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女性が和風テイスト作品を好む傾向についての雑考メモ

ふわっとした私のイメージ

※あくまで推論です。

 数百年前の日本は、身分のきっぱり分かれた縦社会で忠義を重んじ、そのためなら自死も厭わないという自己犠牲の精神がありました。また男は男らしく女は女らしくという社会的・文化的な性差が存在し、そのため創作物内でのキャラの口調、言動、思考は、そんな時代背景を盛り込んだものとなっている場合が多い印象があります。

 特に、その時代の精神を宿す男性キャラたちは、性格が様々であっても、心の奥には確固たる信念を抱いており、そして現代にはない儚くも美しい死生観を持っており(というイメージがある)、それら精神こそが和風的世界観をもった作品の根底に流れる魅力なのではないかと思います。

 昔は(中世は)今のような生き方の選択肢がなく、貴族を除いた身分の低い民衆は、まさに生きるか死ぬかというシビアな人生観のもと暮らしていた、と、安易ですが想像できます。病気災害で死ぬ、不作で死ぬ、戦で死ぬ。現代よりも確実に死亡リスクが高く、娯楽も少なく、今以上に自由は限られていたはずなので、少なくともそういった思想が強かったのではないかと思います。

 また、科学が発達しておらず、ただでさえ選択肢が少ないので、一人一人がお互いを信頼し、団結し、限られたなかで新たな力を生み出す必要があったはずです。各々が協力せず勝手気ままに振る舞えば、全体の死活問題となりかねません(説明が下手ですが……人間が最重要リソース的な意味です)だからこそ、現代では考えられないような「仲間を強く想う感情」や「固く結ばれた絆や友情」が存在したのではないか。事実はさておき、そうあってほしいといったロマンを抱く人は、少なからずいるのではないでしょうか。

 したがって、そういったある種の切迫した状況下で生まれた精神こそ、和風な世界観をもつ作品の魅力であり、いい意味で現代的でない一本筋の通った男性像が描かれる要因となっているのではないかと思います。

 それから当時の男女の役割とその関係性から、守ってくれる・リードしてくれる男性像が自然と浮かび上がります。その一面が女性のもつ「男性への願望や欲求」と結びきやすいため、結果として、和風テイスト作品が女性向けとして作られることが多いのではないかと私は考えています。つまり、好まれる傾向にあるからこそ供給されている、という意味です。

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 ここまで駄文を読んで下さりありがとうございました。下調べせずに想像で勝手に書き上げてしまっていますので、間違っている場合は遠慮なくぶっ叩いてください。


 ――同じ国なのに。 同じ国だから。 感じる歴史ロマン。

 (え?)

 

 私が好きな夏の世界観について




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