいかかるとタイマーを見せていただいたので、しばらく迪化街をウロウロしてから再訪問。すでに数名並んでいましたが、1回に20-30個ほど蒸し上がるので無事に購入。地元の方は、蒸し上がったものだけでなく、蒸していない肉まんを大量に購入していました。

直接手で持つのも大変なほど熱々な肉まんをビニール袋に入れてくれます。この肉まんはお肉の存在感がしっかりとしていて胡椒がピリッと効いていて味は濃い目。とてもジューシーな肉餡で、さらに生地がふっかふかでとても美味しい。四神湯も有名ですが、今は席がないので断念しました。

注文したのは、
・肉包(25元)

11:40 澎玉191

澎湖の名物である花生酥(ピーナッツクッキー)がほしくてネットで調べたところ迪化街では、澎湖諸島(台南西方約50kmに位置)出身の一家が経営しているこちらで購入可能。
花生酥は「正義餅行」と「正一食品」の両方が売っていて、前回いただいた「正一食品」を購入しようとすると2種類のパッケージが。店主と思われるおばちゃんに身振り手振りで説明したら、スマホの中国語で喋りかけて日本語で回答いただきました!デジタル利用では負けました。
結局中身は同じだけど包装が昔ながらの紙か密閉の違い。花生酥はすりつぶしたピーナッツに砂糖を混ぜて固めたピーナッツ菓子なので、湿気を嫌って今回は密閉包装にしました。2袋買ってこればよかったと帰国して反省。

「正一食品」花生酥

11:50 黄裕生薬行

迪化街には、乾物屋さんが多いですが漢方薬の店舗も多い。この店も店内には漢方薬がずらりの並んでいますが、店頭には買いやすいお土産が並んでいます。さらに一包ずつ真空パックされており、少量なので値段もお手頃でオススメです。
ここでは、必要なものが全て入っているスパイスバックを購入。帰国して手軽に台湾の味を楽しむことができました。

12:00 原味魯肉飯 ★

永楽市場の裏手にある孤独のグルメに登場したお店。五郎さんこと松重豊さんがオーダーしたのは乾麺と下水湯だったようですが、こちらではやはり魯肉飯。

八角を感じないので日本人好みの味かもしれませんが、台湾らしさとしてはちょっと物足りない印象です。それでも甘すぎずトロッとした豚肉の脂身が抜群で、さらに汁だくなのが嬉しい。サイズは子どものお茶碗サイズなのですぐに完食しました。残念なのは煮卵を忘れてしまったこと。五郎さんオーダーの下水湯も注文。日本人にとってはギョッとしますが、「下水」とは鶏や鴨などの内臓を表す言葉で、こちらは砂肝の下水湯でした。砂肝はコリコリしていて生姜が香る優しいスープでした。

魯肉飯
砂肝下水湯

注文したのは、
・魯肉飯(30元)
・下水湯(45元)

12:20 永樂担仔麺 ★

こちらも孤独のグルメで登場した台南料理店。壁に主人公の五郎さんである松重豊さんとその時食べた料理が五郎特餐として紹介されています。特餐は雞肉飯とおかずのセットメニューで担仔麺は食べていないようですね。

店内の丸テーブルに案内されたので相席。ボロボロになった写真付きメニューをもらって指差しオーダー。担仔麺は、パクチーやニンニクは効いていますが四川の坦々麺とは違って辛くなく、やさしい味で美味しい。雞肉飯は細かく裂いた鶏肉を乗せてタレがかかっていますが、直前に魯肉飯を食べた影響かもしれませんが思ったよりも薄味。3人のおばちゃんが楽しく会話しながら活気ある店内で食事ができました。

雞肉飯
担仔麺

注文したのは、
・担仔麺(45元)
・雞肉飯(35元) 

12:45 南街得意 ★

朝から鹹豆漿、肉包、魯肉飯、担仔麺、雞肉飯と食べ歩きだったので、迪化街を散策しながらティータイム。知人に教えていただいたレトロな茶藝館「南街得意」を訪問しました。1階は茶器などを販売するお店なので入口が分かりづらいですが、店内を進むと右手に2階に上がる階段が。
階段を上がると静かな空間が広がっていてとても落ち着いた雰囲気です。窓際の席にひとり女性が2人いるだけでした。なおこちらは12歳以下は入店できないと書かれています。

