43歳で新しい業界に転職。コーチとの出会いで、未来の自分に期待できるようになった。
現在43歳のOさん。長年勤めた会社を退職し、現在は人材業界で働いています。前職では若くして管理職のポジションに抜擢され、努力を重ね、輝かしい業績を残してきました。しかし40歳になる頃から、言葉にできないキャリアへの不安、モヤモヤがたまり、将来の自分を想像できなくなっていました。「私の進むべき道はなんなのか」自問自答を繰り返したときに、キャリアステージに出会いました。そんなOさんのキャリアステージ体験談です。
経歴と抱えていた悩み
もともと勤めていた会社での仕事はとても充実していました。新しいことに挑戦できていたり、管理職のポジションを任されたりと、大変なこともあったけど、それなりに充実した日々を送っていました。
キャリアについて悩みを感じるようになったのは2020年頃。ちょうど世間ではコロナ問題が大きくなっていた頃です。
当時私が担当していた事業が、コロナの影響を受けるもので、売り上げが激減。リーダを任されていたこともあり、事業を伸ばさなければいけない責任と、頑張っても成果が出ない環境、周りから受ける重圧もすごく、やりがいを感じながらも苦しい時期を過ごしました。
その後、複数の部署を異動し、管理職としてそれなりの結果も残してきたのですが、以前に持っていたようなモチベーションがどんどん低下してしまい、自分がこの後もずっと会社の中で活躍しているイメージを持てなくなってしまいました。与えられた仕事に対しては、まじめに一生懸命取り組んできたのですが、何が自分の強みなのか、専門性が身についているのかもわからず、なんだかこれから進むべき方向性のようなものが徐々に見えなくなってきてしまったんです。かといって転職したいのかというと、そうでもなく…。試しに転職エージェントの求人も見てみましたが、これと言ってしっくりくるものもなかったですし、なぜ“びびっと感じる求人”と出会えないのか、その理由もわかりませんでした。ちょうどその頃、キャリアステージの存在を知り、コーチに相談をしてみようと思いました。
私が仕事に求めるものは何なのか。わかっているようでわかってなかった「自分のこと」。
私を担当してくれたコーチは、ご自身も管理職を経験されていて、とても私の立場を理解いただける方でした。最初のセッションから、私が言語化できないことをフォローしてくれ、考えを一つ一つ深彫りする作業を一緒にやってくださいました。
例えばセッション中に、「仕事に求めるものは何か」という話になり、私は「自分の裁量権を大事にしたいと思っている」と伝えたところ、「裁量権って何の裁量権なんですか?」と尋ねられました。
「“裁量権”というのは、例えば自分のスケジュールが自由に組めることなのか、それとも進め方のプロセスを自分で決められることなのか、担当しているサービスや事業の意思決定ができる立場にあることなのか、なんの裁量権を大事にしたいのか?」と問われたのです。
その時「はっ」としました。これまでなんとなく、上司との面談だったり、キャリア目標を語る中で“裁量権”という「一見聞こえの良いキーワード」を使って自分のキャリアを定義していたけれど、それって具体的にどういうこと?という深堀したところまで考えたことがなかったからです。
その指摘を受けたとき、モヤモヤして何がしたいかわからなくなってしまった自分の考えを、このコーチとなら言語化できるかもしれない、整理できるしれないと期待が持てました。セッションを受けた後で、会社にとどまるのか、転職をするのかはわからないけれど、どの道を行くにせよ、この言語化の作業は私のキャリアや人生に役立つのではないか、と感じました。
「日本の社会課題を解決したい!」43歳、未経験。それでも、挑戦したいと思った。
セッションを進める中で、自分のありたい姿や価値観をひも解いていき、意志としては「転職しよう」という気持ちが固まってきました。
私は当時42歳だったのですが、人生としては折り返し地点を回ったような気がしていて、残り約20年の社会人人生、何をやって死んでいこうか、と考えたときに“何か一つ、日本の社会課題を解決するような仕事につきたい”、という軸にたどり着いていました。
実は以前にも、日本の働き手不足の問題や、人材業界の課題について興味を持ったことはあったのですが、その際にはまだ転職のイメージなどが明確ではなく実行に移していませんでした。
しかしコーチングの中で改めて自分を見つめ直した時に、「今なら挑戦できる!」と強い意志がわき、未経験の人材業界に40を過ぎて挑戦することに決めました。以前は“びびっ”と感じなかった求人情報ですが、「ここに行きたい!」と思う会社が1社見つかったのです。こんな風に飛び込む勇気がわいたのも、コーチとのセッションの中で、徹底的に自分と向き合い、言語化してきたからだと思います。以前はこんなことできなかった。そして、今後もできないと思いました。“今”だからできる!そう感じたのです。
コーチが見てくれた私の本質。キャリアコーチは私だけのパーソナルコーチだった。
いざ転職をすると決めたあと、職務経歴書の準備に取り掛かり、その内容についてコーチに相談をしたことがありました。管理職だったので、これまで部下のキャリア相談や、社内での昇進試験などに幾度となくキャリアの棚卸はやってきましたが、改めてコーチの目で見たご意見を伺いたいと思いました。
コーチは経歴書を見た後、「私、面接に行かないと伝わらないOさんの人柄を伝えたいんだよね」と言いました。「管理職としての経歴や業績は申し分なく並んでいるけれど、Oさんの魅力はそれだけじゃない。経営方針や組織体制の変更など大変な局面をがんばって何度も乗り越えてきた。そしてその変化を楽しめみ、ポジティブに変換していける力があった。そこを伝えたいんですよね。」と。
書類選考を通って面接まで行けばそれが伝わるかもしれないけれど、もし万が一落ちてしまったら伝える術がない。だから、それを職務経歴書に入れましょう、と。
自分の性格や側面を職歴に書くなんて考えもしなかったので驚きました。セッションを通して、コーチは私のこれまで一生懸命会社のために努力してきたこと、悩み続けてきたこと、乗り越えてきたこと、たくさんの軌跡を自分のことのように体感してくれて、私の人となりを最大限アピールできるよう考えてくださったんだと思いました。これは転職エージェントではできないですよね。私だけのパーソナルコーチなんだなと実感し、嬉しく思った瞬間でした。
キャリアに何かしらモヤモヤしているなら、未来が見えないなら、コーチングの扉を開いてほしい
その後、転職は成功し、第1希望の会社に内定を頂くことができました。
転職活動では、セッションで自己分析をしたこと(強み、Will、思考のクセ、意思決定タイプなど)が、転職エージェントとの会話や企業との面接でも役に立ち、あらゆる質問にシャープに答えることができました。セッションで深堀して言語化できていたので、すぐ言葉にすることができました。
現在の職場でも管理職経験が生きていますし、何より自分がやりたい仕事をできている実感が日々あり、とても充実しています。未経験の職種ではありましたが、実は待遇面も非常に満足な転職を実現できました。
一番の変化は、自分がこの先にやりたいことが明確に見えていることです。以前は未来がモヤモヤしていてどうなってるんだろう、という不安がありました。今はこうやってキャリアを切り拓いていきたい、という明確な目標ができ、未来の自分に期待できていることが何より幸せです。
私のようにキャリアに何かモヤモヤを抱えているなら、年齢問わずぜひ一度キャリアコーチングを受けてみるといいと思います。私のように40歳を過ぎても、新しい業界に挑戦できるきっかけができますよ。
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