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【宿題帳(自習用)】「社会」をやり直してみる

大人のおさらい2科目目は社会。

と書いてみたものの範囲が広すぎて、どこから手を付けて良いのやら^^;



そこで、17世紀に活躍した近代哲学の祖とも言われる、フランスの哲学者・数学者であるデカルトが著書「方法序説」の中で述べた言葉「困難は分割せよ」を参考にしてみる。

「方法序説」(岩波文庫)デカルト(著)谷川多佳子(訳)

例えば、私たちが手に入れたいと願う、いろんな能力は、大きすぎて、あやふやで、手に入れたい!と目指す姿だとはなりません。

語られる対象物が不明瞭なため、明確にイメージ → 目標化 → 試行錯誤 → 手に入れたとはならないのが現実です。

そこで、いろんなスキルをなるべく小さな単位、明確なイメージに落とし込んでみることがポイントです。

実は、このデカルトのシンプルな言葉「困難は分割せよ」は、彼自身は述べていなくて、井上ひさし氏の著書「握手」の中で使われています。

実際には、四つの規則(※1)と言われています。

※1印:
デカルトは、真理を発見するための四つの規則を説いた。
我々に与えられた理性や良識(ボン=サンス)をもって4つの規則に基づいて考察すれば、誰しもが真理を発見できるとした。
この考え方が、のちにポールロワイヤル論理学(※2)に発展し、論理学の基礎をなした。
第一:明晰の規則。自分が明証的に真理であると認めたもので、いかなる疑う理由もないほど精神に明晰判明にあらわれるもの以外は、真理として受け入れないこと。
第二:分析の規則。検討する問題をできるだけ小さな部分に分ける
第三:総合の規則。それらの内もっとも単純で認識しやすいものから段階的にもっとも複雑なものへと順序立てて考える
第四:枚挙の規則。見落としがないように一つひとつ数え上げて完全に枚挙し、全体を見渡す。

※2印:
初期啓蒙の歴史研究―ニコラ・フレレにおける歴史研究の方法と宗教の問題―

デカルト「方法序説」では、第二部で語られています。

「わたしが検討する難問の1つ1つを、できるだけ多くの、しかも問題をよりよく解くために必要なだけの小部分に分割すること。」(岩波書店、1997年)

学問あるいは、自分の思想改革のための方法を、前述の四つの規則に整理しています。

これら規則の下で、堅い不変の決心をもって探求すれば(と言われても、なかなか、どうして難しい面が多いけど・・・)難問にも到達可能であると述べられています。

これは、とても勇気づけられる命題ではあります。

従って、ビジネスやプライベートにおいても、困難な問題や課題等に直面した時。

より対処可能なものへと細分化していきながら、クリアしていけば、解決に近づくのかもしれません。

なお、細かく分割する方法は、ビジネスシーンに限らずプライベート等、いろいろな場面で役立ちますが、例えば、以下の様な作業がそうですね。

①暗記作業は細分化が効果的(心理学や脳科学の分野でチャンク化と呼ばれる方法)

②複雑な作業は数段階に分割(多くの場合、細かく分けると単純作業の集まりです。)

③作業量が多ければ複数人で分担

ちなみに、これは第二分析の規則の事であり、その他の、明証、総合、枚挙、の3つも重要です。(前掲書)

第一明証性の規則:

(略)言い換えれば、注意深く速断と偏見を避けること、そして疑いをさしはさむ余地のまったくないほど明晰かつ判明に精神に現れるもの以外は、何もわたしの判断の中に含めないこと。

第三総合の規則:

(略)そこでは、もっとも単純でもっとも認識しやすいものから始めて、少しずつ、階段を昇るようにして、もっとも複雑なものの認識まで昇っていき、自然のままでは互いに前後の順序がつかないものの間にさえも順序を想定して進むこと。

第四枚挙の規則:

すべての場合に、完全な枚挙と全体にわたる見直しをして、なにも見落とさなかったと確信すること。

ビジネスやプライベートの文脈においては、

①課題設定でも、解決策立案でも、第一明証性の規則は、思い込みではなく事実を踏まえること。

②第三総合の規則は、事実から出発して論理的に辿っていくこと。

③第四枚挙の規則は、モレなく考慮すること。

等につながるものと思います。

まあ、改めて思うに、家から、仕事場から、国内から、一歩出ると、外の世界は、強敵だらけ^^;