こちらは注文の際に茶葉のサンプルを持ってきてくれるので、メニューの説明と香りを確認してオーダー。茶葉に合わせた茶菓子が提供されます。一つは花びら型で、ドライマンゴー、黒豆、南瓜らしき種、ナッツとドライベリー。もう一つは、緑豆糕と餡が入ったクッキー、そして花生酥でした。ポットでお湯をくれたので、のんびりとした時間を過ごすことができました。どの茶葉を選んでも同じ価格なのは嬉しいかも。

茶菓子

注文したのは、
・蜜香紅茶(280元)
・凍頂烏龍(280元)

14:30 阿川蚵仔麺線 ★

迪化街の帰りに昼間の寧夏夜市経由で雙連駅に行く途中で見つけた麺線のお店。全くチェックしていなかったのですが、後で調べたらかなり評判が良いと紹介されており、食べてみた結果も納得できる麺線でした。定休日は日曜日で、それ以外は朝7時から営業しています。

店内の掲示板には日本語表記もあってわかりやすいです。隣のローカルの方は、何も入っていない清麺線と助六寿司の綜合壽司のセットを食べていました。ここの名物は店の名前にもなっていますが蚵仔麵線です。自分としては、麺線にはやはり十分に煮込まれたモツが好みなので、大腸麺線を注文。予想以上にたっぷりのモツが入ったとろみがついたスープが本当に美味しい。鰹出汁も強くなくて味のバランスは良し。

大腸麺線

注文したのは、
・大腸麺線(70元)

14:45 雙連圓仔湯 ★

このお店のお目当ては、甘いピーナッツのお餅である焼麻糬。
おもちは低温の油で15分ほど煮ていて、店内に入ると鍋に白いお餅がたくさんあるのが目に留まります。油で煮ているので油っぽいのかと思ったら全然感じなくて、それよりも粘り気と弾力が凄くて箸で切るのも大変なくらい。今回はテイクアウトにしたのですが、十分すぎるほどの砂糖と黒胡麻入りのピーナッツパウだをつけていただきました。冷めても美味しかったです。

焼麻糬

注文したのは、
・焼麻糬(50元)

18:00 鶏家荘 ★

小籠包で有名な京鼎楼の隣りにある鶏料理のお店。混んでいる可能性があったので直前に予約しておきました。屋台系の食べ歩きの連続でしたが、夕飯はきちんとした台湾料理店でのディナー。2階に案内され、手慣れたおばちゃんがフットワーク良くフロアを切り盛りしていました。

今回はほぼ看板メニューのみのオーダーです。早速に塩茹とローストの鶏肉、そして烏骨鶏の3種類の盛り合わせの三味鶏が登場。真っ黒なので最初はギョッとする烏骨鶏ですが皮面はゼラチン質がプルプル食感で肉質は旨味が凝縮されていて、生姜と甜辣ソースが添えられますが、何もつけなくても美味しい。
メニューを探しているとおばちゃんが豆腐豆腐と指差してくれた、こちらも名物の鶏家豆腐。麻婆豆腐ではないので、全く辛くなくオイスターソースベースで、一緒に頼んだ鶏のスープで炊いたシンプルな鶏飯の上にかけて食べるとご飯が無限ループの如く進みます。空芯菜の炒め物はシャキシャキで時間が経っても色鮮やかです。
最後にデザートがサービスされますが、それがミシュランでも紹介された鶏蛋布丁(たまごプリン)です。キメが細かくなめらかで味が濃厚な昔ながらのプリンでした。ごちそうさまでした。

三味鶏
鶏家豆腐
鶏蛋布丁(たまごプリン)

注文したのは、
・三味鶏(600元)
・鶏家豆腐(298元)
・鶏飯(50元)
・空芯菜(250元)
・台湾啤酒(130元)

20:00 饒河街観光夜市

今回の旅ではローカルな遼寧街夜市に行っただけで士林や寧夏夜市は訪れていなかったので食後の散歩にMRT松山駅から徒歩1分のこちらへ。
夜市の入り口には福州世祖胡椒餅の行列ができていましたが、いささか巨大サイズの胡椒餅は食べられず。コロナ前の活気が戻っていてどの店も賑わっていました。

