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言葉に寄り添う

私たちは、人生の旅の途中で、簡単には思い出せない程の多くの事を見聞きし、たくさんの経験や体験をさせてもらったはずです。

その中には、知られざる事実もあったりして、ひとり、落ち込んでいた時期もあったのではないでしょうか?

そういったものを、自分の記憶の中に留めておくのが良いのか?、そうではなくて、形ある記憶にすべきかどうか?、私自身の人生の中でも考えさせられる場面が多くありました。

事実はひとつだけど、真実と言われるものは、人それぞれに複数存在していて、本来、形のないもの。

それを自分の扱う言葉に落とし込む時に、どうしても、知り得た範囲内の言葉にそって捻じ曲げてしまう箇所があるのではないかと・・・・・・

その時々の喜怒哀楽を言葉にすれば、実際は、そこに収まらない複雑な想いがあったとしても、その想いが削ぎ落されてしまった真実に置き換わってしまうのではないか・・・・・・、上手く「嬉しい」とか「楽しい」とか「悲しい」とか「辛い」とか、表現出来ていないなって、そんな感覚になる時があります。

一度言われただけで、皆が同じ事を言うなんて限らないのに、決めつけてしまったり・・・・・・

また、決めつけたり、思い込むと、どうしても視野が狭くなって、気付ける事にも気付けなくなったり・・・・・・

コロナ過の現在、人と会う機会が減り自分と向き合う時間が増えた方も多いと思いますが、そんな状況下、根本的な孤独に突然襲われたり、生への不安や疑問が湧いてきたりしませんか?

誰だって、不機嫌な自分よりもごきげんな自分でいたいもの。

しかし現実はそうもいかず、いつもイライラしていたり・・・・・・、自分を制御できず、人や物に当たってしまう。

そんな自分にますます嫌気がさし、不機嫌から抜け出せないでいる・・・・・・

例えば、「自分ってなんだろう」という誰も分からない問いに苦しんだとき、真実はいろいろ存在するから、事実だけを拾い上げても分からない事も多くて、何かに、ふと、寄り添いたくなる時があります。

そんな心境の時、ふと、近、現代を代表する日本の詩人たちの代表的な作品を集めた以下の詩集を読んでみたりして、

田中 和雄(編)『ポケット詩集』『ポケット詩集〈2〉』『ポケット詩集〈3〉』

また、それぞれの感性で表現された以下の「詩」達に浸ってみることで、

暁方 ミセイ『ブルーサンダー』
岡本 啓『グラフィティ』
最果 タヒ『死んでしまう系のぼくらに』
三角 みづ紀『よいひかり』
萩野 なつみ『トレモロ』
文月 悠光『わたしたちの猫』
マーサ・ナカムラ『狸の匣』
峯澤 典子『ひかりの途上で』
石松 佳『針葉樹林』

その中の新鮮な言葉が心に刺さったり、優しく心に寄り添ってくれたり、そして、気づきもしなかった角度から世界を見つめることを教えてくれたりしました。

ただ、実際、どうしようもなく、意図的に改変された個々の真実もあるかもしれませんが、大半は、そういうどうしようもない変化が積もり積もって、別の情報・・・・・・、言い換えると、「感情」というよりは、時間をかけ徐々に芽生えていくもので、決して、時間が経ったからと言って消えるとは限らない「気持ち」になってしまっているのだと、そう想います。

それを分かっていて、なお、自分の言葉で自分の気持ちを、ましては、相手の気持ちを想い、そして、書き記すのは、冒涜ではないかと感じたりもします。

だけど、書かれたものしか残らないのだとしたら、そうであったとしても記録に残すことで、あやふやな気持ちが整理されて、何かに気付けるのだとしたら、意義がある事だと、そう考えています。

私たちは、日々、それらの残された記録を利用して学んでいて、言葉の力は目に見えないけれど、大きな力や安心感を与えてくれるものですよね。

だって、不機嫌な自分でいることは、何のメリットもなくて、逆に、人生のロスでしかないから、例えば、「とりあえず」って言葉を使ってひとまず棚に上げてみたり、「まぁこんなものかな~」等と達観してみたりするのでも良くて、また、「ねばならぬ」よりも「こうしたい」に忠実になった方が楽しいし、そして、「いいね」で自分も相手も認めることで、すばやく気持ちを立て直し、ごきげんな自分へと導くのが得策かなと、そう思いませんか?(^^♪

それとは逆に、言葉達の使い方を誤ると・・・・・・、同じくらいの影響力で周囲にも自分自身にも嫌な思いをさせてしまうこともあるからなあ~(^^;

当たり前のことですが、人生は一度きりで、人生の持ち時間は有限だけど、ある程度のやり直しはできたとしても、過去を取り戻すことはできません。

もし、今に不満があったとしても、その不満も抱えたままでもOKなので、不機嫌な人生から、少しでも、ごきげんな人生へ転換すべく、感謝すべきことはいくらでもあって、どんな顛末もありうるものだと割り切って、今すぐにでも後悔しない人生を始めてみませんか?

みなさんには、それを選択する力があると想います(^^♪

私たちが日頃使っている言葉である「感情」と「気持ち」の大きな違いは、時間の経過だけど、そのことを踏まえ、適した言葉の使い分けを行い、改めて見直していければ、きっと、思考の切り替えもスムースに出来て、それが切欠になり、考え方次第で人生はガラリと変わって、もっと楽に生きていくことができるかもしないから、ね(^^♪

それじゃ~最後に2曲、聴いてみてください♪

浜田省吾「風を感じて」

「自由に生きてく方法なんて100通りだってあるさ It's so easy,easy to be free」

JING TENG「TAKE IT EASY」

「Take It Easy そう固くならず楽になってたい 誰もが日々 何かと戦っている Yeah So, Take It Easy 怖がる事は少しだって無い 新しい自分見つけ出してく」

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