誰しも、自分の能力が必要とされる場で自分がコミットしたいことに力を投下したいだけなのだと思うのですが。

例えば、外部の人と仕事(プライベートも含めて)が出来る環境作りをしておかないと、ガラパゴスじゃないけど、内部最適化してしまうので、凄くダメになる率が高くなるように思います。

外部に出向いて気づく自分の力量(@@)&スキルマップに依る厳しい評価^^;

ただ、とても刺激がある環境ではあります。

そのためにも、強みを伸ばすか、弱みを補正するか、というのは大きなテーマのひとつだと思うのですが、所詮、ひとりでできることには限界があります。

よって、前述の様に、まずは、個人レベルにおけるスキルの改善は、細分化することで、足りないところから、適時(ちょうど良い時間に、ちょうど良いタイミングに行動する。(時間限定))修繕・補修・改良・改修していきながら。

仕事にフォーカスすると、どうやって全員で目的を達成するかのチーム航海をやっているため、出来なければ出来る人にやってもらえば良いわけです。

なので、こんな↓感じでチームがまとまっている必要があるかなと、そう考えています。

「我々の間にはチームプレイなどという都合のよい言い訳は存在せん。あるとすればスタンドプレーから生じるチームワークだけだ。」(攻殻機動隊より引用)

【参考サイト】
マネジメントの真髄:荒巻課長は電脳部下の夢を見るか――攻殻機動隊にみるHuman Resource Management 

攻殻機動隊と孫子で説くリーダー論“スタンドプレーから生じるチームワーク”(前編)
連載:名著×少年漫画から学ぶ組織論(6)

攻殻機動隊と孫子で説くリーダー論“スタンドプレーから生じるチームワーク”(後編)
連載:名著×少年漫画から学ぶ組織論(7)

攻殻機動隊のセリフから読み取る組織力と生き方、在り方

この感覚になるには、同義として相手の弱みにフォーカスしないという点も凄く重要だったりします。

当たり前な話かもしれませんが、弱みがあるから、強みがあるわけで、汎用的に何でも出来るというのは、逆に言えば、何事も今ひとつ出来ないということになってしまい、そのために、もう圧倒的に強みにフォーカスすべきという風に考えてみる。

但し、頑張るというのは突き詰めると、ムリをしてるので、長くするには疲れてくるから、たまには一休みして、弱みを見直す時間を意識して作ってみる。

但し、そもそも、なぜ人は組織で働くのかと考えた場合、全ての人間は強みと弱み(欠点)を併せ持っているけど、組織が、強みだけで仕事できるようにさせてくれるからです。

人は組織のおかげで、強みだけを生かすことが可能となり、弱みを意味のないものにできるため、弱みを治す時間は、最小限で良くて、極論すれば、弱みは無視して、強みを強化した方が生産性は高いと考えています。

結局、企業は、強みも欠点もない優等生だけ集めても、大した仕事ができないことに、早く気づかないと、世界との差が、どんどん大きくなってしまいます^^;

一つのことは圧倒的にできるけど、他が全くダメか、もしくは、他は、からきしという人を、前述の様に、チームの中に、上手く組み合わせて、チームワークを発揮できる環境を作ったほうが、圧倒的に優れた仕事ができる筈です。

私自身、欠点を気にしないことで、組織力を強化する環境作りが重要だと考えて、チームのメンバーの強みで仕事をする。

そして、得意なことをやってもらうというのは、そう言うことなんですね。

ここに気づけるか、自分のポジションニングはどこなのか分かるかは、とても大事なことだから。

つい人は、自分は、何でも出来ると思いがちであったりするので、立ち止って、省みる勇気は必要で、そんな感情は、マンガでも学べます(^^)

ただ、勝ちにくいタフな戦いをするなら、わりと苦しい日々が待っています。

それは、会社が必要とされる力をずっと伸ばし続けるのって、わりと直線的すぎて、勝算がないため、そこの道は早々と辞めて。

例えば、以下の様なスキルの何を早めに取るかという自分なりの準備・計画・運用の方策を固める事が大事だったりします。

1.記憶する力

2.今必要なことを過去の記憶から近い記憶を高速で取り出してくる力

3.事象を抽象化したり、要素分解する力。

いかにオリジナリティを持ち、それでいて自分が望む環境で仕事が出来るか?

それが大事なのかしれませんね(^^)

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