4日目

7:45 阜杭豆漿 ★

朝食は肉汁がほとばしるほどジューシーに包子でも食べようと思って、南京復興駅近くの阿興包子に行ってみましたが、壁の張り紙に痕跡はありますが看板も無くなり閉店してしまった模様。ということで、定番の阜杭豆漿に行きました。
善導寺駅の出口5を出たところに華山市場があり、建物沿いに並びましたが20分ほどでオーダーカウンターに辿り着きました。カウンターでは口頭でオーダーしなければならないので、手前にある写真付きのメニューを持ってきて指差し注文。2階は3-4軒の店が入るフードコートですが、朝は阜杭豆漿しかオープンしていないので、席は問題なく確保できました。

今回の食べ歩きで4軒目の鹹豆漿となりますが、油條やネギなどがたくさん入って酸味が少なくまろやかで、スープとおぼろ豆腐のバランスが良い阜杭豆漿はやはりベストかな。行列は当然の結果なのかと改めて思いました。厚餅はシンプルに卵だけ入った夾蛋を注文。

鹹豆漿と厚餅夾蛋

注文したのは、
・鹹豆漿(40元)
・厚餅夾蛋(50元)

9:15 可味包子 ★

包子を食べることに諦めきれずこちらへ。朝6時から営業していて朝ごはんタイムには混んでいたと思いますが9時過ぎだったのでガラガラ。
掲示されたメニューには日本語表記がありますが、店員さんは日本語が話せませんので指差しオーダー。一番人気の包子である鮮上肉包(豚まん)を購入。サイズは、日本のコンビニサイズで手頃な大きさ。生地は厚めですが、本場の包子はいずれも甘めでふわふわで餡とバランスが良いですね。あっという間に完食です。

注文したのは、
・鮮上肉包(30元)

9:20 長春朝市

可味包子の前の通りは長春市場。長さは100mほどながら、細い路地にたくさんの店が並んでいます。生鮮食品に惣菜店、道具や花屋、さらに衣料品なども売っていて、さながら築地場外市場のような雰囲気の庶民の台所。観光客はほぼゼロでローカルの人々で賑わっていました。魚は一尾120〜180元くらい(日本円で 600〜800円程)ですから、物価は日本と同じくらいでしょうか。コロナ禍では市場も閉鎖されていたと思いますが、すっかり活気が戻っていました。

10:35 鼎泰豊 復興店 ★

最後に蘇杭點心店に行って小籠包を食べようと思っていましたが、11時開店ということで断念して、朝10時から営業しているこちらへ。忠孝復興駅に直結している遠東SOGO 復興館の開店は11時ですが、地下2階の鼎泰豊と新東陽だけは10時にオープン。朝10時過ぎなので観光客はほぼ不在のガラガラ状態。整理券を発券の際に日本人と認識されず、それ以降は全て中国語での説明となりました。手順は理解しているので問題ありませんが。

復興店はデパートの中なので、小籠包の数が異なります。本店や101店などでは観光客を意識して、5個単位で注文できるので大体10個ですが、こちらはデパートに訪れたお客さんのブランチ利用を意識して7日6個入りが基本でした。どの店でも安定した味と出来上がりは素晴らしいですね。四川風の蝦入りのピリ辛ワンタンはプリプリのエビが美味しかったです。

紅油抄手 蝦肉

注文したのは、
・小籠包 6個(150元)
・紅油抄手 蝦肉(210元)

11:25 阿宗麺線 忠孝店 ★

今回の食べまくり旅の締めくくりは麺線。西門店はテイクアウトのみですが、忠孝店は座って食べられます。11時半OPENですが、ローカルのおばちゃんに続いてちょっとフライングでオーダー。

座って食べられますが器はテイクアウトのカップのみ。鰹出汁が効いたとろみのあるスープに素麺のような麺ともつが入って熱々。麺線は短く切ってあるのですが、レンゲしか提供されないのでちょっと食べづらい。箸が提供されないということはスープという感覚でしょうか。

注文したのは、
・小碗(60元)

3泊4日の食べまくりが終了し、★印は合計で27軒になりました。まだまだ行きたいお店はたくさんありますが、それは次回の楽しみにしたいと思います。

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